この記事では、日本で発売していない商品をAmazon.USAで個人輸入するときに注意するポイントをご紹介します。アウトドア好きの人は、日本のアウトドアブランドの公式HPをチェックする人も多いですが、中には本国のサイトをよくチェックする人もいるでしょう。欲しいものを見つけても「個人輸入は難しそう…気を付けることはあるの?」と思いますよね。ここでは、実際にAmazon.USAで個人輸入するときに気を付ける6つのポイントをお伝えします。個人輸入を考えている人は、ぜひご参考にしてください。
【注意①】Amazon.USAとAmazon.JAPANの登録は別!
まず最初にご説明するのは、Amazon.USAとAmazon.JAPANは全くの別物ということです。筆者自身、日本のAmazonに登録していたので、その個人情報をAmazon.USAでも使用できると思っていましたが、調べてみると、個人情報の共有は行なっていないため、Amazon.USAで新規に登録しなければいけないということでした。
まずAmazon.USAに会員登録をするところから始まるので、英語表記ばかりで少しめんどうですが、頑張って登録してみてください!
ちなみに筆者自身、住所を入力するときが、一番難しく感じたので、住所の入力方法をご紹介します。
・〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目1-2 マンション11号室
・11,Mansion,1-1-2,sibuya,sibuyaku,Tokyo,150-0002,Japan
上記のようになります。「1丁目1-2」を「1-1-2」なのか「2-1-1」なのか難しく考えていたのですが、そのままの順「1-1-2」で問題ありません。
それでも不安な方は、自動で住所を英語表記に変換してくれるサイトがありますので、活用しちゃいましょう。
・JuDress
・君に届け!
【注意②】日本の送料と同じように考えてはダメ!
Amazon.JAPANを利用すると、一定の送料だったり、プライム会員だと送料無料になるアイテムがたくさんありますよね。しかし、Amazon.USAを利用する際に同じ考えをしてはいけません。なんといっても、国を超えて配達されるので、日本で購入する送料とは全く金額が異なります。しかも、購入したアイテムの重量によって加算されるため、一律ではありませんので注意しましょう。
【注意③】配送方法は3種類ある!
Amazon.USAでアイテムを購入した際に、配送方法が3種類あります。
●AmazonGlobal Standard Shipping (通常便)18~32営業日
●AmazonGlobal Expedited Shipping (速達)8~16営業日
●AmazonGlobal Priority Shipping (優先速達)3~5営業日 ※到着日も記載されています
料金は、通常便が最安値の配送方法で、優先速達になるほど高くなりますよ。通常便と優先速達の送料を比べると、約2倍異なることがあります。「送料はいくらでも大丈夫!一刻も早く手元に欲しい!」そういう方の場合は、一番早く到着する「優先速達」を選ぶと良いでしょう。また、「少し待てるけれど、優先速達ほどお金は出せないな…」という人は「速達」を。「急いでないし、できるだけお金をかけたくない!」という人は「通常便」を選ぶと良いです。
※最近では日本へ到着する日数が「速達」と「優先速達」を比べると1週間も変わらないことが多いです。そのため、配送方法に悩んでいる方は「速達」がおすすめです!筆者自身も「速達」で注文しました。
【注意④】一定の金額を超えたら「関税」がかかる!
日本国内で購入したときには一切かからない「関税」。これがAmazon.USAで購入した際にかかることがあります。
●条件は2つ
・購入するアイテムの送料を抜かした金額が10,000円以上の場合
・購入するアイテムの送料を入れた金額が16,666円以上の場合
どちらかに該当する場合は、「関税」がかかってきます。
関税と聞くと、「関税って…どうしたらいいの?」と不安になりますよね。けれどAmazon.USAを利用するときは、Amazon.USAのページ上で“どのくらい関税がかかるのか”を金額で確認することができますし、表示してある金額よりもさらに追加で関税がかかる心配はありませんので、安心してください。
また、関税がかからないようにする方法もあります。それは、複数まとめて購入する場合、ひとつひとつを個別に会計することです。まとめて購入すると送料抜きで10,000円、もしくは送料込みで16,666円を超える場合でも、ひとつひとつ個別に会計することで、送料抜きで10,000円以下もしくは送料込みで16,666円だと関税がかからないのです。
※1つのアイテムが10,000円以上、または送料込み16,666円以上の場合、この方法は使えません…。
【注意⑤】換金手数料がかかる!
