焚き火などで薪を使用しますが、薪割りに万能斧を使用する人も多いでしょう。
しかし細かい作業をするときには、手斧が使い勝手が良くておすすめです。
今回はその中でも、使い勝手がよく、耐久性に優れている手斧をご紹介します!
「手斧」と「斧」の違いは?
一般的に薪割りと聞くと「大きい斧を振り下ろして割る」というイメージを持たれるかもしれません。この長くて大きな道具が「斧」です。
一方「手斧」とは小型の斧のこと。サイズは40センチ前後で、片手で扱えます。
つまり斧と手斧の違いは、
・大きさ
・長さ
です。
どちらも用途はほとんど同じ「薪割り」ですが、手斧は簡単な枝打ちなどにも使われます。
キャンプには「斧」より「手斧」がおすすめ
キャンプシーンでの使用を考えると、気軽に持ち運べる手斧がおすすめです。斧に比べて薪が割りにくいといったこともありません。パカッと薪が割れる瞬間は、とても気持ちいいですよ。
ただ、刃の重さによって手斧自体の重量がかなり変わるので、実際に手にして扱いやすいサイズを選ぶのがよいです。女性の場合、30センチくらいのコンパクトな手斧が、軽くて使いやすいのでおすすめです。
では、ここからおすすめの手斧を紹介していきたいと思います。
(1)ハスクバーナ:手斧
ハスクバーナはスウェーデンのストックホルムに本社を置く、老舗のブランド。創業1689年から高品質な工具を作り続けている人気メーカーです。
ハスクバーナの手斧は、切れ味はもちろん、重さ・持ちやすさ・価格など、総合的に見て一番おすすめの手斧です。
ほどよく研磨されているので、そのまま使えるのが魅力。本来は枝打ち用ですが、薪割り用でも問題なく使えます。どんな用途にも使える使い勝手の良い手斧です。
他社メーカーの薪割り用の手斧と比べると価格もお手頃なので、初心者のお試し用・安い手斧がほしい人にピッタリですよ。
(2)シルキー:斧
シルキーの斧は、刃物の町で有名な兵庫県小野市で製造されている国産の手斧です。大きい薪を割るのではなく、1~5センチ程度の薪割りに適しています。
またゴム製の柄を採用しており、木製に比べて手首への衝撃を60パーセントも軽減してくれます。「いつも薪割りのときに手首が痛くなる」という人は、こちらを検討してみても良いかもしれません。
さらに刃の部分と柄が一体化しているので、刃抜けの心配は不要。安心・安全に使うことができますよ。総重量が0.762キログラムと軽いので、女性でも扱いやすいです。
(3)ファイヤーサイド:バーコ キャンピングアックス
薪ストーブのメーカーとして有名な長野県駒ヶ根市のファイヤーサイドが提供している「バーコ キャンピングアックス」もおすすめです。刃渡りが大きいため、小型斧としてはもちろん片手斧としても使えるのが特徴。また握りやすい柄、目を引くオシャレなデザインも魅力ですね。
ただ、購入時は林業用の粗仕上げのため、使う前に刃を研ぐ必要があるのでご注意!
(4)ガーバー:ベア・グリルス サバイバルハチェット
イギリスの冒険家、ベア・グリルス名義の手斧です。刃は大きくありませんが、割る力がとても強く、1~5センチの薪なら問題ありません。
フルタング構造(刃が柄の先まであること)なので、強度もかなり優れていますよ。また刃の背面でテントのペグが打てたり、お肉を叩いて柔らかくしたりもできます。ソロストーブに使うための薪割りからテント設営まで、さまざまなシーンで活躍してくれますよ!
(5)マーブルス:手斧 シングルビット
サイズ37cmと手の小さい女性でも握りやすいのが魅力の手斧です。価格もほかの手斧と比べてリーズナブル。ただし両刃のため、使うときは十分に注意してください。
両刃の手斧は、あえて使用頻度を偏らせて刃の切れ味を調節するなど、便利な使い方ができるのも魅力です。柄が温かみのある木製デザインなのもポイント。
(6)高儀 村国:オノ 片手
「まず手斧がどんなものか知りたい」「とにかく安い手斧が欲しい」という人におすすめなのが、高儀 村国の「オノ 片手」です。
柄の部分が細くて女性でも握りやすいのが特徴で、価格も2,000円を切るくらいお手頃。手が届きやすいと人気がありますよ。重量も0.57キログラムと軽く、持ち運びもラクチンで嬉しいですね!
ただし、刃欠けしてしまう可能性が高いのが難点。「とりあえず手斧を使ってみたい! 値段重視!」という人向けです。
(7)ヘルコ:ヘリテイジ ハンドアックス
ヘルコ社は、160年以上の歴史を持つ手斧のトップブランド。良質な刃材と強くしなやかな木材・ヒッコリーを使った手斧は名品として知られます。
中でもおすすめなのが「ヘリテイジ ハンドアックス」。一番サイズが小さく、持ち運びにも便利でアウトドアシーンにピッタリなんですよ!
創業以来、商品には王冠のマークが刻まれており、これもヘルコのファンにとって大きな魅力。全シリーズ牛革製のカバーがセットのため、カバーを別で購入しなくていいのも嬉しいですね。
また、ローレットグリップという柄の部分が握りやすく手のひらに密着するような技術を採用しています。そのため、他の手斧では味わえないグリップ性の良さを体感できるでしょう。
(8)ハルタホース:スカウト
選びぬかれた鋼から作った刃のパワーはもちろん、刃が「グラグラする・ゆるくなる」ことがないよう、刃の取り付け部分に独自の加工が施されているなど、使い勝手も抜群!
「今まで購入した手斧はぐらついた」という方は、ぜひこのスカウトを一度、試してみてください。耐久性に優れていることが実感できますよ! 購入した手斧を長く大事に愛用したいという方におすすめの一品です。
(9)エストウィング:E24A スポーツマンズ メタルアックス
アウトドアシーンに特化して製造された手斧が、エストウィングの「E24A スポーツマンズ メタルアックス」。刃と柄が一体となっているため、耐久力に優れているのが特徴です。
レザーワッシャ製の柄は少し丸みを帯びており、長く使っていると自然と手に馴染んで、使い勝手がどんどん上がっていきます。また刃を保護するナイロン製カバーがセットになっています。このカバーはループが付いており、ベルトに通して持ち運べます。
過酷なシーンにも耐える強靭さ、使いやすさ、携帯性のすべてを兼ね備えた一品です。
(10)ハスクバーナ:ハチェット
最初にご紹介したハスクバーナの、もうひとつおすすめの手斧が「ハチェット」です。
利点はなんといっても使いやすさ。刃の重さに任せて振り下ろすだけで、薪があっさり割れます! 薪に刃が食い込んだまま抜けない! ということも少なく、仮に挟まってしまっても、このハチェットはすぐに抜けます。
「見た目は小さく軽いのに、破壊力は抜群!」なので、初心者からベテランまで納得できる手斧です。
おわりに
今回はアウトドアシーンにおすすめの手斧をご紹介しました。初めて手斧を購入する人はもちろん、手斧の買い替えを考えている人にも最適な手斧がたくさんあります。ご自身の好みや用途に合う手斧を見つけてくださいね。
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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