ワンポールテントといえば、いかにもキャンプテントらしい三角の見た目で、設営時間も短いという事で多くの奥のキャンパーに愛されています。
そこで今回は、ワンポールテントの魅力とオススメのテントについてまとめてみました。
ワンポールテントの魅力とは?
その名の通り1本のポールで高さを出し、テント内の居住空間を広げるのがワンポールテント。ユーザーの皆さんはどんなところに魅力を感じているのでしょうか。
1. デザインがキャンプっぽい
古くはインディアンのティピやモンゴルのゲルなど、テントはてっぺんがとんがっているものです。そのイメージが日本人にも根付いているのか、テントといえば三角のシルエットというのが定着しているようです。そのイメージまんまのワンポールテントは、キャンプの雰囲気を一番味わえるテントと言えるかもしれません。
最近はスノーピークのスピアヘッドのようなワンポール+フレームで居住性を向上させたものも登場するなど、従来のワンポールテントに留まらないアイテムも増えています。それでもなお、三角のシルエットに魅了されるキャンパーは多いです。
2. 天井が高い
年を取ると、何度も屈んでテント内を移動するのは非常に辛いもの。しかし、屈まずに移動できるドーム型テントともなると、かなり大型のテントになってしまいます。
ワンポールテントはテントの中央部が最も高くなっており、よほどの小さいテントで無ければ比較的楽な姿勢で移動が出来ます。
また、同じ面積のワンポールテントとドーム型テントでは、ワンポールテントの方が広く感じるという人も少なくありません。ただし、端に行くほど天井は低くなるので、活動できる面積は限られます。とはいえ、端の方に荷物やラックを置くことで空間を有効活用できるので、そこはキャンパーの腕の見せ所ですよ!
3. 設営・撤去が楽
ポールを何本も組み立てて、スリーブを通してペグを打つ、というドーム型テントに比べると、フライシートを広げてペグダウンし、メインポールを立てるだけでほぼ完成するワンポールテントの方が、設営は早いとされています。撤去する際もメインポールとペグを抜いてしまえば、そのまま畳めるので非常に楽ちん。体力もセーブできて、無駄な時間もかからないので、キャンプを最大限楽しめます。
ただ、フロアシートのないシェルタータイプのテントなら気にしなくてもいいのですが、フロアマットとフライシートがつながっているテントは、地面と接する部分を乾燥させるのが結構大変です。大きめのグランドシートを用意するなどして地面と接することがないように工夫すればその手間は減るので、ワンポールテント導入の際はご注意を。
4. 風に強い
メインポールとペグのみで設営されるワンポールテントが風に強いのか? と思われる方も多いのかもしれませんが、シンプルな構造だからこそ強い、という見方もあるのです。
ドーム型テントは、山岳用テントなどしっかり風の受け方を計算して作られたテントなら、非常に心強いテントです。
しかし、弱点は「関節が多いこと」。最も負荷がかかり、弱い部分でもある関節は、折れてしまう可能性があります。
ワンポールテントはそういった関節がなく、形状的にどの方向から風が吹いても同じ条件で風を受けることが出来ます。
また、メインポールも固定しているわけではないので、風に合わせて傾けき、風をいなすことが出来ます。しっかりしたペグで正しくペグダウンしていれば、よほどのことがない限りテントが倒れることはないでしょう。
オススメのワンポールテントたち
おしゃれキャンパーに支持されているワンポールテントには、どんなものがあるのでしょうか。それぞれのギアや特徴も併せて見てみましょう。
1. テンマクデザイン/サーカスシリーズ
(画像は「サーカスST|tent-Mark DESIGNS」より引用)
テンマクデザインは、お世話になった方も多いであろう「WILD-1」が手掛けるプライベートブランド。コストパフォーマンスの高い商品で人気を博しています。特にサーカスやパンダといった小型のワンポールテントは大ヒット商品となりました。
その小ささから多くのソロやデュオキャンパーに愛されており、コンパクトなサイト作りには欠かせないワンポールテントです。コスパの良いテントなので、テント以外のこだわりグッズにお金を回せるのも嬉しいですね。
2. ノルディスク/アスガルドシリーズ
(画像は「日本限定 【アスガルド7.1デニム】レガシーテント|ノルディスク公式オンラインストア」より引用)
ワンポールテントユーザーの憧れの的である「ノルディスク」。北欧のキャンプギアメーカーで、お値段は高めですが、デザインもクオリティも高いテントを数多くリリースしています。近頃話題のグランピングに近いサイト作りで使う方が多く、おしゃれキャンパーの代名詞と言ってもいいでしょう。
ワンポールテントは中央にポールがあることがデメリットとされていますが、ポールを活かした収納やテーブルのバリエーションが多く、デメリットを上手く活用しています。アスガルドはベル型テントなので、テントの端が立ち上がっており、ワンポールテントでも端の方を広く使うことが出来ます。
3. ローベンス/クロンダイク
(画像は「Klondike 2020|ROBENS JAPAN」より引用)
ノルディスクのアスガルドがおしゃれキャンパー御用達であるのに対して、ローベンスのクロンダイクは「通」が好むテントです。ローベンスはデンマーク生まれで、ノルディスクと同じく北欧発のテントブランドです。知名度は徐々に上がってきていますが、まだまだ国内のアウトドア用品店での取り扱いが少なく、他人とテントが被らないというメリットも。
ユーザーも飾り立てるというよりは、珠玉のこだわりギアで固めるという使い方をする方が多く、いかにもキャンプ通な雰囲気を醸し出しています。
まとめ
ワンポールテントは歴史が古く、最近のテントより機能的に劣る面もあります。それだけにメリットを活かし、デメリットを打ち消すのは、キャンパーの腕次第! キャンパー初心者を卒業して中級者へステップアップするのに、ワンポールテントに挑戦してみてもいいのかもしれませんよ。
愛知県在住のファミリーキャンパー。本職の不動産業のかたわら、フリーライターやPRプランナーという副業をひっさげ、あらゆる面から日々キャンプについて考えています。
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