実体験から学ぶマリンスポーツを安全に楽しむポイント

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マリンスポーツを楽しむ人にとって、一番気をつけなければいけないことが、自然を相手にするということ。今回は筆者が実際に体験したヒヤッとしたシーンから、気をつけなければいけないポイントをお伝えしていきます。

いろんな種類がある「マリンスポーツ」

マリンスポーツは、水上の上で行うアクティビティのことをいいます。身近な種類でいうと、サーフィンやボディボート、スタンドアップパドルサーフィン(SUP)、シュノーケリングなどでしょう。他には、ジェットスキーや電動水上バイク、ウェイクボードなども含まれます。

こんな経験ない…?

筆者自身も海でよくシュノーケリングやSUPを楽しんでいるのですが、何度か“ヒヤッ”とした経験もあります。実際にあったヒヤッとした経験をご紹介します。

1. 潮の流れが速くて、岸に戻れない…

毎年海水浴を楽しんでいるスポットがあります。その日もいつもと同じようにシュノーケルと足ヒレをつけて、海を泳いでいました。

いつもよりちょっと沖で泳いだり魚の群れとたわむれたりして楽しんだ後、「さぁ!戻ろう!」と岸に向かって泳ぎ出したときです。

いくら泳いでも全く進んでいないことに気づきました。

頑張って泳いでも、岸に近づく気配はなく、むしろちょっとずつ遠くなっているのです。

「もしかして離岸流…?」とふと思い、できるだけ真横に泳ぐように。その後、幸い離岸流から外れたところで、ようやく岸に向かって泳げるようになりました。

離岸流と気づけたので余計な体力を使わずに岸へ戻れましたが、知らなかったら海流に逆らって泳ぎ続け、体力を消耗させていたでしょう。

※離岸流:海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れのこと(引用:第九管区海上保安本部海洋情報部「海水浴シーズン到来!! 離岸流に注意しましょう!」より)

2. 風が強くて、漕いでも進まない…

夏には、いろいろな海や湖でSUPを楽しむ筆者ですが、じつはSUPでもヒヤッとした経験があります。それは、風が強くていくら漕いでも進まず、沖に流されてしまったこと

離岸流とは異なり、風はどこまでも吹き続けます。その風に乗ってしまうと、海や湖でも果てしなく流されてしまうのです。このときばかりは、全力で漕いで数十㎝ずつですが進んで、岸にたどり着くことができました。その距離を普段SUPで漕ぐと、5~10分程度で進める距離だったのですが、このときは岸に到着するまで約1時間もかかりました。

知り合いの中には、漕いでも漕いでも進まず、海の沖まで流されてしまい、遭難。海上保安庁に救助要請をした人もいます。

3. 水中の海流に流される

シュノーケリングで2~3mの深さに潜り、透明度の高さにうっとりしていたときです。いきなり身体がビューンッと吸い込まれるように引っ張られ、岩の隙間の方に体が流れて行ったのです。

水中だったため、呼吸ができるわけもなく、ちょっとしたパニックに。その岩は、海面からも出るくらい大きな岩だったため、岩にしがみつき、よじ登るようにして海面から顔を出すことができました。

このとき「もしこの岩が大きくなかったら…」と、ゾワッとしました。また、どこまでも海流に飲み込まれて海中を流されていたら、呼吸ができなく最悪命を落としていたかもしれません。

4. 湖上でガス欠に…

湖でジェットスキーを楽しんでいる人も多いでしょう。

実は筆者の知人に、自分が湖のどの場所から出発したのかを確認し忘れた結果、出発地点に戻ることができなくて、出発地点を探し続けた末にガス欠してしまった人がいます。さらに、携帯電話を持たなかったことで救助も呼べず、途方に暮れていたとのこと。

どうなったかというと、なかなか戻ってこないのを心配した仲間が探しに来てくれて助かったそうです。ジェットスキー仲間がいなかったら…と考えると、ヒヤッとしますよね。

マリンスポーツで気をつけるポイント

マリンスポーツは自然を相手に楽しむスポーツなので、最新の注意を払わなければいけません。そこで気をつけるポイントをまとめてみました。

①離岸流は気まぐれで発生! 対処法は?

