今日はちょっと変わったキャンプスタイル「徒歩キャンプ」をご紹介します。これはキャンプ場まで車ではなく公共交通機関で行き、キャンプをするスタイル。「車がないからキャンプは諦めている……」そんな方は、ぜひご参考にしてくださいね。
徒歩キャンプとは?
徒歩キャンプとは、キャンプ場まで公共交通機関などを利用しながら徒歩で行き、キャンプを楽しむスタイルを言います。キャンプ=車が必要とイメージしていた方には、少し意外に聞こえるかもしれません。
ただ、徒歩キャンプには徒歩キャンプでしか味わえない魅力がたくさんあります。これまで車やレンタカーでキャンプに向かっていた方も、ぜひ一度、挑戦してみてください!
徒歩キャンプは、都内に住んでいる方におすすめ!
徒歩キャンプが特にオススメなのは、都内に住んでいる方です。
都内に住んでいる方の場合、公共交通機関が便利だから車を持っていないという方も多いでしょう。そのため、キャンプのときにレンタカーを借りる方もいらっしゃると思います。この場合、キャンプ好きな方ほどレンタカーを借りる回数が増える=レンタル費用が相当な額になってしまうでしょう。
その点、徒歩キャンプは公共交通機関と徒歩で行くので、車の維持費やレンタカーを借りる費用を抑えられます。
徒歩キャンプの魅力(メリット)は?
車で行くキャンプとは異なり、徒歩キャンプには"徒歩キャンプならではの魅力"がたくさん詰まっています。ここでいくつかご紹介します!
公共交通機関だからこそ、出会えるものがある
いつもと違う景色を堪能できたり、その駅限定の美味しい食べ物に巡り合えたりと、公共交通機関だからこそ巡り合えるものがたくさんあります。中には、隣に座った人と仲良くなって、一緒にキャンプを楽しむことに……なんて話も。
荷物が少なくて済む
車で行くキャンプをメインスタイルにしていると、ついつい車に詰められるだけのギアを集めてしまい、キャンプシーズンが終わると「家の収納スペースがいっぱい…キャンプギアどこにしまおう…」という事態になってしまうことも。
徒歩キャンプの場合、使うキャンプギアは自分が持てるだけと最小限になるので、コンパクトに収納できるのがメリットです。
歩いて到着したとき達成感&充実感が味わえる
徒歩キャンプは自分の足で歩いてキャンプ場に行きます。目的のキャンプ場が離れているほど歩く時間が長くなり、身体も疲れてきます。
でもだからこそ、キャンプ場に到着すると「やっと着いた!」という達成感を味わえます。
車で行くキャンプで長時間運転し、キャンプへ到着した時にも達成感は味わえます。しかし徒歩キャンプの方が、自分の足で歩いたぶん、より大きな達成感を味わえます。
四六時中お酒が飲める
徒歩キャンプは、四六時中お酒が飲めます(笑)。車を運転しない徒歩キャンプだからこそのメリットですね。
キャンプ場に到着してすぐにプシュッと一杯、テントなど準備しながら、夜の食事時に、朝起きて帰る準備をしながら……など、どんなシチュエーションでも、お酒が飲めるのは、お酒好きにはたまりません。
車でキャンプに行くと、飲酒運転になるので帰る日はお酒を飲めません。けれど、徒歩キャンプは歩いて帰宅するので、お酒を飲んでも大丈夫!
(飲みすぎるとお酒臭くなって周囲の迷惑になるかもしれないので、ほどほどに……笑)
渋滞&事故のリスクが低くなる
車の場合、渋滞にハマったり、事故に巻き込まれたりする可能性が考えられます。しかし徒歩キャンプは、徒歩と公共交通機関で行くので、そうした心配はほとんどありません。余計なストレスを感じずに楽しめるのは、徒歩キャンプの大きな魅力です。
徒歩キャンプのデメリットは?
