アウトドアで作って楽しい料理はいろいろありますが、アウトドアだからこそ気兼ねなく作れて楽しい料理。その中の一つに燻製(くんせい)があります。もちろん自宅で燻製もいいのですが、やはりアウトドアでこそ本領発揮する料理と言えるのではないでしょうか?
ただ燻製は、本格的なスモーカーを持っていくと荷物になるし、いろいろ面倒なことも多いですよね。
そこで今回ご紹介するのが、段ボール箱で簡単に作れる燻製の作り方です。
段ボール箱で作るメリット
段ボール箱で燻製を作る一番のメリットは、なんといっても費用がかからないことです。段ボール箱は、スーパーで食材などを買った時にもらったものを使います。最近はどこのスーパーに行っても、レジの近くにお客様用の空の段ボールが積み上げられていますよね。あれです!
あと必要なものは金網くらいですが、金網も他で使ったものを流用すればいいので、材料費ほぼ0円で作れます。
そして、使い終わった後は畳んでコンパクトにして捨てられますし、なんなら燃やしてしまうことだってできます。片づけたり、洗ったり、持って帰ったりという手間もほとんどありません。
燻製づくりに段ボールを使わない手はありませんね。
段ボール燻製器の作り方
金網や段ボールの大きさによりますが、今回はたまたま家にあった金網と、たまたまスーパーに置いてあった段ボール箱を使ったので、このような作り方になりました。
大きさによって、いろいろアレンジしてくださいね。
1. 段ボール箱の側面にカッターで切れ込みを入れ、そこに金網を差し込む
段ボール箱より金網の方が大きい場合には、段ボール箱の側面2ヶ所に切れ込みを入れて、そこに金網を挟めばしっかりと止まります。
ただ今回のように、段ボール箱よりも金網の方が小さい場合は、側面の1か所に切れ込みを入れて金網を差し込み、近くに落ちている木や枝などを拾ってきて、金網を支える足を作りましょう。
段ボールは風で飛ばされたり倒れてしまったりしないように、近くに落ちている石などを入れるなどして固定した方がいいでしょう。
金網以外に、バーベキューの串を使ってもOKです!
2. スモークウッド・スモークチップを準備する(落ちている枝でも可)
続いてスモークウッドやスモークチップに火をつけるのですが、今回はできる限りお金をかけずに燻製を作りたかったので、落ちていた小枝を拾ってきて、それを使用することにしました。
木の枝は、クヌギやブナ、コナラなどの雑木でOK。松ぼっくりなどでも大丈夫です。何を使うかによって、それぞれの独特の香りや風味がつくので、いろいろと試してみるのも楽しいと思います。
3. 着火!
今回はとにかく手抜きで簡単に!ということで、既に火のついていたバーベキューの炭のかけらを一個拝借。それを熱源として、周りに拾ってきた小枝を敷き詰めました。
4. 食材を並べる
あとは網の上に食材を並べ、段ボールの蓋をしてテープなどで閉じて放置するだけです。食材にもよりますが、だいたい60分~90分もすれば完成です。段ボールの周りに石を置くなどして固定しておくと安心です。
今回燻製にした食材
豚肉:濃い食塩水に浸したものを使いました。燻製にする前にはキッチンペーパーでしっかりと水分を取ってから使用します。
たまご:ゆで卵を作ってそれを燻製にします。一番簡単で失敗のない食材です。
鶏肉:もも肉に塩をふっておき、水分が出たらキッチンペーパーで水気をしっかりふき取ってから使用します。
釣った魚:川で釣れた魚です。
ソーセージ:こちらも失敗なしでおいしいので、オススメです!
生卵:卵のカラの上部を割って、しょうゆをたらして燻製にします。
生卵なのでひっくり返さないように注意が必要ですが、出来上がりはトロトロの半熟の卵!スプーンですくっていただきます。
まとめ
今回は段ボール箱を使って、0円で作る簡単・燻製の作り方をご紹介しました。
お金をかけず、荷物も少なく、処分も簡単な段ボール箱の燻製料理。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!