猫の中には、車酔いをする子がいます。せっかく一緒にキャンプへ行っても、具合悪そうにしてるのを見ると可哀相ですよね。
そこで今回は、猫が車に酔ってしまう原因、現れる症状、そして予防法について詳しくお伝えします!
猫が車酔いする原因とは?
猫が車酔いになってしまう原因は、主に4つあります。
①三半規管の影響
②車内のニオイ
③他の車の音
④いつもと違う環境にいるストレス
①三半規管の影響
三半規管とは耳の奥にある器官で、ヒトや猫が立ったり座ったり何かしら行動した時、体のバランスを保つ役割を持っています。
三半規管は、車の揺れや速さ・体の状態といった情報を脳へ送ります。ヒトや猫は、この情報をもとに倒れたりしないよう体のバランスを保ちます。
ですが、これと同じような働きは目も行っており、三半規管からの情報と目からの情報が脳で食い違うことがあります。これによって脳が混乱し、自律神経がうまく機能しなくなって車酔いが引き起こされます。
②車内のニオイ
猫は人間より嗅覚が優れているため、私たちには心地よく感じられる芳香剤のニオイなども嫌がる可能性があります。愛猫が車に乗りたがらない、車内で具合が悪そうなら、車のニオイが原因かもしれません。
この場合、車内の芳香剤を一度どかして、外の空気を入れましょう。また、タバコのニオイを嫌う猫も多いので、喫煙者の方は気をつけてください。
③他の車の音
猫は聴覚も優れているため(人間のおよそ4〜5倍)、大型車両が横を通ったりすると敏感に反応することがあります。また人の耳には聞こえない音でも拾ってしまうため、そのストレスから車酔いを起こしてしまう可能性があります。そのため、できればなるべく車の少ない経路でキャンプ場まで行きましょう。
④いつもと違う環境にいるストレス
いつもと違う環境に置かれると、猫はストレスがたまります。これが原因で車酔いになってしまう猫も多いです。
そのため、猫が嫌がっているときは、無理に車へ乗せないようにしてください。強引にキャンプへ連れていくと、猫は「車=怖い場所」と考えていまい、車嫌いになる恐れがあります。少しずつ車内の環境に慣れさせていくようにしましょう。
猫が車酔いすると、どんな症状が出る?
車酔いを起こした猫には、主に次の症状が見られます。
①落ち着かない・よく鳴く・あくびをする
②嘔吐する
③体が震える
①落ちつかない・よく鳴く・あくびをする
猫は不安になると、落ち着かなくなったり、よく鳴くようになったりします。そのため、おうちと車の中で行動がガラッと変わった場合、車酔いを起こしている恐れがあります。
②嘔吐する
人と同じで、猫も車酔いを起こすと嘔吐してしまいます。この場合、すぐに車を止めて、外に出してあげましょう。そのまま乗せ続けるのは危険です。
③体が震える
車に乗ってしばらくした頃、いきなり体をガクガク震わせることがあります。これも猫の車酔いに見られる典型的な症状です。特に過度なストレスがかかっているときに見られます。
猫の車酔いを防ぐ5つの対策
では、猫の車酔いを防ぐには、どうすればいいのでしょうか。ここで5つの方法をご紹介します。
ただし猫ちゃんのためにも、決して無理に試さないようにしてください。少しずつ時間をかけて行うようにしましょう。
①少しずつ家から出す
②食事は車に乗せる5〜6時間前に済ませる
③少しずつ車に乗せてみる
④車内のニオイに気をつける
⑤移動中は小休憩を挟む
対策①:少しずつ家から出す
普段あまり外出をしない子は、キャンプへ行く前に、少しずつ外に出してあげましょう。リードをつけて外を一緒に歩いてもいいですし、猫ちゃんが嫌がるようなら、抱っこして外を歩いてみると良いです。猫ちゃんが不安にならないよう、少しずつ進めていきましょう。
対策②:食事は車に乗せる5~6時間前に済ませる
車に乗せる5~6時間前に猫の食事を済ませるようにしましょう。これによって車酔いを防げる可能性が高まります。
ただ中には、空腹だと車酔いする子もいます。その場合は逆に、車へ乗せる少し前に食事を済ませましょう。
対策③:少しずつ車に乗せてみる
外出が問題なくできるようになったら、少しずつ車に乗せてみましょう。最初は車のエンジンをかけていない状態で5分~10分、慣れてきたら30分くらい車に乗せます。
そのあと、エンジンをかけて車の音に慣れてもらいましょう。これもいきなり長い時間は乗せず、まず5~10分くらいアイドリングから始めます。
そうして猫ちゃんが慣れてきたら、少しずつドライブしてみましょう。まずは家の周りを、様子を見ながら少し遠くまで行ってみてください。猫ちゃんの様子をよく見ながらドライブしてくださいね。
対策④:車内のニオイに気をつける
車の中のニオイを綺麗にしましょう。タバコを吸っている人は、無香料の消臭剤を使ってタバコのニオイを消す、灰皿を綺麗に洗うなど、できることは全て行なってください。また、猫が嫌いなニオイは柑橘系。そのため、そういう芳香剤を車内に設置している場合は、芳香剤を取り除いてあげましょう。
人間以上に嗅覚が優れている猫からすると、人工的なニオイの場所は苦痛を感じている場合がありますよ。車酔いさせないためにも、車内のニオイには気を付けてください。
対策⑤:移動中は小休憩を挟む
車に長時間乗っているのは、人間でもキツイですよね。それは猫も同じです。そのため、移動中は適度に小休憩を挟むようにしましょう。猫ちゃんの様子を見ながら、おやつを少し与えてみてもいいかもしれません。
おわりに
今回は猫の車酔いの原因や症状、対策をご紹介しました。猫ちゃんと一緒にアウトドアを楽しみたい! そんな飼い主さんも多いでしょう。少しでも参考になればうれしいです!
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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