ロースタイルキャンプとは？ メリット・デメリットからイス・テーブルの選び方まで徹底解説

キャンプの中で過ごす時間が最も長い場所がリビング。

そのリビングをどんな空間にするかは好みが分かれるところですが、最近ファミリーキャンパーを中心に人気なのが、ロースタイルです。

いったいどんなスタイルなのか？ メリット・デメリットは？ どんなイスやテーブルが合うのか？ 今回はロースタイルの基礎とオススメアイテムをお伝えします！

リビングのスタイルは3つ

キャンプでのリビングのスタイルには

・スタンダードスタイル
・グランドスタイル
・ロースタイル

の3つがあります。それぞれの特徴は次の通りです。

・スタンダードスタイル

「ハイスタイル」とも呼ばれる、従来のテーブルとイスを使ったリビングスタイルです。家庭のダイニングテーブルと同じ高さのテーブルを使います。

・グランドスタイル

Kozoさん(@kozo_0826)がシェアした投稿 - 2018年 7月月18日午前4時08分PDT

地面にレジャーシートを敷いて、そのまま座るスタイルで、お座敷スタイルとも呼ばれます。イスを使わないのが普通ですが、より快適に過ごすために座椅子を用意することもあります。

・ロースタイル

tomoyaさん(@tomoyan726)がシェアした投稿 - 2018年 6月月7日午後8時05分PDT

高さの低いローテーブルや焚き火を囲んで設置する焚き火テーブルの高さに合わせて、座面の低いローチェアを用意するスタイルです。

ロースタイルのメリット・デメリット

By: MIKI Yoshihito

ロースタイルのメリットは、子どもでも落ち着いて食事ができることです。スタンダードスタイルでは足が着かなかったり、テーブルが高すぎて上手く食事ができないことも。

また足を投げ出して座れるので、スタンダードスタイルよりリラックスできます。焚き火を囲むときもちょうどいい高さに炎がくるので、より温かく過ごせますよ。あと座面が低いため、リビングが広く感じるのもメリットのひとつです。

グランドスタイルも靴を脱いでのんびり座ることができますが、土や芝、そして虫の侵入への対策が必要になりますし、雨が降ってきたときどうするかも考えなければいけません。ロースタイルはイスに座って過ごすので、その点は大丈夫です。

ロースタイルのデメリットは、座面が低いため、体の大きな大人は立ったり座ったりがちょっと大変な点。また食事も前傾姿勢になるため、食べにくいかもしれません。

また低いイスに座るとおしりが沈むため、人によっては腰が痛くなることも。そのためロースタイルを楽しむには、イス選びがとても重要なポイントです。

ロースタイルのおすすめチェア

By: MIKI Yoshihito

ロースタイルのイスの座面は、30cm以下が基本となります。コンパクトに折りたためるものが多く、運動会など家族のイベントやお花見、釣りなどにも重宝します。

選ぶときはデザインのほかに、次の点をチェックしましょう。

・背もたれの角度
・カップホルダーの有無
・折りたたんだ時のサイズ
・重さなどの機能性

またイスによって座り心地がかなり違うので、できれば購入前に実際に座ってみるのがおすすめです。

イス選びの目安として、おすすめのアイテムをいくつかご紹介します。

Helinox（ヘリノックス）アウトドア グラウンドチェア

仕様

座面高：22センチメートル
使用サイズ：幅52×奥行き44×高さ50センチメートル
収納サイズ：幅30×奥行き11×高さ11センチメートル
重さ：615グラム
耐荷重：120キログラム

特徴

包み込まれるような、ゆったりした座り心地が評判のチェア。人気商品で品薄状態が続いています。収納も軽量かつコンパクトで、持ち歩きにも便利です。

Alite（エーライト）マンティスチェア

仕様

座面高：20.3センチメートル
使用サイズ：幅54.6×奥行き55.9×高さ73.7センチメートル
収納サイズ：幅14.0×奥行き14.0×高さ33.0センチメートル
重さ：810グラム
耐荷重：113.4キログラム

特徴

背もたれが高く、大柄な男性でも快適に座れる座面デザインと耐久性が特徴。軽くて、収納もコンパクトです。

Coleman（コールマン）コンパクトフォールディングチェア

仕様

座面高：約28センチメートル
使用サイズ：幅54.0×奥行き55.0×高さ60.5センチメートル（約）
収納サイズ：幅54.0×奥行き85.0×高さ55.5センチメートル（約）
重さ：約2.1キログラム
耐荷重：約80キログラム

