お寿司のあぶりネタなど、料理でもよく使われるカセットガスバーナー。アウトドアでは、炭や薪の着火に活用される方も多いと思います。
中でも一般的なのがカセットボンベを使うタイプだと思いますが、実はこのカセットボンベ、間違った向きで使ってしまうと大事故につながってしまう恐れがあるんです。
カセットボンベには使用上の正しい向きがある
家庭でもよく活躍するカセットガスコンロ。これに使うカセットボンベは、使用する向きが決まってます。具体的には、ボンベの口にある "きり欠き" という部分が関係してきます。
隙間が空いている部分が切り欠きです。コンロを使うときは、この切り欠きを上にしてカセットボンベをセットしなければいけません。
なぜ姿勢が決められているのか
カセットボンベには、実は液体状のガスが入っています。この液体ガスが気化して気体となったものをボンベの口から吸い出して、燃料として使います。
(出典:備える.jp「カセットガスボンベの構造・しくみ」より)
では、なぜカセットボンベの口から、液体は出ないのでしょうか。
それは、内部でノズルが直角に折れ曲がっており、気化したガスしか取り出さないようになっているからです(上の画像のように)
そして、このノズルが曲がっている方向が、切り欠きのある側です。
つまり切り欠きを下にして使うと、ノズルから液体ガスが取り出されてしまうのです。そしてこの液体に引火すると、途端に勢いよく燃え上がったり爆発したりします。
ガスバーナーはコンロと違って手持ちで使用するため、さらに危険です。少し傾けただけでも、下の動画のように勢いよく火を噴く恐れがあります。
ボンベ本体が邪魔で着火したい部分に火を当てられないとき、ガスバーナーを傾けたり逆さにしたりしたくなるかもしれません。ですが、大変危険ですので、ぜったいに止めましょう(件数こそ少ないですが、年々事故が増えているそうです)
逆さで使用したいと感じる機会が多い人は、逆さで使えるガスバーナーがあるので、そちらを購入するようにしましょう。
アウトドアで使うガスバーナーは、どんな姿勢で使うか想像して、使用状況に応じたアイテムを選ぶようにしましょう。
オーバースペックな製品をこよなく愛す、おとうちゃんです。キャンプそのものも好きですが、何よりグッズやギアを使う事が大好きで、なんなら、その辺で・・・・ってなってしまいますが、嫁さんに怒られる事が恐くて、なかなか使えない現実に葛藤する日々を送っています。幸い、仕事でグッズやギアに触れられますので、なんとか生きているおとうちゃんです。