キャンプ道具のタープ。初心者の方からしますと「いろいろありすぎてわからない」と、種類の多さに覚えることを挫折しそうな人も多いでしょう。
ですが、タープは大きく分けると2種類しかありません。その違いだけ押さえれば最初は大丈夫です!
タープの種類を覚えておくと、今後のキャンプで大いに役立ちます。詳しくお伝えするので、ぜひご覧ください。
タープは大きく分けると2種類
それは、非自立式と自立式です。この2つの違いについて簡単にご説明します。
非自立式タープ:設営にコツが必要
非自立式タープは、その名の通り、タープだけでは設営できません。ロープとペグを使い、自分でバランスを調整しなければいけないのです。
そのかわり、風にとても強いです。またアレンジ次第でさまざまな形を楽しめます。
さらに、自立式タープと比べると収納性に優れているので、コンパクトに持ち運びできるものが多いです。ただ、面積の広い非自立式タープは少ないため、少人数向けといえるでしょう。
*非自立式タープのメリット
・自立式より風に強い
・収納がコンパクト
・自分なりにアレンジできる
*非自立式タープのデメリット
・設営に慣れが必要
自立式タープ:初心者&大人数向け
自立式タープは、コールマンやノースイーグルといったライトなアウトドアブランドが中心に展開しています。非自立式タープと異なり、方法さえ知っていれば誰でも簡単に設営できます(方法自体も簡単です)。また大きさにもよりますが、狭い区間でも設営できます。
ただ、タープが大きくなるにつれて、設営に必要な人数も多くなります。大人数でキャンプのときは問題ありませんが、ソロキャンプや少人数キャンプでは、設営に時間がかかってしまうことも。また非自立式タープに比べて風に弱いです。
*自立式タープのメリット
・設営が簡単
・狭い区画でも使える(大きさによる)
・大人数キャンプでも使える大きなサイズがある
*自立式タープのデメリット
・非自立式より風に弱い
・大きなサイズの場合、少人数だと設営に時間がかかる
非自立式タープは、さらに4種類に分かれる
以上、大きく2種類のタープの違いをご紹介しました。まずはここまでを押さえておけば入門は完璧です。
ただ、タープは非自立式と自立式それぞれで、種類がさらに細分化されます。
そこで、ここからは一歩進んだタープ選びをしてみたい方へ向けて、その違いをお伝えします。まずは非自立式タープから。
非自立式タープ① ヘキサタープ
最初はキャンプ場でよく見かける「ヘキサタープ」です。ヘキサとはヘキサゴンのことで、その名のとおり六角形の形をしています。各頂点にペグダウン(ペグを地面に打つこと)できる箇所が付いており、非自立式のなかでも風に強いのが特徴です。
初めて設営するときは、少し難しいかもしれませんが、慣れれば1人でも簡単に設営できます。
難点は、六角形のため片付けのときに畳みづらいこと。
非自立式タープ② ウィングタープ
六角形のヘキサタープに対して、「ウィングタープ」はひし形をしています。タープを2本のポールで支えて設営します。
ポールさえしっかり立てれば、誰が設営しても同じ出来栄えになります。独特のフォルムも人気があり、簡単におしゃれを演出できる点が人気です。
難点は、タープ下の面積が狭いこと。
非自立式タープ③ レクタタープ
長方形の形をした布を、2〜6本のポールで立てるタイプを「レクタタープ」といいます。
こちらはヘキサタープ、ウィングタープに比べ、面積が広くて十分な高さがあります。そのため大人数での使用に向いています。
難点は、横からの風雨に弱い点と、きちんと張らないと雨が溜まってしまう点。
非自立式タープ④ スクエアタープ
正方形の布を、1~6本のポールで立てるものを「スクエアタープ」といいます。
特徴は、正方形の形をしているので、片付けがラクチンな点。また水平に張ると面積が広くなり、広いリビングスペースを作れます。
自立式タープは、さらに2種類に分かれる
続いて自立式タープです。こちらは2種類に分かれます。
自立式タープ① ワンタッチタープ・シェード
野外イベントやBBQのときによく見かける「ワンタッチタープ」は、設営がワンタッチで簡単なので、初心者におすすめです。
ただし、破損したときに該当箇所の部品交換など対応できない製品が多く、買い替えが発生することも。また簡単に設営できることを目的にしているので、収納性や持ち運び性は非自立式タープより劣ります。
自立式タープ② スクリーンタープ(非自立式もある)
スクリーンタープには、自立式と非自立式の両方があります。レクタタープに側面(大抵はメッシュ)が付いている非自立式のスクリーンタープと、床がないドームテントのような自立式スクリーンタープがあります。
側面がメッシュ素材を採用しているものが多いため、タープの中では防虫性能が抜群にいいですよ。くつろぎやすい空間もつくれるので、子ども連れや大人数のキャンプにおすすめ!
おわりに
いかがでしたか? タープの大きな違いは形ですが、ほかにもデザインや設営後の見た目、設営しやすさ、収納性(持ち運びしやすさ)、防虫性など、それぞれ特徴が違います。慣れてきたら、ぜひご自身の希望に合うタープを探してみてください!
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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