お出かけ大好き!ドライブ大好き!・・・でも車酔いをして、心から楽しむ事ができなかったり、まわりに迷惑をかけてしまわないか気にしてお出かけに消極的になってしまう、なんて事ありませんか?
今回は車酔いを気にせず、車でのお出かけを楽しむためのコツをお伝え致しますので、参考にしてみてください。
車酔いはなぜするの?
車酔いのメカニズムは「振動」や「揺れ」が起因し、その後に3つの段階を経て車酔いを発症すると言われています。
・1段階目【目・内耳】
風景や景色など、目から入って来る情報と、揺れや加減速など体で受け内耳の三半規管と耳石器が感知する情報にズレが生じます。
三半規管や耳石器は、加速や回転を感知するセンサーになっているため、たとえば車の中で本などの活字を読でいると、目からの情報は「本を読んでいる」、三半規管と耳石器からの情報は「車が走行している」というように、脳に伝わる情報のズレとなります。
・2段階目【海馬・偏桃体】
1段階目で受けた情報を、快適か不快か判断する偏桃体が、海馬の中にある過去の情報と照らし合わせ、不快と判断をします。
・3段階目【自律神経】
不快と判断された段階で、自律神経が異常に興奮し、冷や汗や、血圧変動、唾液の分泌、むかつき、嘔吐、顔面蒼白など車酔いの症状が現れます。
これらの段階を経て、車酔いが発症すると言われています。
車酔いに負けない!14のポイント
【事前対策】
1. 前日は十分な睡眠をとり、寝不足や、疲れを残さないよう早めの就寝を心掛ける。
2. 適度な量の食事を摂る。食べ過ぎや空腹は避けるようにする。
3. 食事の際、脂肪分の多いものは極力避ける。
※ポイント・・・あまり食欲がない場合でも、多少お腹に入れるようにしましょう。軽くおにぎり1個やバナナ1本程度食べておくとエネルギー補給になるのでおすすめです。そして車酔い予防になるのが氷。氷を口に含むと、氷の冷たい刺激が自律神経の揺らぎを抑えてくれます。その他では、ミントガムなどスースーとした清涼感のあるガムを噛み続けることや、食事の際に生の生姜を取り入れた冷奴などを食すのも予防に良いと言われています。
逆に、揚げ物や脂身の多い肉など脂の多い食事や、梅干しや柑橘系の果物など、生唾が出るような酸っぱいものは避けましょう。
4. 衣類をたくさん着込まないようにする。
5. 体を締め付けるようなベルトや、下着は着用しないようにする。
6. 車に乗る前に、排便を済ませておく。
7. 車酔いが心配で緊張する場合、事前に酔い止めの薬を服用しておく。
※ポイント・・・酔い止めの薬は車に乗る30分前くらいに服用すると効果的と言われています。市販の酔い止め薬の多くは、脳内のズレを感知するセンサーを鈍らせることによって自律神経の興奮を抑制する作用があります。作用も薬の大切な役割ですが、「薬を飲んだ」という安心感があるだけでも車酔いへの不安や緊張が和らぐこともあります。
【車中対策】
8. 乗車中は、むやみに頭を振ったり揺らしたりしない。
9. 車内で下を向き読書など活字を読まず、社外の遠くの景色を眺めるようにする。
※ポイント・・・乗車中に視線の近い景色を見ていると、景色の流れが速く、目に刺激を与え車酔いにつながるケースが多いようです。前方の遠くの景色を意識的に見るようにしましょう。車の動きにあまり影響されない遠くの山や空、地平線や水平線などを眺めるのがおすすめです。
10. 乗車位置は、なるべく前の座席で進行方向が見えるようにし、後ろ向きには座らない。
※ポイント・・・運転席から離れた席ほど視覚情報のズレが生じやすく車酔いをしやすいため、後方の席を避けるようにしましょう。
11. 緊張をしないよう、呼吸は深くゆっくりと行い、気分をリラックスさせる。
12. 窓を開け、風を浴びる。(窓から顔を出さないよう気を付ける)
13. こまめに休憩をとり、外に出て新鮮な空気を吸いリフレッシュする。
14. 気分が悪くなったら、早めにシートを倒すか横になる。
※ポイント・・・酔い始めたらリクライニングで体を倒し、楽な姿勢になり、エアコンからの外気導入や換気をこまめに行いましょう。窓を開ける場合は、対角の窓を開けると空気の流れが良くなりますよ。それでも辛い場合は無理せず車を停めて、体を揺れから解放してあげましょう。
ドライバーにも協力してもらおう!
・ペダル操作
アクセルやブレーキを踏む際に、急激な踏み込みは同乗者の頭が激しく揺れてしまい、車酔いの引き金になってしまいがちです。
走り出しは最初に軽くペダルを踏み、その後に徐々に踏み込んでいくと、急な速度変化を抑えられると同時に、同乗者の身体や頭の揺れも和らぎます。
走行中は、アクセルペダルを踏んだり離したりを繰り返すと、前後の揺れで身体や頭に負担がかかるため、スピードを保った走行を心掛けましょう。かかとを床につけ、足首を動かしてペダル操作をし、ペダルの微調整ができるようにしておくと良いですね。
高速道路では、状況を見てオートクルーズコントロールなどの機能を活用するのもおすすめです。
・ハンドリング操作
ハンドルを握っているドライバーには、運転操作上の揺れや動きが伝わりにくいと言われています。その揺れや動きが、実は同乗者には多きな負担となっている場合があります。
ハンドルを握っていない同乗者は、取っ手などを握っていない限り、ハンドルを切るたびに、左右に頭が揺れ、車の動きがそのまま体に伝わるのです。
走行中のカーブや曲がり角で、急激にハンドルを切ると同乗者の体や頭が大きく動いてしまいます。ハンドルの遊びを考慮し、実際に車の動きに反応する位置を把握したうえで、操作をすると、慌ててハンドルを回さずに済みます。
おしまいに
車酔いは、自律神経とのかかわりが大きいため、男性より女性の方が多い傾向にあります。さらに車の揺れやスピードに慣れていない人や、車に乗る経験がまだ少ない子供にも多く見受けられます。
いつもは車酔いをしない人でもその日の体調やストレス、疲労、不安感などが影響し、車酔いを引き起こしてしまうケースもあるので、事前に体調を整え、車酔い対策をし、楽しいドライブに備えましょう!
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