ダウンシュラフはお手入れしないと、その機能を最大限に発揮できなくなります。
ダウンシュラフの機能を最大限に引き出し、長く使い続けるためにも、ぜひ正しいお手入れ方法を覚えておきましょう。
ダウンシュラフの特徴
シュラフにはダウン素材と化繊素材の2つがあります。今回テーマのダウンシュラフの特徴としては、
・軽量
・暖かい
・化繊に比べてコンパクトに収納できる
などがあります。軽くて暖かい、気温の低い秋や冬には欠かせないアイテムですね。
ダウンシュラフのお手入れタイミング
ダウンシュラフのお手入れタイミングは、
・1シーズンに1回
・1シーズン内でもニオイが気になったら
この2点を目安にしましょう。
1シーズンに1回お手入れしてあげると、購入直後の「ふわふわ感」を維持できます。
ただ、ダウンは汗や皮脂を吸収するため、よく汗をかく人は回数を増やすと良いでしょう。使用後に放置していると、吸収した汗や皮脂が原因となってニオイを発生させてしまいます。
間違ったお手入れをすると機能性が落ちる
正しいお手入れをしないと、次のようなデメリットがあります。
・かさの減少
・空気の含有量が減少
・本来の保温力が発揮できない
「今まで同じくらいの気温で問題なく使えていたのに、さいきん寒く感じる」などあったら、一度お手入れ方法を見直してみると良いでしょう。
お手入れには、ダウン専用の洗剤を使う
正しいお手入れに必要なものは、ダウン専用の洗剤です。
家庭にある一般的な洗剤で洗濯してしまうと、ダウンの天然油分を必要以上に落としてしまい、ふわふわ感を損ねてしまいます。ダウンシュラフを洗うときは、必ずダウン専用の洗剤を使用しましょう。
正しいお手入れ方法
事前に水洗いが可能なのか、ダウンシュラフの表記を確認しておいてください。
用意するもの
ダウン専用の洗剤 |
スポンジ |
撥水スプレー |
ボール(固くないもの)※テニスボールでも可 |
バスタオル |
また、洗濯する日から2~3日間の天気を確認しておきましょう。晴れが続くタイミングがベストです。
お手入れの流れ
(1)バスタブにダウン専用の洗剤とぬるま湯を入れて、よく混ぜます。
(2)ダウンシュラフを投入し、優しくぬるま湯を含ませます。
(3)ぬるま湯を含ませたら、汚れの気になるところをスポンジで洗います。
(4)汚れがとれたら、シュラフ全体を優しく足で踏み、汚れを洗い出します(まんべんなく洗ってください)
(5)洗い終わったら、2~3回しっかりとすすいでください。
(6)すすぎおわったら、バスタオルに包んでやさしく水気を取りましょう(雑巾のように絞るのはNG)
(7)洗濯機の脱水のみを1分ほど行います
(8)ダウンシュラフが濡れている状態のときに、撥水スプレーをかけます。
(9)乾燥機がある人は、低温に設定しダウンシュラフとボールを一緒に入れます(ボールを入れるとダウンの偏りを防げます)。そして20~30分、乾燥機にかけます。その後、天気の良い屋外(日陰)でしっかり乾かして、湿気を取り除きます。また乾燥機がない方は、天気の良い屋外(日陰)で自然乾燥させてください。
これで完了です!
おすすめのダウン専用洗剤
ダウンシュラフを洗濯するときにおすすめの洗剤をいくつかご紹介します。
ダウン ウォッシュ(グランジャーズ)
ダウンのふわふわ感を維持しながらも、吸着した汚れなどをしっかり洗い落としてくれます。抗菌効果があるのも嬉しいポイント。香料など余計な成分は一切使用していないので、環境にも優しいです。
ニクワックス ダウンウォッシュダイレクト(エバニュー)
「エバニュー」というブランドが展開しているダウン専用洗剤です。ダウンに必要な天然油分を残しながらも、しっかりと汚れを落とすことができます。自然乾燥でも簡単に、ダウンシュラフの本来の「ふわふわ感」を実現できますよ。
ニクワックス ダウンプルーフ(エバニュー)
洗濯機を使い、簡単に撥水加工ができるアイテムです。なお使用の際は、必ず上の「ニクワックス ダウンウォッシュダイレクト」とセットで使ってくださいね。
自宅でお手入れが面倒な人は業者に頼もう
「お手入れはしたいけれど、自分でやるのはめんどう……」という方は、ダウンシュラフのクリーニングを行っている業者に頼んでみましょう。
業者に頼むと、費用はかかりますが、安全・確実にきれいにできます。またご自身では難しい、
・ダウンの汗抜き加工
・超撥水加工
・ダニを高温処理乾燥技術で死滅させる
なども完璧にこなしてくれます。
最近では、ダウンシュラフクリーニングを専門に行っている業者もあります。ぜひお近くにないか探してみてください。
おわりに
ダウンシュラフをシーズンごとにきちんとお手入れすれば、長くベストな状態で愛用できます。ぜひご参考にしてくださいね!
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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