一人カラオケや一人焼き肉など、おひとり様がもてはやされている昨今、キャンプも例外ではありません。
そんな一人でキャンプを楽しむ人たち、いわゆるソロキャンパーの間では、軍用テントが大人気です。これはその名の通り、かつて各国の軍で使われていたテント。今回はこの軍用テントについてご紹介します!
密かな人気の軍用テント
ファミリーやグループでにぎわっているキャンプ場ではなかなかお目にかかれないと思いますが、軍用テント(軍用シェルター)は今、密かな人気を集めています。
軍用とはいえ現在の装備品ではなく、旧アメリカ軍や旧ポーランド軍が使っていた長期保管モノや未支給品といったデッドストック品が主流です。そのため、ややくたびれていますが、「無骨な生地の味わいが何ともいえない」と評判を呼んでいます。
また、軍隊で使われていたため頑丈なものが多く、ちょっとやそっとでは破けないのも特徴です。
アメリカ軍のパップテント
軍用テントの中でも人気が高いのが、旧アメリカ軍仕様のパップテント。シェルターハーフテントとも呼ばれています。
もともと軍人1人につき1枚支給されていたもので、2枚を組み合わせることで、シェルターテントになります。片側を跳ね上げると入り口を大きく取れるので、そこに座り込んで焚き火を楽しむのが人気のスタイルのようですよ。
こちらのテントは現在アメリカ軍で使われていないので、常時在庫があるとは限りません。欲しい方はamazonをはじめebayなどの海外サイトも要チェック。またアメリカ軍以外のパップテントもあるので、そちらも検討してみましょう。
ポンチョから変形! ポーランド軍ティピー
こちらもパップテント同様デッドストック品ですが、人気の高いテントです。
このテント、ポンチョ2枚をつなげることで円すい状になり、中央をポールで支えればティピーテントになります。テントにすると1人が横になれるスペースが作れるので、ソロキャンパー向けと言えるでしょう。
テントの素材はコットン100%。火の粉が飛んでも燃え広がる心配はありません。ですから、中に薪ストーブを入れて冬キャンプに使う人も多いそうですよ。作りも頑丈なので、多少の風雨にさらされても壊れません。
旧東ドイツのテントシート
ドイツの軍用テントとして人気なのが「ツェルトバーン(Zeltbahn)」と呼ばれるテントシートです。
ポーランド軍のティピー同様、ポンチョとして使えるのですが、ツェルトバーンの場合、張り方が一通りではありません。三角形をしているので、組み合わせ次第でパップテントになったり、ティピーテントになったり、テント以外の用途で使えたりと、何通りにも使えるのです。
ツェルトバーンは日本で販売しているショップは中々見つかりません。海外のオークションサイトに出品されている場合が多いので、定期的にチェックしてみましょう。
カスタムして自由自在に
軍用テントは、もちろんそのままでも使用可能ですが、少しでも使いやすくするためにカスタムしているユーザーさんが多いようです。
中でも一番多いのは「ファスナー化」。
パップテントにしろポンチョテントにしろ、最初は留め具がボタンのみです。実はこのボタン、生地が硬いせいか結構はめづらいんですね。設営の時ならまだしも、起き抜けでテントから出るとき結構苦労します。その点、ファスナーであれば開け閉めが楽になるので、使い勝手が抜群に高まります。
ファスナーはネット通販のファスナー屋さんに「〇〇センチくらいのファスナーが欲しい」と伝えれば取り寄せてくれるので、一度問い合わせてみましょう。
軍用テントは基本的に古いものですが、未使用品が多いため使用感はあまりありません。むしろ使っていくうちにオリジナルの風合いが出てくるので、汚してナンボ!という気持ちで使うと良いでしょう。
毎月1度はキャンプに出掛ける2児のパパ。子供を連れて行き自然に触れる教育を実践しようと試みるも、結局一番はしゃいでるのは自分という本末転倒を繰り返しています。座右の銘は“一流の遊びが出来なければ、一流の仕事はできない”。
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