特徴

アームレストが木目調のかわいいデザインで、特に女性に人気のイスです。大人も子どもも座りやすい機能性が魅力。座面の横幅が広いので、ゆったりくつろげます。

LOGOS（ロゴス）ストライプヒーリングチェア　ポケットプラス

仕様

座面高：31センチメートル
使用サイズ：幅76×奥行き60×高さ78センチメートル
収納サイズ：直径19×長さ80センチメートル（約）
重さ：約3.0キログラム
耐荷重：約100キログラム

特徴

くつろぎを求める方に一押しのチェア。座面に奥行きがあり、また長く座っていてもおしりが痛くなりません。アーム部分にあるドリンクホルダーや背面のポケットは、あると重宝します。

snowpeak（スノーピーク）ローチェア30

仕様

座面高：30センチメートル
使用サイズ：幅58×奥行き65×高さ86センチメートル
収納サイズ：幅16×奥行き18×高さ101センチメートル
重さ：3.6キログラム
耐荷重：不明

特徴

重さがあり収納サイズも大きめですが、そのぶん、しっかりしたつくりで座り心地も抜群です。

ロースタイルのおすすめテーブル

CLOVERSCAMPさん(@camploveclovers)がシェアした投稿 - 2018年 9月月16日午前12時03分PDT

ロースタイルのテーブルの高さは、40cmが基本となります。選ぶときのチェックポイントとしては、

・収納方法
・収納サイズ
・素材
・重さ

などです。中にはローとハイの2通り使えるタイプもあるので、ロースタイルが自分に合うか不安な方はそちらを選ぶのも良いでしょう。

snowpeak（スノーピーク） テーブル オゼン ライト

仕様

使用サイズ：29.7×21.0×高さ8.5センチメートル
収納サイズ：29.7×12.0×高さ0.5センチメートル
素材：アルミニウム合金、ステンレス鋼
重さ：270グラム

特徴

びっくりするぐらい軽くて（重量270グラム）、たたむと驚くほど薄くなります（厚さ0.5センチ）。一方、軽くて丈夫なアルミニウム合金を使っているため、作りは想像よりかなりしっかりしています。

CAPTAIN STAG（キャプテンスタッグ）アルミロールテーブル

仕様

使用サイズ：幅40×奥行き29×高さ12センチメートル
収納サイズ：7×6×長さ40センチメートル
素材：（天板）アルミニウム、（脚）鉄
重さ：（約）700グラム

特徴

ローテーブルの定番。アルミのため軽く、天板（テーブル部分）を折りたためるため収納もコンパクトで使いやすいです。耐荷重は30キログラム。コストパフォーマンスがよい商品として人気です。

Coleman（コールマン）　イージーロール2ステージテーブル110

仕様

使用サイズ：（ロースタイル）約112×70×30センチメートル、（ハイスタイル）約112×70×70センチメートル
収納サイズ：約15.5×21.5×70センチメートル
素材：アルミニウム
重さ：（約）5.1キログラム

特徴

ファミリーにおすすめの、ハイスタイルとロースタイルの2通りに使えるアルミテーブル。サイズは大きめですが、セッティングはとても簡単。アルミ製なので熱に強く、汚れがつきにくいのでお手入れも簡単です。

ロゴス　アウトドアテーブル 書けるんデスク

仕様

使用サイズ：約40×30×16センチ
収納サイズ：約40×30×2センチ
素材：【天板フレーム】アルミ　【天板】メラミン樹脂　【脚】スチール
重さ：約1.1キログラム

特徴

テーブルの天面に特殊加工がされており、ホワイトボードのようにお絵かきをしたりメッセージを書いたりできます。お子さんのいるファミリーにピッタリです。

＊

ロースタイルのイスやテーブルは、スタンダードスタイルに比べてコンパクト。荷物が軽くなるというメリットもあります。

お子さんが小さいご家庭に、特に試してみてほしいロースタイル。「今までのキャンプよりずっとリラックスできた」と家族のみんなに言ってもらえたら嬉しいですね！

アイキャッチ画像出典: Kentaro Ohno