キャンプといえば焚き火ですよね。個人的には、焚き火を囲んでこそのキャンプだと思っています。炎は見ているだけで落ち着きますし、普段はなかなかできないことです。
そんな焚き火ですが、みなさん、どのように楽しんでいらっしゃいますか。火をつけるという簡単な行為だけで焚き火として成立するわけですから、細かいことや楽しみ方などはひとそれぞれだと思います。
そんな焚き火に更に楽しむためのアイデアをご紹介します。
現地調達の魅力とハードル
ある意味、究極のキャンプとは、すべてを現地調達することではないでしょうか。宿泊場所、防寒のための道具、食糧など。そんなことができたら楽しいでしょうね。自然と一緒に生きている、という実感が湧くのだと思います。
いうまでもありませんが、実際するとなるとかなりハードです。とりわけ食料を現地調達しようとなると、魚はともかく、動物は狩らなければいけません。仮に狩れたとしても調理ができません。
ですが、たとえば焚き火で使用する薪くらいは、現地調達できないものでしょうか。
結論をいうと、意外と集められます。そして、ちょっと野生に火がつき、想像以上に楽しく盛り上がります。
集めやすいキャンプ場を選ぶ
まず、薪が集めやすいキャンプ場を選びましょう。森林があり、木々が落ちていそうなキャンプ場です。たとえば、これまで行ったことのあるキャンプ場があれば、その場所を思い返してみると、わりと思い当たるところがあるかもしれません。
By: Hajime NAKANO
森林のあるキャンプ場であれば間違いないと思いますが、川のあるキャンプ場でも、ほとりに木が生い茂っている場合があります。そのような場所でも拾いやすいと思います。
※キャンプ場もしくは山や森林の所有者に許可を得てから薪を拾いましょう。
薪を集めるコツ
木々は、大・中・小に分けて集めましょう。集めるときは適当でも良いのですが、地面に置くときはサイズ別にまとめて置くと、どのサイズが足りないかが一目でわかります。サイズ別に集めておくことで、火をつけるときに、火の大きさや勢いに合わせて欲しいサイズの木をすぐに見つけだすことができます。
もうひとつ。キャンプ参加者が2人以上であれば、複数のグループに分かれて集めましょう。競争原理が働き、薪集めが進みますし、盛り上がります。
薪集めを始めると、どういう場所に適当な木々が落ちていそうか探す眼力がついてきます。相手チームよりたくさん良い薪を集めようと思えば、良い薪がある「穴場」的な場所を見つけたくなります。時間が経つにつれ、取りやすい場所の薪はなくなっていきますので、より人が行かない場所や意外な穴場に出向くことになり、冒険心をくすぐられます。この冒険心、普通にキャンプしているだけではちょっと味わえない種類のものです。もちろん、あまり奥深く進行しすぎて危険な目に遭わないようにご注意ください。
By: hoge asdf
みつからないときは
薪のサイズで、枝状の小サイズや中サイズであればわりと集めやすいのですが、大きいものはなかなか見つからないものです。大サイズの薪が少ないときは、炭で代用しましょう。最終的に炭に火がついた状態にしておき、ときどき大サイズや中サイズの薪をくべると火が長持ちしますし、焚き火感が損なわれません。
炭はバーベキューをするのにも当然必要でしょうから、わざわざそろえる必要はないかもしれませんが、少し多めにしておくと良いかもしれません。使い切れないときは持ち帰り、次回使用しましょう。
保険として
まったく見つからなかったときの保険として、薪を1セットくらいは購入して持っていきましょう。足りないときは前述したように炭も使用すれば大丈夫です。そこに安心感がないと、薪集めが本気になりすぎて楽しめないかもしれません。
By: Go Imai
注意点
まずケガです。枝が目に入ったりして思わぬケガをする場合もありますのでご注意を。また集めるときは軍手などがあったほうが、枝のささくれた部分などが手を傷つけることがありません。指先のケガは小さくても痛みが強く気になってしまうものです。
そして意外とあるのが、木々の間にひそんでいる虫に刺されてしまうことです。私も一度ありますが、たしかそのときは毛虫だったかと思います。指先を針かなにかが貫通したのではないか、と思うような鋭い痛みでした。反射的に近くの小川に指を浸して洗いましたが、その日の深夜まで強い痛みが残って大変でした。木々を拾うときは虫などにも気をつけてください。
ちょっとオススメの焚き火の楽しみ方
通常、焚き火をするときは、イスなどに座って焚き火を囲んでいると思います。お試しで、自分たちも地べたに座って焚き火を囲んでみてください。急に野営感が出てテンションあがります。
よくよく考えてみれば、ぱっと頭に思い浮かぶキャンプの焚き火って、地面に直接座って焚き火を囲んでいるイメージではないでしょうか。そのイメージそのままを味わうことができます。
焚き火台を使用している場合は焚き火のほうが若干上目線になるような気がしますが、やってみると意外とそんなことはありません。もちろん、できれば地面に直接焚き火を作れたら最高ですが。地面にシートを敷いて座り、食べ物やお酒も地面においてお楽しみください。けっこう癖になりますよ。
By: Go Imai
人それぞれの焚き火の楽しみ方やスタイルがあるのだと思います。いろいろ工夫して毎回違う焚き火を楽しんでみると、キャンプの楽しみ方にまた幅がでるのではないでしょうか。
星空とカメラが好きな、元、天文台職員。ワイルドキャンプに憧れているのに、つい温泉付きキャンプ場を選んでしまう今日このごろ。鹿児島県を中心にキャンプをしていますが、まだまだ行ったことのない、行ってみたいキャンプ場がたくさんあります。少しずつ写真に収めながら、ぼちぼちと楽しもうと思います。