キャンプに出かけると、さまざまな音が出迎えてくれます。そよ風、小川のせせらぎ、小鳥のさえずり。その自然の奏でる音楽がキャンプの醍醐味です。ですがあえて、キャンプに合うミュージックを選んで持ち込んでみる、というのはどうでしょう。そして、最もキャンプに合う音楽、「ベスト・オブ・キャンプミュージック」を選んでみましょう。
主旨
キャンプ参加者にそれぞれ、キャンプ場に合うミュージックを選んでもらいます。それを実際にキャンプ場で聞き比べ、多数決でベスト・オブ・キャンプミュージックを選ぶという遊びです。
ですので、「キャンプ場でミュージックをガンガン流して盛り上がろう」、という遊びではありません。お間違いなく。
※キャンプ場でガンガン音楽を流すと怒られる場合が多いので気をつけてください。
使用する道具
必要なものは、自分の選んだ曲の入ったスマホと、Bluetoothのヘッドホンかスピーカーです。充電は十分にしておきましょう。
By: Kazuhisa OTSUBO
ルール
自分が選んだ曲を、スマホに入れ、キャンプに持ち寄ります。頃合いをみて、選考会開始。順番にヘッドホンかスピーカーで曲を流し、聴き比べます。まわりのキャンプの景色を十分に目で楽しみながら、耳に曲を入れていくことになります。
要は、リアルタイムプロモーションビデオ、のようなものですね。景色と曲が合わさったとき、どのような感じになるのかをみんなで楽しみましょう。
聴き終わったら多数決です。最も票を獲得した曲が、今回のベスト・オブ・キャンプミュージックをとなります。
もちろん、まわりにほかの利用者がいるときはスピーカーは止め、ヘッドホンにしておきましょう。それはそれで十分盛り上がります。
選曲のコツ
まず、いわゆるヒーリングミュージックは選んでも面白くありません。ルール的に禁止にしてもよいでしょう。あまりに普通なので。
選ぶ曲は意外なものが楽しいです。「これを選ぶか!」という曲でも、いざ流れ始めてみると、意外とキャンプの雰囲気に合ったりします。
邦楽洋楽はもちろんよいでしょう。ジャズ、テクノも合います。ジャズなんてもうお酒が進んで大変です。気をつけてください。
オーケストラは王道すぎるかもしれませんが、キャンプ場の大自然をバックに聴くと別世界に突入します。タクトを振るマネをする人が続出し、周りから不審がられて大変です。気をつけてください。
選曲例
過去に開催されたベスト・オブ・キャンプミュージックをで高評価を得た曲をご紹介します。参考になりますでしょうか。
ジャミロクワイ / ヴァーチァル・インサニティ
プロモーションビデオが有名ですね。白い部屋のなかで床が動いて、そのうえをかっこよく動き回りながら歌っています。ジャンルとしてはアシッドジャズですが、ピアノのバッキングがオシャレで、キャンプによく合います。
モーニン(ジャズ)
誰でも一度は耳にしたことのある印象的なフレーズが特徴のジャズです。思わずウィスキーに手が伸びます。危険です。
河井英里 / シャ・リオン
1994年から放送された「ワーズワースの冒険」という教養番組のテーマソング。「どこにも存在しない架空の国の民族音楽」をイメージして大島ミチルさんが作曲しています。民族音楽らしい曲調でキャンプ場を異世界に誘ってくれます。
このように、選ぶ曲は人によって非常に偏ります。なのでいざ始めてみると、センスとセンスのぶつかり合いとなり、白熱した論議が展開され盛り上がります。最終的には「持ってきてないけどあの曲も合うよね」という曲が1位になったりもします。
またこの遊びの特徴は、キャンプ前の選曲がそもそも盛り上がる点です。まだキャンプが始まっていないのに、キャンプを想像して、ああでもない、こうでもない、と頭を悩ませながら渾身の一曲を選ぶ。楽しすぎます。
総じて幼稚な遊びですが、人が盛り上がる遊びは得てして幼稚なものです。恥ずかしがらず、あなたの渾身の「ベスト・オブ・キャンプミュージック」をみんなに披露しましょう。
星空とカメラが好きな、元、天文台職員。ワイルドキャンプに憧れているのに、つい温泉付きキャンプ場を選んでしまう今日このごろ。鹿児島県を中心にキャンプをしていますが、まだまだ行ったことのない、行ってみたいキャンプ場がたくさんあります。少しずつ写真に収めながら、ぼちぼちと楽しもうと思います。
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