雨だからこそ楽しめる!雨キャンプの魅力とは

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新緑のきれいな春が過ぎ、少しづつ木々の葉の緑が濃くなっていく頃、梅雨の時期がやってきますね。梅雨になると雨続きで「外で遊べない・・・」「キャンプに行けない・・・」とアウトドアファンの残念がる声をよく耳にします。雨天でのアウトドアレジャーは何かと大変!遊べない!楽しめない!いまいち気分が乗らない!など思ってしまいがち。しかし実は、雨の中でのキャンプは密かなブームになってきているのです。雨ならではの魅力や楽しむコツを知れば、雨キャンプが楽しくなりますよ!今回は、『雨だからこそ』の雨キャンプの魅力をお伝えいたしますので、梅雨時期のレジャーの計画に、ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

雨キャンプを避けたがる理由

テント(ギア)が濡れる

キャンプギヤが汚れたり雨で濡れるのは極力避けたい人も多いのではないでしょうか。濡れると不具合を起こしてしまいそうなものや、皮製品、布製品で色落ちや縮みなどの心配があります。特にお気に入りのギヤならなおさらですね!

後片付けが大変

雨などで濡れたり汚れたりすると、撤収作業の際に、天日干しや風にあてて乾かすことが出来ませんね。小物のギヤは、汚れや水分をウェスなどでサッと拭き取ることが簡単ですが、大物のテントやタープなどは大変な作業になります。

風邪をひく恐れがある

設営や炊事場への移動などで雨に濡れ、体温が奪われてしまうと体が冷え、寒くなってしまいます。寒さ対策がなされていないと体調を崩し風邪をひいてしまうことも。その他、お腹が冷えて腹痛や下痢などを引き起こすなどの体調不良が心配です。

使える場所が狭くなる

天気の良い日は、サイト内をめいいっぱい使ってのびのびと過ごせますね!しかし、雨天では雨に濡れないようテントやタープの下で過ごすことが多くなります。さらに荷物も濡れることを避けるため、テント下に荷物が集中し、人が過ごす場所が狭くなってしまいがちです。

子供がのびのび遊べない

子供の体は底知れぬエネルギーの宝庫!水遊びや昆虫採集、山の中を走り回ったりなど、自然の中で思いっきり遊ばせてあげたいですよね!子供がエネルギーを発散できない、テント内だとゲームばかりしてしまう、などの理由から雨キャンプを断念してしまいがちです。

 

雨だからこそのメリット

雨の音を楽しむ

雨天時は家の中など屋内で過ごすことが多い中、キャンプではテントの中でも外との距離が近く、雨の音が良く聞こえます。あまり耳を澄まして聞くことの少ない雨音を、じっくりと聞いてみて下さい。テントやタープ、地面、葉っぱの上などに落ちた時の雨が奏でる音ははさまざま。雨の量によっても音が違います。水の音はヒーリング効果があるといわれ、気持ちが落ち着きますよ!

雨ならではの景色を楽しむ

晴天時は太陽に照らされ、自然も色濃く見えとても美しいですね。しかし雨天時では雨に濡れた植物の美しさや、山の見える場所では雲海が見えたり、山にかかる迫力ある雨雲が見えるなど、自然観察も楽しいですよ!テントから滴る雨のしずくを見つめているだけでも特別な時間に感じますよ!

虫が少ない

暖かい季節のキャンプは、蚊やアブ、ハチなどが多く、虫対策に追われることは必然ですよね。特に虫が苦手な人にとっては、苦痛ですよね!しかし雨の日は、晴れの日より虫と遭遇することが少ないので、アレコレと虫対策に追われることも少なくなります。

食材が傷みにくい

晴天時は太陽の熱に空気や地面、その他あらゆるものに熱をもち、冷蔵しなくても日持ちするような食材でもすぐに傷んでしまうことがあります。そのため、キャンプで食べたい食材は、保冷効果の高いクーラーボックスを準備したり、傷まないような食材でもクーラーボックスに入れ保管するため大き目のクーラーボックスが必要だったりと、食材を傷ませないような対策をしっかりとしなくてはいけません。雨の日は晴れの日と比べると気温が低めなので、晴天時よりは食材が傷みにくいです。

キャンプ場がすいている

雨の日と分かっていると、キャンプへ行こう!という人は比較的少ないため、キャンプ場が空いていることが多いです。いつも予約がいっぱいで、予約を取りにくい人気のキャンプ場は、あえて雨の日を狙うと予約がとりやすいかもしれませんよ!

読書などに集中できる

キャンプというと、テントやタープの外で遊ぶ、キャンプ料理を作る、キャンプ場から出て観光やアクティビティを楽しみに行く、などめいいっぱい体を動かしたり時間を惜しみなく使うことが多いと思います。しかし雨が降っているからこそ、集中して楽しむことができることも多いです。例えば、今まで時間がなく読みそびれていた本を読む、絵を描く、詩を書くなどの趣味に時間を使うのもステキですね。そして大切な人へ手紙を書く、仕事をする、勉強をする、マインドフルネスを行う、などなど雨の音のBGMを聞きながらやってみてはいかがでしょう?集中しはかどりますよ!