日本でアイテムをお店やネットで購入する際は、そのまま日本円で購入できるので気にしなくても良いです。しかし、Amazon.USAでアイテムを購入するとドルから円に換金されますので、換金手数料が発生します。
Amazon.USAの購入ページで円決済をするか、ドル決済をするか選ぶことができるんですが、
●日本円で決済をした場合
①日本円で購入
②※Amazon.USAが日本円に換金
③Amazon.USAからクレジットカード会社に日本円で請求
④クレジットカード会社からご本人に請求が来る
●ドル決済をした場合
①ドルで購入
②Amazon.USAがそのままドル決済でクレジットカード会社に請求
③※クレジットカード会社が日本円に換金
④クレジットカード会社からご本人に請求が来る
上記の※部分を見ていただくと、換金するタイミングが日本円で決済するときと、ドル決済をするときと異なりますよね。このタイミングが違うことで、為替手数料が変わるのです。Amazon.USAの為替手数料は大体2~4%、クレジットカード会社の為替手数料が大体1.6%ほど。なので、ドル決済の方が手数料が比較的安いことが多いようです。
ちなみに日本円で決済しても、ドル決済してもあまり金額に差がないアイテムもありますが、ものによってはドル決済の方がかなり安くなる可能性があります。(ドル決済にするとクレジットカード会社が換金するまで、注文した日から少し日数がかかります。その間に急激に円安になると、ドル決済の方が高くなる場合もありますので注意してください。)
「どうしたらいいのか分からない!」という方は、一度お持ちのクレジットカードの為替手数料を調べて、Amazon.USAの為替手数料と比べてお得な方で決済するといいですよ。
【注意⑥】全てのアイテムが購入できるわけではない!
Amazon.USAのサイトにあるすべてのアイテムが購入できるわけではありません。Amazon.USAで販売している企業がそもそも日本への発送を行なっていないなどが考えられます。では、どのように確認したら良いのかというと、カートに入れて、決済画面に移ると発送できるかどうかがわかりますよ。
ちなみに、
●This item does not ship to Japan. Please check other sellers who may ship internationally.(この商品は日本には発送できません)
と表記されます。この文字を見ると、ガックリしてしまいます。
しかし、「XBORDER(Xボーダー)」という購入代行業者を挟むことで、日本への発送ができない商品も購入することができます。購入代行手数料がかかってしまいますが、「それでも欲しい!」という方は利用してくださいね。ちなみに、日本語対応しているので、検索から注文完了までスムーズに進めることができますよ。
購入代行手数料がかかるので、日本へ発送が可能な商品は「Amazon.USA」で購入、日本への発送ができない場合は「Xボーダー」で購入するというように、使い分けると便利ですよ。
実際に個人輸入した金額の詳細をご紹介!
一体どれくらいの送料・関税がかかるのか、予想できませんよね。ここでは、実際に筆者が日本未発売のカミックブーツを個人輸入したときの方法や金額をご紹介します。
【アイテム】
・Kamik Women's Sienna2 Waterproof Winter Boot
$119.95
約13,757円
【配送方法】
・AmazonGlobal Expedied Shipping (速達)
$28.34
約3,250円
【関税金額】
$59.91
約6,871円
【決済方法】
日本円決済
【合計金額】
・$208.20
・23,880円
上記になります。日本決済にした理由は、「ドル決済の存在を知らなかったから」です…。もし今同じ商品を購入するなら、ドル決済を選びますね。
また、カミックのブーツのみの購入なので、関税から逃れることもできませんでした(笑)。商品自体の金額は大体14,000円弱なのですが、送料と関税を合わせると10,000円ほど。初めての個人輸入で、「送料と関税ってこんなにかかるの?」というのが正直な感想でしたが、日本で履いている人はほとんどいないこと&長く履けることを考えると、「購入して良かったな!」と思っています。
おわりに
今回はAmazon.USAで購入する際に気を付ける6つのポイントをご紹介しました。Amazon.USAを利用すると、日本では発売されていないアイテムや国内で購入するよりも安く手に入ることがあります。少し手間はかかりますが、「国内に売っていないけれど、どうしてもこのアイテムが欲しい!」そんなときは、Amazon.USAを利用してみてくださいね。思っているほど難しくないので、Amazon.USAにハマる人もでてくるでしょう。ぜひAmazon.USAを利用してみてください。
(掲載中の情報は、記事掲載時点のものです)
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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