快適さと足の保護の両立。職人も愛用する「ビルケンシュトック」の「ボストン」の魅力。
本格的に夏を迎えて、サンダルが活躍する時期になりました。サンダルの定番といえばビーチサンダルのような鼻緒があるタイプなどですが、キャンプ等で使用する際に考えてほしいことは「足の保護」です。
この記事では、「足の保護」という点に特に注目し、ビルケンシュトックの「ボストン」シリーズの魅力を紹介します。
ビルケンシュトックのボストンとは
(出典:Boston Natural Leather ブラック | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング)
ビルケンシュトックは快適サンダルの定番です。今回ご紹介する「ボストン」シリーズはビルケンシュトックが販売しているクロッグタイプのサンダルになります。普通のサンダルとは違い、夏はもちろん秋や春先にも靴下と合わせて履くことのできる万能なサンダルです。
また、ビルケンシュトックの人間工学に基づいて製作されてたコルクフットベッドももちろん採用されており、快適に履くことができます。
ボストンの魅力
そんなボストンですが、魅力は何処にあるのでしょうか。特にキャンプで使用するという視点で、ボストンの魅力を紹介していきたいと思います。
職人も愛用する堅牢性
足で一番怪我をしやすいのがつま先です。そのため、足の保護を一番に考えている作業用の靴のつま先には鉄板が付けられています。
ボストンは構造上つま先を覆っているほか、採用されいるレザーは分厚く、しっかりと硬く形成されています。したがって、少し押したくらいではびくともしない強固さがあります。そのため、暑い夏でも涼しく快適に、足を保護することができるのです。
特に料理したりバーベキューをするキャンプでは鉄製の道具やナイフを使うことが多いと思います。また、薪を運ぶこともあります。それらの重いものをうっかり落としてしまい、サンダルから出ているつま先にもろに当たると最悪骨折してしまうこともあります。ボストンは、つま先がしっかりとしているのでしっかりと衝撃やナイフの刃から足を守ってくれます。
また、私も子供の頃に同じことをして一生消えない火傷跡があるので、特に注意してほしい点があります。それが、夏の夜の定番の花火です。なぜなら、特に身長の低いお子様は、火と足の距離が近いため、足に火の粉が当たってしまい傷を負ってしまう可能性が高いからです。
このように、ボストンはつま先が覆われているので大人から子供までしっかりと足を保護することができます。
このことから、私の現在の職場であり、ビルケンシュトックの生まれ故郷であるドイツの手工芸の工房でも愛用されています。
快適な履き心地
歩き心地に定評のあるビルケンシュトック、その快適さもお墨付きです。キャンプで一日中歩き回っても疲れることがない履き心地も大きな魅力です。人間工学に基づいてデザインされたフットベッドは、足のくぼみにフィットし、快適に歩くことができます。また、素材がコルクでできているので履いているうちに自分の足の形になっていくので、履けば履くほど快適になっていきます。
一年中活躍する万能さ
ボストンは普通のサンダルとは違い、靴下などと合わせることによって一年中活躍することができます。春先の肌寒い季節には厚めの靴下とボストン、夏は素足にボストン、暑さが残る秋は薄めの靴下とボストン、真冬はさすがに外出は厳しいですが、ちょっとコンビニに行くのに厚めの靴下とボストンという使い方ができます。
キャンプでも、トイレに行くためだけにブーツを履くのは面倒ですよね。その時に、ボストンがあれば靴下とボストンで少しの間、外を歩くことができます。
また、冬用のファーが付いたボストンもあります。ボストンに惚れ込んで、冬も履きたい方におすすめです。
15年使える頑丈さ
ボストンは他のサンダルと比べて接着されている部分が多いので、その分頑丈です。私のボストンはまだ2年くらいしか使っていませんが、まだダメになった部分はありません。私の親方のボストンは15年ほど使っているらしいですが、ソールが擦り減っているのとレザーのベルトが少し擦れている以外は目立ったダメージもなく、まだ現役で活躍しています。