ただ一方で、徒歩キャンプには"ならではのデメリット"もあります。
軽量ギアは値段の高いものが多い
徒歩キャンプの場合、キャンプギアを全て自分で背負います。そのため、キャンプギアを買うとき、なるべく軽いギアを選ぶと思います。
ただ、軽量化されたギアの多くは、通常のギアに比べて高価です。
テントの場合、2人用なら安ければ約3,000~5,000円くらいで購入できますが、軽量化された高機能テントは、30,000円以上かかると思っておいたほうがいいです。
軽いギアは持ち運びやすいですが、お財布には厳しいです。
ギアを厳選しなければならない
徒歩キャンプはギアを厳選しなければいけません。
車で行く場合は「このギア必要かな? ……いいや積んじゃえ!」と、使うか分からないギアでも持っていけます。しかし徒歩キャンプでは「あれもこれも持って行きたい!」と思っても、自分の負担になるので厳しいです。
遠いキャンプ場はキツイ
駅から離れた遠いキャンプ場へ行くのは、徒歩キャンプでは厳しいです。現地までバスなど出ていれば別ですが、徒歩1時間といったキャンプ場はかなりきついでしょう。
このように徒歩キャンプでは、行けるキャンプ場が限られてきます。
徒歩キャンプに必要な最低限のキャンプギア
徒歩キャンプやってみたいけど、何を準備したらいいのか分からないという方も多いでしょう。ここで最低限必要なキャンプギアをご紹介します。ぜひご参考にしてくださいね。
バックパック
まずキャンプギアを持ち運ぶバックパックが必要です。大きさはキャンプ日数にもよりますが、1泊2日なら40~50Lくらい、3泊4日なら50~70Lを目安にするといいでしょう。
テント
軽量タイプのテントが軽くて持ち運びやすいのでオススメです。重いテントは持ち運びが辛いので、価格は高いですが軽いテントの購入をおすすめします。
寝袋(シュラフ)
シュラフは大きく分けると、化繊とダウンの2種類があります。化繊に比べてダウンは軽くて暖かく、コンパクトに収納できるので、徒歩キャンプにはダウンシュラフがおすすめです。値段は高めですが、きちんとメンテナンスをすると末永く使えるので、長い目で見るとコスパは良いケースが多いです。
ヘッドライト
夜にお手洗いへ行くときなど、真っ暗な中をライト無しで歩くのは危険です。道を照らせないと、大きな石など障害物があっても気づかずにケガをしてしまう、という事態も起こり得ます。
徒歩キャンプにあったら便利なキャンプギア
キャンプは、ただ現地へ行って寝泊まりするだけでは面白くありません。できるならキャンプ料理とかも楽しみたいですよね。
そこでここからは、必須ではないですが、あったら便利な徒歩キャンプにオススメのギアをご紹介します。
イス
テントの外にイスを用意して、自然の中でゆっくり読書をしたり、ネットサーフィンしたり、野鳥観察したり……などなど。イスがなくてもできますが、あったら便利なキャンプギアです。
イスは安いものだと1,000円くらいから買えますが、できれば軽いものを選びましょう。中には1kgを切るイスもあります。とても軽いので、持っているか分からないくらい! お値段は15,000円くらいと高めですが、長く使えるのでおすすめです。
ストーブ
ストーブにはガソリンや灯油を燃料とするタイプ、ガスを燃料にするタイプなど様々ありますが、徒歩キャンプにはガスストーブがおすすめです。ガソリンや灯油より軽く、漏れる危険が少ないからです。
またガスには種類があるので、そのときの気温に適したガスを選ぶようにしましょう。様々なアウトドアブランドから発売されているので、デザインや機能性など事前によくチェックしてくださいね。
焚き火台
重いイメージのある焚き火台ですが、最近では手のひらサイズなど小さく軽いタイプも数多く販売されています。
焚き火の炎を見つめているだけでも、心がリセットされてリラックスできるので、おすすめのギアです。焚き火をしながらお酒を一杯……なんていかがでしょうか。
調理ギア(コッヘルなど)
ストーブや焚き火台を使うなら、セットでコッヘルなどの調理器具も持って行きましょう。ストーブでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、小さな焚き火台でキャンプ料理を作ったりと、より楽しみが広がります。
また、コッヘルの中に収納できるガスストーブもあるので、コンパクトに持ち運びたい方はぜひ検討してみてください!
おわりに
徒歩キャンプは、車のない方でも気軽にキャンプを楽しめるスタイルです。選びギアにもよりますが、荷物も少なく軽いので、キャンプ初心者や女性の方でも楽しめます。ぜひ、徒歩キャンプならではの魅力を存分に味わってくださいね。
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
関連する記事
-
これだけあればOK!徒歩キャンプに必須のおすすめギア一式!
(評価数:0件)