心身ともにリラックスできる

ただただ目を閉じ、耳を澄ましているだけでも贅沢な時間、空間です。雨で浄化された澄んだ空気をめいいっぱい体に取り入れ、体内の不要なストレスや氣も掃き出したら、きっとスッキリすると思いますよ!さらに雨音のBGMで心が落ち着き、余分な力が抜け極上のリラックスタイムになること間違いなしですね。

 

雨キャンプで準備しておきたいもの

・雨具

レインウェアはもちろんのこと、長靴、防水加工が施されている帽子(ハットがgood)、手袋などを準備しましょう。

・ブルーシート

ギヤなどの道具を置いたり、テント設営の地面の上にひいたり、タープ替わりにと大活躍のブルーシートは大きめのものと小さめのもののサイズ違いがあると便利です。

・ビニール袋

雨で濡れたギヤや衣類などを持ち帰る際に、大きめのビニールを多めに持って行くと良いでしょう。

・防寒対策

キャンプ場など自然に囲まれた場所では、街中のような生活熱がほとんどなく、さらに雨天では、より一層体感温度が低く感じます。いつもの普段着より温かい服装を準備しておきましょう。雨で濡れて体が冷える前に、前もって防寒対策をしておくと体温が保温され快適に過ごせますよ!持ち合わせがない場合や、防寒着を忘れた場合は雨具が防寒着として役に立ちます。

・多めのタオル

濡れた体を拭くために雨天時のタオルは必須です。その他、ギヤなどのキャンプ用品を拭いたり、時には膝にかけたり首に巻くなど防寒対策としても役に立ちます。一度濡れると乾くまで時間がかかるため、多めに持って行くと良いでしょう。

・キッチンペーパーなどのペーパーウェス

泥などで汚れたものを拭く際にタオルではちょっと・・・と思うものもありますよね!ティッシュペーパーだと水に弱くすぐに破けてボロボロになってしまいます。そんな時のためにキッチンペーパーがあると何かと役に立ちます。キッチンペーパーより丈夫なペーパーウェスは、水気を絞って再度使え、乾かしてまた使えるため、エコなうえ何枚も無駄にすることないのでおススメです。

・インドアゲーム

さすがに時間を持て余したら、ここでゲームの出番です。人生ゲームやUNOなどで盛り上がるのも楽しいですよ!そして昔懐かしいすごろくや福笑いなどのゲームがあれば、昔の遊びを懐かしみながら子供に教えるきっかけにもなりますね。複数の遊び方の出来るトランプがあれば、荷物がかさばらずに済みます。

・ホットドリンク

防寒対策以外で体を温めるには、温かいものを体内に取り入れるとより効果的です。焚火が出来ない場合や、すぐにお湯を沸かしたい時などに役立つシングルバーナーやカセットコンロがあると便利です。コーヒーや、ココア、ホッとレモネードなど、フルーツティーなどお気に入りのドリンクを作ってみましょう。しかし、コーヒーやお茶類を摂取し過ぎると利尿作用が働き、トイレが近くなるので飲み過ぎには注意が必要です。

・モバイルバッテリー

急な天候の崩れで避難を余儀なくされる場合もあります。その場合、必要なのが通信手段の確保です。常に最新の天気情報を入手することや、救助要請、家族への連絡など、携帯電話が常に必要な状況では、携帯のバッテリーが心配ですね。キャンプ場では車での充電はできない可能性があります。そのためモバイルバッテリーを準備しておくと安心ですよ。

 

雨キャンプで気を付けたいこと

目的地の設定

雨による地すべり、土砂崩れ、川の増水や氾濫など、災害の危険性が高い場所は避けましょう。

テント設営の場所決め

水が溜まりやすい地面では、水たまりによるテント内への水の侵入や、テントの倒壊の危険性があります。そして水の災害の恐れがある川や水路の近い場所は避けるよう、テントの設営場所に気を付けましょう。

行かない選択も念頭に

台風や豪雨など災害級の天候の場合や、弱い雨でもずっと降り続く場合、無理をして行かないようにしましょう。実際の状況をキャンプ場に問い合わせ、実際のキャンプ場の状況を聞いたり、キャンプ場側からのアドバイスなどを素直にきくよう心がけましょう。そして体調がすぐれない時も無理をぜず、あきらめる事も大切です。安易な選択が事故を招く可能性もあります。

 

それでも雨が苦手なら

雨キャンプには興味があってやってみたい気持ちはあるけれど、やっぱり不安、なかなか勇気が出ない、雨対策の道具を準備できないなど、踏み出せない理由はさまざまありますね。そんな時には諦めず、そして無理をせず、まずは屋根付きサイトのあるキャンプ場を選んだり、もしくはグランピング施設で雨キャンプの雰囲気を味わうことからはじめてみてくださいね。

 

おしまいに

雨というと憂鬱な気分になりがちです。しかも梅雨時期は雨が続くのでなおさら。そんな雨での憂鬱な気分を、あえて雨を楽しむことで吹き飛ばしてみませんか?ふだん雨天時のキャンプは諦めていた方も、雨ならではの良さ、美しさなどの魅力を知れば、雨キャンプが大好きになるかもしれませんよ!同じ場所でも晴天時とは全く違った世界が待ち受けています。今年の梅雨は、静寂さに包まれた清らかな雨の自然界を、ぜひ覗きに行ってみませんか?

 

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