このように、丁寧に使えば長持ちする頑丈さも魅力です。
注意点
しかし、ボストンには少し注意しなければいけない点もあります。
他のサンダルと比べると少し暑い
ボストンは、レザーがすっぽりとつま先を覆っているので、他のサンダルと比べると風の通りが悪く、熱がこもりやすいです。したがって、真夏では少し暑いと感じるかもしれません。体感的には、スニーカーよりは涼しく、普通のサンダルよりは暑いという感じです。
サイズが合っていないと歩きづらい
ボストンは、フィット感を調整できるベルトがついていますが、調整の自由度は他のサンダルと比べると低く、元のサイズがしっかりと合っていないとぶかぶかしてしまい歩きづらくなってしまいます。幅もレギュラーとナローがあり、足に合っていないと小指が擦れたりして靴ずれを起こしてしまう可能性もあります。
選ぶ際はサイズ選びを手伝ってくれるプロがいるビルケンシュトックの専門店に行って選ぶことをお勧めします。
また、よく歩く人のためにかかとにストラップのついて「Tokio Super Grip」というモデルもあります。
(出典:Tokio Natural Leather ブラック | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング)
歩きやすさとボストン独自の快適さが融合したいいモデルだと思いますので、長距離を歩く場合は健闘してもいいかもしれません。
水に弱い
ビーチサンダルならば水の中にじゃぶじゃぶ入っていけますが、ボストンはレザーとコルクで作られているので、水は厳禁。調理の際に少しかかってしまうくらいならば拭き取るくらいで問題はありませんが、水の中に付けるなど長時間水にさらされてしまうと革が傷み、型が崩れてしまいます。
サイズ選びについて
ビルケンシュトックのボストンは、通常のサンダルとは違いサイズ選びが難しいモデルだと思います。本来ならばビルケンシュトックの専門店でサイジングをしてもらい、足に合ったものを選ぶのが望ましいのですが、専門店は限られた地域にしかないためネットで買うしかないという人もいると思います。そのような人のために、私の足のサイズと他のモデルとの比較を記載しておきます。
私の足のサイズは約26cmで、普通のスニーカーは26.0-27.0のものを着用しています。足の形はやや細めで甲高です。専門店でサイズを測ってもらったところしっかり履きたいなら26cm、ゆったり履きたいならワンサイズ上と言われたのでボストンは26.5cmのレギュラーを履いていますが、多少横に隙間があます。しかし、不意に脱げてしまうということはありません。
私は他にもアリゾナという二本締めタイプのモデルも履いており、そちらのサイズも26.5cmで合わせています。しかし、体感的にアリゾナの方がゆったりとしているので、もし普通のビルケンシュトックのサンダルタイプを持っていて、新たにボストンを購入する場合は同じサイズかワンサイズ下を選ぶといいと思います。
まとめると、基本的には用途に合わせてスニーカーと同じサイズか少し小さめ、サンダルタイプをもっているならば同じサイズでゆったりめ、ワンサイズ下でしっかりめ、ということが言えると思います。
快適に過ごせ、足を守れるボストンで安全にキャンプをしましょう
もし足を傷めてしまったら、せっかくの楽しいキャンプも台無しになってしまいます。しかし、安全靴やブーツは夏に履くには暑すぎ、不快な思いをしてしまいます。そこで、ボストンの登場です。足を守りつつ、快適に夏を過ごすことができるので、今年の夏はボストンを履いて外に出てみてはいかがでしょうか。
(アイキャッチ出典:Boston Natural Leather ブラック | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング)
岩と自転車をこよなく愛するが、普段は用事がないと家から出ないインドア派。何事も形から入るタイプで、ギアの知識だけは人一倍。ギア好きをこじらせてアウトドア用品店でバイトをしていました。人生の3分の1を海外で生活し、現在もヨーロッパにて勉強中。海外のアウトドア文化も発信していければと思っています。