ガスカートリッジタイプのストーブを使用したときに、ストーブの火がつきにくかったり、火力が思ったほど強くなかったりしたことありませんか?
私も、愛用のイワタニプリムスのガスカートリッジを使っていて、こんなに火力弱かったかな?と疑問になってしまうこともありました。ちょっと研究をしてみたのですが、気温によって使い分けをしないと、うまくストーブに火がつかなかったり、全くストーブに火がつかなかったりするようです。
今回は、そのイワタニプリムスのガスカートリッジの種類や使い方、おススメの気温などご紹介していきます。
気温が下がるとパワーが落ちてしまう原因
そもそもストーブに燃料が送られる仕組みを解説します。まず、カートリッジ内にあるのは実は液化ガスなんです。その液化ガスが気化して、ストーブに送られる仕組みになっています。入っているガスの種類によって、気化する温度が違うので、帰化する温度がそれぞれ違う。ということですね。
ガスカートリッジの種類と適正気温
イワタニプリムスのガスカートリッジの種類は、3つあります。
ノーマルガス:外にいて寒く感じる時は難しい
ノーマルガスは、気温が下がるとガスのパワーは落ちてしまうので、大体20度くらいの気温で使用するのがベストです。
ノーマルガスはブタンガスが100%入っています。ブタンガスは-0.5度で気化するため、ノーマルガスは-0.5度であれば一応気化はしますが、液化ガスが気化するとき、周りの熱を吸収するので、カートリッジ内の温度は、どんどん下がってしまいます。
なので、春から秋の低地など、暖かい時期や低地での使用をおすすめします。標高の高い山で使用したり、冬山で使用などは控えた方が良いでしょう。
私の使用した実感ですが、外にいて体が寒いな~と感じるくらいの気温の時は、あまり使えないと考えてください。
ハイパワーガス:春から秋の高山向き
ハイパワーガスは、比較的気温が低くても使えますが、春から秋の高山向きで、氷点下にならないくらいの0度~15度くらいの気温で使うのをおすすめします!氷点下の冬山の使用はおすすめできません。稀に、冬山でも使えると言われたりしています。
ハイパワーガスはブタン70%、プロパン30%の配分で入っています。プロパンガスの気化温度は-42度なので、冬山での使用は全く使えない!ということではありませんが、極端に説明すると、氷点下で使用する際、ブタン70%は気化されず、プロパン30%だけ気化されるので、ハイパワーガス内のプロパン30%しか使えないことになります。
つまり、パワーがかなり弱い状態になっているので、氷点下での使用は控えた方が良いと思いますよ。
ウルトラガス:低温はOK。暖かい場所は逆に難しい
ウルトラガスはイソブタン70%、プロパン30%という配分になっています。イソブタンは-10度以上で、発熱量UPのお手伝いをしてくれます。なので、ハイパワーガスよりもウルトラガスの方が、氷点下でも安定して利用できるようになっています。冬の低温地域や、高山向きですよ♪
注意点が一つありまして、ウルトラガスは寒い気温でしか使えないということ。ウルトラガスは非常に高圧なので、20℃くらいの場所で使用したりすると、逆にうまく使用することができなくなったりします。
ガスカートリッジの気温まとめ
ガスカートリッジの適切な気温や使用場所を表にしてみました。
ガスカートリッジの種類 | 気温 | 場所 |
---|---|---|
ノーマルガス | 20度~ | 春から秋の低地 |
ハイパワーガス | 0度~20度 | 春から秋の高山 |
ウルトラガス | 0度以下 | 低温地帯 |
表を見ると分かりますが、ノーマルガスよりもハイパワーガスの方が使用する幅が広がるので、これから購入する方で低温地帯以外で使用する予定のひとには、「ハイパワーガス」をおすすめします。
効率よく使うために!
ガスカートリッジホルダー
ガスカートリッジを安定させる台があるのはご存知ですか?このガスカートリッジの3本の足でがっちり、ガスカートリッジをホールド!カートリッジを装着すると、接地面が大きくなるので大きめの鍋など置いても安定します。そして3本の足の先の裏には、滑り止めがついているのでさらに安定感抜群♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はイワタニプリムスのガスカートリッジについてご紹介しました。ガスカートリッジは、気温で使い分けが必要になるので、何も知らず購入してしまうと使えなくなる可能性が!きちんと使用する場所の気温などチェックしましょう♪
参考サイト:
プリムス-プリムス燃焼器具の基礎知識 http://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/kiso.html
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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