イチオシポイント『星を近くに感じる高台のキャンプ場』
日本一大きい県である岩手県。リアス式の海岸線、岩手山に臨む内陸部。そんな岩手県には河童や座敷童で有名な遠野市があります。柳田邦男の『遠野物語』のモデルになったところでも有名です。カッパ淵や、日本最大のレンガ作りの「めがね橋」など見所も満載。
さて、遠野の南にある「種山高原 星座の里」キャンプ場が高台にあることもあり、天候に恵まれると夜に現れる満天の星々は最新のプラネタリウムを越える雄大さ。テントは区画されておらず、自由にテントやタープを設営できることもうれしいです。他のキャンプ場では味わうことのできない、空間的かつココロの解放感がたまりません。
自由と言えば、キャンプサイトに車の乗り入れも自由!さらに、なんと入場料もテント設営料金も無料なのです。二階建てのコテージとキャンプ場テントサイトの連泊や、ここをベースキャンプにいろいろな岩手の自然を満喫するのもオススメです。走り回りたい時期のお子さんと一緒に遊ぶのならココで間違いなし。
By: barachihuang
文学への招待:銀河鉄道の夜や風の又三郎の世界がよみがえります
キャンプ場でゆっくりと流れる時間を満喫する方法は人それぞれ。自然を楽しむだけでなく、その地の文学にも触れることで、忘れられない思い出とするのはいかがでしょうか。シリーズでお届けしている「文学への招待」です。
このキャンプ場内には「風の又三郎」の銅像がたっています。実は、宮沢賢治の代表作『風の又三郎』の映画は、ここ種山高原を舞台にして撮影されたのです。この作品はもともと『種山ヶ原』という短編をもとにしたことで知られています。まさに舞台はこのキャンプ場だったんですね。
宮沢賢治は大自然の残る岩手県で『銀河鉄道の夜』も描いています。星空を眺めながら銀河鉄道の不思議な世界に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
By: ume-y
場内・近隣スポット情報
・えさし藤原の郷:平安時代にタイムスリップさせてくれる歴史テーマパーク。お土産購入なども可能です。
・薬草風呂:センターハウス内にある温泉施設。200円という低料金の設定も嬉しいところ。10種類の薬草で身も心もすっきりです。
・キャンプファイヤー場:直火は禁止なのですが、キャンプファイヤーを行うことができるファイヤースポットが用意されています。石に腰をおろして語らい合うのも一興です。
By: Banzai Hiroaki
料金・サイト案内
料金: | 入場料 無料 カーサイト 3000円 コテージ 1棟9000円 |
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開設期間: | 5月〜11月中旬 |
チェックIN/OUT: | 15:00〜翌日10:00 |
キャンプサイト情報: | テントサイト 25張 カーサイト 15区画 |
場内案内: | モトクロスコース レストラン「献立の少ない料理店」 共同炊飯棟 薬草風呂(サウナあり) |
禁止事項: | 直火 ペット |
アクセス・お問い合わせ
住所: | 岩手県奥州市江刺区米里字大畑66-21 |
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電話: | 0197-38-2366 |
URL: | http://www.esashi-iwate.gr.jp/seiza/index.html |
北海道に生まれ、海に育てられ。学生時代に知り合った友人によって山も鍛えられ、自然界と温泉に溶け込んでいった。そこで交わった人々と共有した経験と自分の思う所を文章にしています。
かつての自分が経験できた自然が、そのまま残っているとは限りません。せめて文章の中にだけでもその姿が残ること、みんなが意識して保全すること期待しています。いつかどこかで読者と会えたらうれしいです。