この記事では、キャンプなどアウトドアシーンで多いBBQのときに使う炭の種類について、ご紹介します。炭といっても、いろいろな種類があるのはご存知ですか?「BBQのときにすぐに炭がなくなる…」そんな経験をした人も多いでしょう。実は、BBQに合った炭を使っていない可能性があります。ここではBBQと相性抜群な炭を詳しくお伝えしていきますので、ぜひご参考にしてください。
炭の種類は大きく分けると2つある!
炭には大きく分けると2つの種類があります。「炭の種類が違うと何が違うの?」そう疑問に思う人も多いでしょう。炭の種類が異なると、値段はもちろん、BBQ中の燃焼時間や煙の量など、いろいろなことが大きく違いますよ。ここではその種類の特徴などもご紹介していきます。
①黒炭
BBQ初心者の人がよく使うのが、この黒炭です。黒炭とは、クヌギやコナラという原木を、約400~700℃で焼いた炭のことをいいます。炭の表面が凸凹しており、表面が割れている、表面積が広いことが特徴です。
黒炭は、着火しやすいのですが燃焼時間が比較的短く、火力もそこまで強くありません。(黒炭のグレードにもよって燃焼時間・火力が異なります)そのため、BBQ中に「あれ?なんだか火力が弱い?」というシーンは、黒炭を使ったときのあるあるなんです。
あまりBBQをしない人からすると、着火しにくい炭って扱いづらいので、使いたくありませんよね。着火しにくい炭と比べると、黒炭は着火がしやすいので、初心者の人でも簡単に火おこしすることができます。また、着火しやすくすぐに燃えてくれるので、BBQ中の火力調節も炭の出し入れをすることで、簡単に調節することができるのも嬉しいポイントです。
②白炭(備長炭)
白炭とは、カシなどの硬い木を1,000℃以上の高温で焼いた炭のことをいい、白炭の中でも代表的に知名度が高いのが、「備長炭」です。白炭の特徴としては、硬くとてもなめらかな表面をしていて、叩くと金属のように高い音がします。
備長炭(白炭)は着火がとてもしにくいので、扱いづらくもあるのですが、燃焼時間がダントツに長いので、炭火料理など非常に美味しく焼ける高級料理炭なんですよ。黒炭に比べると、燃焼時間がとても長いので、一定の火力でBBQできるのが特徴です。
備長炭(白炭)は一度火がついてしまえば、BBQ中に火が消えてしまうというトラブルが少ないので、長時間BBQのときに便利ですよ。ただ、備長炭(白炭)は炭の中では値段が高いので、いつも黒炭などを購入している人からすると「備長炭(白炭)ってこんなに高いの?」と驚くかもしれません。
初心者におすすめ!黒炭と白炭(備長炭)の使い分け方法
ホームセンターなどで販売している安い黒炭を使っている人も多いと思いますが、おすすめは黒炭と備長炭の両方を使う方法です。使い分けは、備長炭の火つけ用で黒炭を使い、BBQ中のメイン炭は備長炭を使います。
黒炭は初心者でも火おこしができるくらい、簡単に扱えるので、まずは黒炭に火をつけましょう。そして、火力が安定したら備長炭を入れて、黒炭から備長炭に火を移しましょう。きちんと備長炭に火が移るまでは時間がかかるので、ひばさみで炭を触りたくなると思いますが、グッと我慢をして待ちましょう。(備長炭をひばさみで頻繁に触ってひっくり返したりしてしまうと、火が移りにくくなります。)
そうすると、備長炭に黒炭から火が移るのが確認できますよ。備長炭にきちんと火が移るのを確認してから、BBQを始めてくださいね。いつも黒炭でBBQをしている人からすると、「備長炭でBBQをすると、こんなにお肉が美味しく焼けるんだ!」と驚くかもしれません。
黒炭と備長炭(白炭)の値段の違い
「炭の種類は分かったけれど、値段はどう違うの?」と疑問に思いますよね。炭の種類が異なると値段も変わります。ここでは、黒炭と備長炭(白炭)の値段の違いについて、ご紹介します。
黒炭は比較的安い!
備長炭(白炭)と黒炭を比べると、比較的黒炭の方がお値段が安いです。しかし、黒炭の中にもグレードがあり、安いのもあれば、高いものもあるんですよ。ホームセンターで安く販売されている炭に黒炭は多く、BBQをするときは、黒炭を使う人が多いのではないでしょうか。
黒炭の価格は、ホームセンターブランドなどであれば、3kgで約500円くらい、少しグレードの高い黒炭になると、5kgで1,500円くらいがありますよ。
備長炭(白炭)は比較的高い!
黒炭に比べて備長炭(白炭)はお値段が高く、ホームセンターなどでも販売されていますが、値段の高さにスルーしている人が多いのではないでしょうか。備長炭の中にもグレードがあり、比較的安めの備長炭もあるんですよ。
備長炭(白炭)の価格は、ホームセンターで発売されているものは、3kgで1,000円くらい、炭専門店が取り扱っているグレードが高いものになると、5kgで5,000円くらいがありますよ。
備長炭は高い…けど黒炭はイヤだ…
「備長炭まで高いのは使いたくないけれど、黒炭では満足できない」そんな人におすすめするのが、黒炭の一種である“オガ炭”です。
オガ炭とは、のこぎりで木を切ったときに出る、“オガ屑”を集めて固めた炭のことで、天然木で作られた炭よりも火をつけたときに、バチバチと爆ぜにくいことが特徴。また、火持ちもよく火力も黒炭よりも強いので、黒炭に満足できない人や、備長炭(白炭)まで手が届かない人におすすめできます。
また、BBQが終わったとき、残ったオガ炭は火消し壺に入れることで、次回のBBQのときに再利用できるという利点もあるんですよ。価格は、10kgで1,300円くらいからあり、グレードが高いオガ炭になると、3kgで1,500円くらいと、とても幅広いグレードと価格帯になっているので、ご自身の予算に合わせてオガ炭の購入ができるのではないでしょうか。
終わりに
今回はBBQのときに使う炭の種類について、またBBQ初心者の人におすすめの炭の使い分けについてご紹介しました。炭と言っても大きく分けると、黒炭と備長炭(白炭)の2種類があります。比較的黒炭の方が安く、備長炭(白炭)の方が高いです。火力・燃焼時間ともに失敗したくないのであれば、「黒炭+備長炭」もしくは、「オガ炭」を使うのがおすすめです。
炭が異なれば、焼き上がるお肉の味も変わりますよ。ぜひ炭にこだわってBBQを楽しんでくださいね。
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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