星空にまつわる雑学知識の数々。普段聞いても興味深いものですが、大自然の真ん中で聞く星空の豆知識は、より一層私たちを宇宙の神秘へ導いてくれます。
キャンプで子供・家族・友達に話すと盛り上がること間違いなし。そんな星の雑学のひとつ、なぜ月が赤く大きく見えるのかについてご紹介します。
月が赤く大きく見えるのはなぜ?
ふと空を見上げると、月がいつもより大きく、赤く見えることがあります。誰でも一度は見たことがあるでしょう。その不気味な印象に、何か不吉な前触れかと思ってしまいますね。なんとも不思議で神秘的ですが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
大きく見える理由は「目の錯覚」
諸説ありますが、最も有力なものは、月が地平線近くにあるとき、ビルなどの建造物や山などと月を一緒に見ることとなり、無意識にそれと比較してしまうため月が大きく感じるから。つまり、目の錯覚ですね。たしかに月が大きく見えるときは、ほぼ間違いなく地平線に近いときです。
By: tonko43
これは実証することができます。月が地平線にあり大きく見えるときに、大きさを測ってみましょう。右手を月に向かって伸ばし、親指を立て、爪の大きさと比べてだいたいの大きさを覚えておきます。または定規をあてみる、五円玉の穴に月を収めてみる、でもいいでしょう。
次に、月が真上にあって小さく見えるときに、同じ方法で大きさを測ってみます。するとどうでしょう。地平線にあるときと見た目の大きさは全く違うはずなのに、測った大きさは全く一緒なのです。
赤く見えるのは、地球の大気のせい
これも地平線に近いときに起こります。なぜ赤く見えるのかという問いに対し、科学的な説明ができます。
一言でいうと、地平線にあるときのほうが真上にあるときに比べ、光が厚い大気を通って目に届くため、厚い大気を通っても消えにくい「赤い光」だけが目に届くから、です。
「地平線にあるときのほうが真上にあるときに比べ、光が厚い大気を通る」とはどういうことでしょう。ピンときませんね。
図にしてみましょう。
地球の周りに、均等に大気が存在しています。
それでは、地平線近くの大気の厚みと、真上の大気の厚みを比べてみます。
このように、地平線近くのほうが圧倒的に大気が厚いです。月が地平線近くにあるときは、光がこの厚い大気を通ってくることになります。なので、赤以外の光が厚い大気で減り、目に届くころには赤い光だけとなり、赤く見えるわけです。
ちなみに、月が「赤く大きく見える」理由と、太陽が「赤く大きく見える」理由は同じです。太陽も地平線近くにあるときは赤く大きく見えます。そして真上にあるときはとても直視できない強い光ですが、地平線近くにあるときは、前述のように厚い大気を光が通るため、真上にあるときより光が弱まるわけです。
実際に月を眺めながらこんな話をしたら、星空キャンプが数倍楽しくなります。できればキャンプ中に、地平線に月があるとき、真上に月があるときを実際に比べられたらベストです。ぜひお楽しみください。
星空とカメラが好きな、元、天文台職員。ワイルドキャンプに憧れているのに、つい温泉付きキャンプ場を選んでしまう今日このごろ。鹿児島県を中心にキャンプをしていますが、まだまだ行ったことのない、行ってみたいキャンプ場がたくさんあります。少しずつ写真に収めながら、ぼちぼちと楽しもうと思います。
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