夏の暑さも一段落し、ひんやりとした空気が心地よい季節となりました。
山の木々が、赤や黄色に色づきはじめ、紅葉を見ながらの山歩きなんて最高ですね!
ただ過ごしやすい気候だからと言って、軽装備で山へ行ったりするのは注意が必要です。
普段生活している街中とは違い、朝夕の空気の冷え込みが厳しかったり、天候の変わりやすい山では突然の降雨や降雪など、予期せぬアクシデントに見舞われる可能性もあります。
そこで今回は、快適に登山を楽しむ為の、ウェア選びのポイントをご紹介いたしますので、参考にしてみて下さい。
選び方のポイント
登山で一番といっていいほど重要なのが、ウェア選び。
山の天気は気まぐれで、天気予報をこまめにチェックしていても突然予報が外れることはよくあります。
そのため、様々な環境や状況を想定し、暑さや寒さ、雨などに対応できるようなものを準備しましょう。
でも、たくさんの種類がある中どのように選んでよいか、登山初心者の方にはなかなか難しいです。
そのための選ぶ目安として、衣類は3段階の層に分け、機能別にチョイスすると快適なウェア選びが可能です。
アウターウェア
一番外側に着用するもので、外気や湿気などからシャットアウトしてくれるもの、防風性、撥水性、保温性を兼ね備えた物がおススメです。
特に冷え込みが厳しくなる秋の山では、暖かいダウンジャケットがあると心強いです。
ダウンジャケットまでは必要ない気候の時は、いざ寒くなった時ように、レインウェアやウィンドシェルを用意しましょう。
日中の気温の高い時や、動いて汗をかいている時などは、荷物としてバックパックに入れてもかさばらない、軽量かつコンパクトに収納できるライトダウンなどがあると便利です。
さらに、ストレッチのきいた素材のものは動きやすく、疲労の軽減につながります。
ミドルウェア
インナーとアウターの中間に着る、体温調整を手軽にするためのウェアです。
気温や自身の体温の変化によって、手軽に脱ぎ着ができ、時にはアウターとしても着れる物が便利です。
たとえば、防風性や保温性を備えているソフトシェルや、保温性と通気性を備えたフリースがおすすめです。フリースの場合は、直接風を受けると冷たい空気を中に通してしまうので、アウターとセットで選ぶと良いでしょう。
フリースまでの保温は必要ない気温なら、中厚手のシャツもおすすめです。いろいろな色や柄が選べるシャツは、アクセントとしてオシャレなコーディネイトも可能です。
インナーウェア
素肌に密着する肌着感覚の衣類。肌触りが良く、薄手で保温性のあるシャツをチョイスすると良いでしょう。
さらに汗などの吸水性が良く、速乾性のある物を選ぶことによって、汗による体の冷えを防ぐことができます。
パンツ
パンツ類にも薄手から中厚手、厚手と、季節によって種類があります。
上半身のアウターウェアやミドルウェアのように、手軽に脱ぎ着できないパンツ類。
予め着替えができるような更衣室などの個室がある山の場合は、パンツの中にタイツなどのアンダーパンツを履いて体温調節が可能な常置にしておきましょう。
しかし、そのような設備の無い山の場合は、タイミングよく着替えができるとは限らないためパンツ類を選ぶ際は、その日の天候や気温と、標高など山の特徴を目安に決めましょう。
膝部分が立体的になっているデザインは、膝の曲げ伸ばしが楽にできるため動きやすく、疲労軽減につながります。
レインウェアも忘れずに
天候の崩れやすい山では、レインウェアの携行は必須です。
折り畳み傘はコンパクトで携帯しやすく便利です。しかし、山までの道中では手軽に使えますが、登山中の山では風が強い事も多く、傘が壊れてしまったり飛ばされてしまう恐れもあります。また、山道は悪路などで足元が滑りやい場所が多く、転倒などの危険性があるためなるべく両手をフリーな状態にしておくためにもカッパを準備しておきましょう。カッパも上下セットのもので、フード付きがおすすめです。
その他、雨対策用アイテムとして、ザックの中に雨が浸透し荷物をぬらさないためのザックカバーや、多少の雨なら頭の濡れを防げる防水性や撥水性のある帽子、雨による手先の冷えを和らげてくれる防水性のあるグローブなどがあると安心です。
メガネをかけている方は、予めメガネのレンズに曇り止めのケアをしておくことも大切です。
おしまいに
登山の際には、暑さや寒さの調整だけではなく、コンパクトさや軽さ、素材による疲労軽減なども大切なポイントです。
快適に登山を楽しむために、それらを踏まえた快適なウェア選びからはじめてみましょう。
【仕事】・フリーライター
【趣味】・登山 ・旅 ・日本酒 ・夫婦で晩酌 ・愛犬「山葵」と戯れる ・自然に触れる
【好きな言葉】・「日々是好日」 ・「Hot & Cool」
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