チタンボトルって、あまり聞いたことない人も多いと思いますが、実はステンレスボトルに比べていろいろなメリットがある優れモノなんです。「ちょっと気になってる!」という方は、ぜひチェックしてくださいね。
チタンボトル「Therma(サーマ)」とは!?
「Therma(サーマ)」は、最近クラウドファンディングで登場したチタンボトルです。
チタンは軽くて丈夫な上、持ち前の抗菌力でバクテリアの増殖を抑えてくれるため、中の飲み物を長時間にわたって安全に保存してくれるんです。さらにボトルは独自の真空技術を活用した二層構造になっており、「24時間冷たいまま」の謳い文句に恥じない保温力を備えています。
「Therma」のメリット
ここからは「Theme」のメリットについて具体的に見ていきましょう。大きく6個あります。
1. 保温性・保冷性に優れている
2. 抗菌力に優れている
3. 強度がある
4. 錆びにくい
5. 金属アレルギー反応のリスクが低い
6. 軽い
メリット1. 保温性・保冷性に優れている
「Therma」の保温性・保冷性は、市販のサーモボトルなどと比べても圧倒的です。
まずは保温性について。開発チームは以下のような実験を行いました。
・室温23度の部屋に、60度の飲み物を入れたThermaを置く
・6時間後と24時間後、それぞれの時点で飲み物の温度を計る
結果、6時間後は57度以上とほぼ変わらず、24時間後も36度以上だったそうです。
次に保冷性について。こちらでは以下のような実験が実施されました。
・室温23度の部屋に、0度の飲み物を入れたThermaを置く
・6時間後と24時間後、それぞれの時点で飲み物の温度を計る
結果、6時間後はマイナス2度〜0度、24時間後も8度以下でした。
メリット2. 抗菌力に優れている
チタンには、酸素に触れると強い抗菌力を持つナノコーティング(チタニアといいます。膜のようなもの)を作ります。このチタニアがボトルを細菌から守ってくれるんです。
開発チームがチタニアをコーティングしたステンレス鋼と一般的なステンレス鋼で、黄色ブドウ球菌と大腸菌コロニーの繁殖状態を比較したところ、下のような結果が出ました。
*黄色ブドウ球菌
*大腸菌コロニー
(引用:24時間後も冷たいまま!世界初の純チタン製真空サーモボトル「Therma」|machi-ya)
その差は歴然ですね。
メリット3. 強度がある
チタンはとにかく頑丈です。その特性から飛行機のエンジンやドームの屋根、橋、人工関節、さらにインプラントの土台など、強い力や重さがかかる施設・部位などに広く活用されています。
また頑丈なだけでなく、熱にも強いという特徴があります。アルミニウムの融点(固体が液体に変わり始める温度)が660度、銅が1,085度、鉄が1,536度なのに対して、チタンの融点は1,666度と、とても高いです(融点は、ウシオ電機株式会社「元素の融点および沸点」より引用)
メリット4. 錆びにくい
チタンには、とても錆びにくいという特徴もあります。「気付いたらボトルが錆びてた…」という経験をしたことがある人もいるでしょう。チタン製のボトルであるThermaなら、アルミやステンレスのボトルで悩まされていた錆から解放されるかもしれません。
メリット5. 金属アレルギー反応のリスクが低い
チタンは金属アレルギー反応のリスクが低いです。たとえば歯科のインプラント治療では、歯の部分を乗せる土台を顎の骨に埋めますが、この素材にはチタンが使われています。チタンは人の骨に埋めこんでも大丈夫なくらい、刺激の少ない素材なんですね。
「Therma」はチタン製のため、ステンレス製のボトルだと金属アレルギーが心配だったという人でも安心して使えます。
メリット6. 軽い
チタン製の「Therma」は、ステンレス製やアルミ製のボトルに比べて軽いです。
「Therma」の重さは、なんとわずか260グラム。また真空二層構造ではありませんが、大容量の750mlのボトルでも160グラムという驚きの軽さです!
通常のステンレス製ボトルは、容量が大きいほど "ズシッ" という重みを感じます。しかし「Therma」は驚くほど軽量で負担なく持ち運べます!
「Therma」のデメリット
このように「Therma」は、メリットばかりの高機能ボトルですが、1点だけデメリットがあります。それはクラウドファンディングで登場したボトルだという点。現在はプロジェクトが終了しており、欲しくても購入できないのです。
過去の支援ページはこちら → 24時間後も冷たいまま!世界初の純チタン製真空サーモボトル「Therma」|machi-ya
どうしても気になる方は、こちらのページの最後に開発チームのメールアドレスが記載されているので、個別に連絡してみるのもひとつの方法でしょう。
またチタンボトルは「Therma」だけではありません。アウトドアブランド各社から様々なチタンボトルが発売されているので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
おわりに
今回は、高機能チタン製ボトル「Therma」の魅力についてご紹介しました。いかがでしたか? 残念ながら今はもう手に入れられませんが、今後市場に出てくる可能性に期待しましょう。
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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