煽り運転から身を護るための真の安全運転

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最近、残念なことに悪質な煽り運転や高齢者の逆走、暴走などの悲惨な交通事故がよくニュースで取り上げられていますね。

アウトドア活動ではクルマを使う機会が多く、山間部の細い道や追い越しポイントの少ない片側一車線の道などを走行することも多いので、自らが被害者や加害者にならないための、警察では決して教えてくれない真の安全運転についてお話しします。

自分の身は自分で守らなければならない

煽りや蛇行などの危険運転は悪質であり絶対にやってはいけないことであることは今更いうまでもありません。しかし、煽るドライバーがいるのは事実なので、自分の身は自分で守る必要があります

そこで今回は、自分の身や同乗する大切な人を守るために不可欠なドライブテクニックを解説します。まったく落ち度がないのに突然の言いがかり的な被害に遭うケースも決して少なくありません。そうなる前に心がけておくべきことを、しっかり押さえておきましょう。

「交通法規さえ厳守していれば安全」とは限らない

「ドライブテクニック」とはいっても決して難しいことではありません。心がけの問題です。

渓流釣り師に多い深夜から早朝にかけての山道では、前後にほとんどクルマは見あたりませんが、散見されるのはダンプカーやトラックなど業務用の大型車などで、時間のしばりがあるのか比較的とばしているケースが多々あります。

ご高齢の釣り人とおぼしき軽自動車が、大きなダンプにピッタリと張り付かれて煽られている様を、以前よく目にしました。軽自動車のドライバーにとっては「オレは制限速度で走っているのだから絶対に悪くない」と確信し、迫り来るダンプの恐怖に震えながらハンドルを握っていたことでしょう。

確かに軽のドライバーは正しく、車間距離を取らずに煽りまくっているダンプが悪いのは明白です。

しかし、もし軽の目前に野良猫が飛び出し反射的にブレーキを踏んでしまったら、亡くなってしまう可能性が高いのは、正しいはずの軽のドライバーです。

このような悲しい矛盾を克服するためには、交通法規を「護身」のためのテクニック(心がけ)が不可欠なのです。

第一に「譲る」ということを忘れないこと

何より心がけていただきたいのは「譲る」という機転です。片側一車線の山道でも、深夜の場合に限ればバス停や交差点の前後など、道幅が広くなっている箇所はいくらでもあるので、左ウィンカーかハザードランプを着けてゆっくり停止しダンプをやり過ごすだけで自身の命が守れるのです。

「自分は交通法規を守っていた!」と亡くなった後で叫んだとしても、周囲は同情してくれるでしょうが、悲しいかなそれまでです。免許の点数こそ減りませんが、それ以外の人生すべてが消滅するのです。

「自分は悪くないのになぜ譲らなければならないのか!」という発想は、場合によっては危険に身をさらすことになってしまいます。

また、車線変更の際にウィンカーを出さない(遅れる)ケースも悪質ドライバーの煽りを誘ってしまうきっかけの一つといえます。後続車に渋滞を知らせるハザードランプだけでなく、ウインカーも忘れないようにしましょう。(本来、バスやトラックなどの大型車が自車のせいで前方の見えない後続車に渋滞を知らせるためにはじまったもの)。

むろん危険運転をする方が悪いのは当然ですが、交通法規を守っていれば自分の命は大丈夫とは残念ながら言えません。「護身」のための方策(テクニック)も確認しておきましょう。

交通法規はもちろん「流れを読む」ことも心がけるべし

ご存知の方も多いと思いますが、月曜日や金曜日の首都高速と土日のそれでは、平均速度も車間距離も驚くほど違います。これは高速・狭車間に慣れたマイカー通勤者や職業ドライバーと、高速道路に(もしくは運転そのものに)不慣れな、いわゆるサンデードライバーの比率の違いといえます。

首都高に限らず高速道路では、ちょっとした運転ミスが命取りになりかねません。交通法規を守るのはもちろん、瞬時の機転と心配りをおこたらない、つまり空気を読んで流れに乗ること、とばしているクルマには道を空けること…が最も重要であり、安全で快適な運転を続ける(身を守る)唯一の方法なのです。

周囲のクルマの速度(流れ)に注意をはらい、それに合わせて対応することも身を護る上では大切です。

複数車線ある高速道路では、追い越しをかけるとき以外は必ず左側(走行車線)の走行を厳守しましょう。煽り運転を誘発しやすいケースに、前が大きく空いている時に右側(追い越し車線)を低速で走行してしまうケースです。

追い越し車線は、あくまで自身より遅いクルマを追い越すときにだけ走るように徹底してください。

首都高でよくあるケースが、降りる予定の出口が右側だからと、はるか前からずっと右側を低速で走行し続けるというもの。すぐ後ろに急いでいる悪質ドライバーがいたら、イライラして車間を詰め煽ってくるかもしれません。

悪いのは車間を詰めて煽ってくる悪質ドライバーであることは間違いありません。しかし危険に身をさらすのは、右側車線をのんびり走るまじめなドライバーたちなのです。

夜間のヘッドライト、信号待ちで止まっているときは消す?消さない?

ヘッドライトの扱いも人それぞれ。これも一つ間違えるとトラブルの種です。

ひたすらビーム(上むき)のまま走り続けると、対向車や歩行者のひんしゅくを買ってしまう可能性が高いです。しかし、信号待ちなどの停止中はヘッドライトを一旦消すべきであるということは、意外と知られていないようです。

本来、ヘッドライトは走行中のみに点灯するものであり、止まっているときは消すのが基本(道路交通法 第52条 第2項)

夜間に遠くから見る人にとっては、そのクルマが接近しているのかいないのか、はたまた遠ざかっているのか一見わかりません。なので前方は白(ヘッド)、後方は赤(テイルランプ)のシグナルで向かって来るか遠ざかっているかを知らせます。そして赤でなければこちらに向かって来る、ヘッドライトが着いていれば接近している、白いスモール(車幅灯)だけなら止まっていると判断できるのです。電車などはいまだにこれを忠実に履行していますね。

止まっているときは面倒臭がらずにこまめに消すのが基本なのです。特に山間部や海沿いなど、クルマ通りの少ないエリアでは。

楽しいアウトドア・ライフのミッションは、無事の帰宅まで

ときに厳しい自然の中に身を置くこともあるアウトドア活動は、安全が担保されてはじめて楽しめるもの。海や山川の知識だけでなく、行き帰りのクルマの運転も大切なミッションです。

そんな観点から、今回は「煽り運転から身を護るための真の安全運転」についてお伝えさせて頂きました。

交通法規を遵守し、場合によっては「道をゆずる」ことで、本当の意味での安全性は大きく向上すると思います。

少なくとも、アウトドアをこよなく愛するみなさんが(むろんできればすべてのドライバーが)、悲惨な交通事故に遭わないために…。

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