皆さん、ファットウッドをご存知ですか? ウッドという名前のとおり木材なのですが、実は着火剤として使える天然素材なんです。
今回はそんなファットウッドの探し方・採取法のコツをご紹介します!
ファットウッドとは?
ファットウッドは、樹脂を含んでいる木片のことです。樹脂は引火しやすいので、焚き付けとして使えます。そのためティンダー(火口)ウッドとも呼ばれます。とても燃えやすく、少し濡れたくらいなら、フェザースティックにすれば問題なく火がつきます。
枯れた木や倒れている木から採取できますが、市販品もあります。
市販のファットウッドに使われる素材は天然の松の木で、中でも樹脂を多く含んだ部分が使われます。松にも様々な種類がありますが、特に赤松は樹脂を多く含んでいるため、市販のファットウッドの素材としてよく見かけます。
余談ですが、ファットウッドはふんわり心地よい香りがします。松はアロマエッセンスにも使用される素材で、とても新鮮な森林の香りをダイレクトに楽しめますよ。
ファットウッドの探し方
住んでいる地域によっては、天然のファットウッドを採取できます。
分布している地域(天然状態)は、本州・四国・九州です。北海道にも赤松はありますが、植林されたものがほとんど。ですが北海道南部では、天然林化した赤松もありますよ。
探し方としては、赤松の木が倒れていないか目安にしましょう。
ここで注意点をひとつ。赤松を採取するには、山を管理している方から許可をもらう必要があります。勝手に入山したり採取したりすると犯罪ですので、必ず事前に管理者へ連絡してくださいね。
ファットウッドを見つけるコツ
赤松の木を見つけたら、根本の部分に一度ノコギリを入れてみてください。
樹脂は重力によって下へ下がってきます。つまり大抵の場合、樹脂は赤松の根本に固まっています(樹脂は上の写真のように飴色ですので、一度見ればすぐわかりますよ)
こうして樹脂の多い部分を見つけたら、そこをナイフで削り出しましょう。
良質なファットウッドか見極める簡単な方法
採取したファットウッドの質が大丈夫か不安なときは、水に浮かべてください。水に浮かべると、良いファットウッドは沈み、質が良くないファットウッドは浮きます。
※水に濡れても一晩あれば乾きますので、次の日にはきちんと使えます。また濡れ具合にもよりますが、フェザースティックにすれば濡れた後でもすぐ火がつきます。
ファットウッドの使用上の注意
使い方としては、ティンダーウッドでフェザースティックを作り、そこに火をつけます。
用途としては、あくまで着火剤として使用しましょう。ファットウッドは燃焼するときにススが発生しますが、樹脂が多いため調理器具などに付着すると、とても落ちにくいです。
おわりに
いかがでしたか? 今回は自然のなかでファストウッドを探すコツをお伝えしました。ただ、いきなり探しに出るのは不安な方もいると思うので、まず市販品から試してみるのもオススメです。
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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