最近、星空を見ましたか?
せっかくキャンプに出掛けたら、夜にぜひ星空を楽しんでみましょう。街中では決して見ることのできない素敵な夜空に出会えます。とりあえずなにも考えずにキャンプに出掛けて、星空を見上げてみる、という無計画キャンプも楽しいのですが、どんな星空を楽しむのかを事前に考えておくと、当日のワクワク感が増します。
星空遊び、2つをピックアップしてご紹介します。
星空遊びその1「インパクトNo.1 月の写真を撮ろう」
数ある天体写真のなかで、群を抜いてインパクトがあるのが、月。天体写真家のなかでは、月の撮影から入門し、月の撮影に戻る、などと言われるくらいです。撮影すると、こんな感じです。
By:山下直人
この写真、天体望遠鏡を使わず、デジタル一眼レフと三脚だけで撮影しています。非常に明るく巨大な天体ですので、望遠鏡などの特別な機材なしで撮影することが可能です。
1.三脚に一眼レフをセット
2.月をファインダー内に収める(月が点のように小さくてもOK)
3.セルフタイマーでシャッターを切る(手振れ防止のため)
4.写真を確認し、ぼやけていたら、ピントを手動調整。明るすぎてクレーターなどが白く消えていたら、シャッタースピードを上げるなどして暗めに写し直す。
5.写真を拡大して月を確認
ポイントは何度でもやり直すこと。デジカメだからできる技ですね。
月の大きさが、写真のなかにちょこんと小さく写る程度でも問題ありません。パソコンなどで拡大すれば、しっかり大きさ月が現れます。デジカメの解像度が、今はとてつもなく大きいですので、大きなサイズで撮影する設定にしていれば、拡大してもデコボコ(ドット)が出てしまうことないでしょう。
あと、若干暗めにすると、クレーターが良い感じに写りますよ。
星空遊びその2「天の川、見たことありますか?」
誰もが知っている天の川。ですが、実物を見たことがない方も意外と多いようです。
見つけ方は、これまた簡単。夏、なるべく周りが明るくない場所(暗い星までよく見える場所)で、夜7時~11時前後に夜空を見上げ、東の空あたりに薄く白い霧がかかったようなモノが見えたら、それが天の川です。
霧や雲と勘違いし、天の川だと気づかない方が多いようです。肉眼では白く見える天の川ですが、写真を撮影すると鮮やかな色がつきます。
By:山下直人
ちなみに。天の川の正体は、無数の星の集まりです。我々の太陽系が属する銀河は無数の星々がギュッと集まった姿ですが、それを地球から銀河系の中心方向に見ているため、星が無数に重なって見え、まるで川のように夜空を横切ります。
銀河系にはほかにも「アンドロメダ銀河」など多数ありますが、我々の属している銀河の名前は、「天の川銀河(あまのがわぎんが)」
理屈がわかると、なんとも気の利いたネーミングです。という話をしつつ、天の川を見るとまた楽しいものです。
以上、2つの星空遊びをご紹介しました。
ほかにも、流星群観測、星景写真(星空に景色が写りこんだもの)の撮影、地球の自転を実感できるような遊びなど、星空遊びは壮大な宇宙のしくみを実感できる、神秘的で贅沢な遊びです。
By:山下直人
ぜひキャンプと組み合わせてお楽しみください。
星空とカメラが好きな、元、天文台職員。ワイルドキャンプに憧れているのに、つい温泉付きキャンプ場を選んでしまう今日このごろ。鹿児島県を中心にキャンプをしていますが、まだまだ行ったことのない、行ってみたいキャンプ場がたくさんあります。少しずつ写真に収めながら、ぼちぼちと楽しもうと思います。
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