離岸流は、同じ場所で発生することもあれば、2時間後ぐらいには別の場所に移動していることもあるという、とても気まぐれな流れです。

また、離岸流の発生しやすいのは、

・海岸が外洋に面している
・遠浅で、海岸線が長い
・近くに人工構造物がある

ところです。

離岸流に巻き込まれないための予防策としては、離岸流が頻繁に発生するような海辺では泳がないようにすることが大切です。

万が一離岸流に乗ってしまったら、

①泳げる体力がある場合、岸に向かって斜め45度に泳ぐ
②泳ぐ体力が残っていない場合は、岸と平行に泳ぐ。沖向きの流れがなくなったら、岸に向かって泳ぐ。
離岸流に逆らって泳ぐのは絶対にNG! ただただ体力を消耗することに。

離岸流の流れの速さは、トップクラスのスイマーでも流れに逆らって泳ぐのが難しいといわれています(素人では全く歯が立ちません)。しかし、離岸流は長くても数十mから数百mと、永遠に沖まで続いている海流ではありません。

そのため、どうしても泳ぐ体力が残っていないときや泳ぎが苦手な人は、浮いて助けを待つのも方法のひとつです。

*参照サイト

海水浴シーズン到来!! 離岸流に注意しましょう!|第九管区海上保安本部海洋情報部
離岸流を知っていますか?|日本ライフセービング協会

②風予報・波の高さをきちんと確認する

天気予報をチェックする人は多いですが、風と波をチェックする人は少ないです。どちらの予報もきちんと確認しましょう。

風の予報で調べることは、風速と風向き何時にどの方角へ風向きが変わるのか、です。この風予報や波の高さのチェックを怠ると、最悪遭難する可能性があります。

「少しくらい波が高くても大丈夫でしょ!」と油断してはいけません。波の高い日のマリンスポーツは危険です。その理由は (1)波に飲み込まれて遭難する可能性が高い (2)水中が見えなくなる、からです。

筆者自身も、風が少し強く、波もまぁまぁ高い日にシュノーケリングをしたことがありますが、海中が濁っていることがほとんど。ほぼ何も見えず、全く楽しくありませんでした。さらにシュノーケルの先から海水がどんどん入ってきて、何度も海水を飲み込んでしまう羽目に。呼吸もしにくくて大変でした。

③携帯電話を忘れずに持とう!

マリンスポーツの際は、必ず携帯電話を持つようにしましょう。万が一のときの通信手段になります。助けを呼びたいときでも、通信手段がないと呼べません。

実際にSUPで遭難した知人が「携帯電話があったから海上保安庁に救助を要請できた」と言っていました。もし携帯電話がなかったら、救助を呼びたくても呼べませんよね。

まさか自分が遭難すると思う人はいないでしょう。しかし万が一のときに備えて、外部との連絡が取れる携帯電話は必ず所持するようにしてください。

ちなみに防水機能のない携帯電話の場合は、ジップロック®に入れたり、防水ケースに入れたりして、防水対策をしっかりしておきましょう。

④パニックになるのが一番危険!

マリンスポーツ全てに共通するのが、パニックになるのが一番危険ということ。シュノーケリングはもちろん、SUPやカヤック、ジェットスキーなど、いつ・どんなトラブルがあるか分かりませんよね。

パニックになる代表が「離岸流に巻き込まれたとき」。泳いで岸に向かおうとしても、全然進まないことからパニックになり、より強く泳いで岸に向かおう! としてしまうのです。

トラブルを引き起こした・巻き込まれた場合は、まずは一度冷静になること。これが大切ですよ!

⑤どうしても解決しないときは「118」へ!

いざと救助を呼ぼう!そんなとき「どこに電話をかけたらいいのか分からない…」とならないために、救助要請の電話番号を確認しておきましょう。

海のトラブルで電話をかける先は「118」です。これは海上保安庁が運用している「海上における事件・事故の緊急通報用電話番号」です。これを機にぜひ周囲の人にも共有してあげてくださいね!

ちなみに、電話をかけるときも焦らずに「いつ・どこで・なにがあった・どんな状況なのか」を簡潔に落ち着いて話すようにしましょう。

おわりに

マリンスポーツを楽しむときは、自然を相手にしていることを忘れないでください。離岸流の発生情報はもちろん、風や波の高さをきちんと確認すること、さらに万が一のときに救助要請ができるよう、携帯電話を忘れずに持ちましょう! そしてトラブルの際は、まず冷静になることが大切です。

心からマリンスポーツを楽しむために、事前にチェックすべきことは忘れないようにしてくださいね!

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