【カヌー愛好家の聖地】高知県・四万十川を下る旅

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愛犬ガクで知られるカヌーの第一人者、野田知佑(のだともすけ)さんも愛してやまない日本最後の清流とも言われる四国高知県の四万十川(しまんとがわ)。
日本の川にはダムが多く長い道のりをカヌーで下ることはできません。そんな中、ダムをまたがずに海に出られる四万十川。その魅力に迫ってみたいと思います。

沈下橋をくぐる

「沈下橋」をご存知でしょうか?四万十川は両河岸が急にせり立つ箇所も多く、洪水の被害を受けやすい地形になっています。そうなると一般的な橋は破壊されていしまい、生活に支障をきたすことになります。
そこで生まれた生活の知恵がこの橋、「沈下橋」(ちんかばし)です。

By: Ryosuke Sekido

名前の通り、洪水時や水位が高いときは、橋は水中に沈んでしまいます。
しかし、コンクリートで作られた欄干(らんかん=手すり)のない形状で、障害物がひっかかることが少ないため壊れることはありません。
平穏を取り戻すと元気な顔をのぞかせます。

沈下橋は車ですれ違うときはスリル満点。ちょっとでもハンドル操作を誤ってしまうと、川に落ちてしまいそうになります。

さらに、大きな車で小さい沈下橋を通ると、左右の視界から橋が見えなくなるため、空中散歩をしている気分になれます。
左右を見ると、春には菜の花が咲き乱れ、その景色を眺めるだけでも幸せな気持ちになるくらいです。

そんな沈下橋ですが、カヌーでくぐることもできます。
キャンプ地からカヌーでくだる中のゆっくりと流れる時間は値段のつけようがありません。

参考:日本最後の清流!「四万十川」にかかる沈下橋おススメ5橋! | RETRIP[リトリップ]

手長エビとキャンプ

四万十川には「手ながエビ」という変わったエビが春から夏にかけて現れます。美しい水を讃える川の恵みです。その小さな体からは予想もつかない深みのあるエビの味で楽しませてくれます。

夏の浅瀬に懐中電灯やランタンをもっていくと、手長エビの目が青白く光ります。程よく何匹か捕まえてキャンプ地へ。
河原の焚き火で塩味だけで楽しんでみてください。四万十川の美しい水が育むその味に感動すら覚えます。日本の川がもっと人間にも水辺の生物にも優しくなることを祈るばかりです。

手元の明かりを消すと満天の星を眺めることもできます。自然の素晴らしさを堪能ください。


By: Kenichiro MATOHARA

アイキャッチ画像出典: typexnick

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輪島潤
北海道に生まれ、海に育てられ。学生時代に知り合った友人によって山も鍛えられ、自然界と温泉に溶け込んでいった。そこで交わった人々と共有した経験と自分の思う所を文章にしています。 かつての自分が経験できた自然が、そのまま残っているとは限りません。せめて文章の中にだけでもその姿が残ること、みんなが意識して保全すること期待しています。いつかどこかで読者と会えたらうれしいです。
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