冬限定の美術館【雪山】へ行ってみよう!

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立春が過ぎ、暦上では春となりましたね。各地あちこちでは春の野花が顔を出すなど、春の訪れを感じはじめた頃だと思います。寒い季節は大変でも、美しい雪景色は別!もう今年の冬は雪景色はみられないのかな・・・と、ちょっと寂しい気持ちになる方もいるのではないでしょうか?

しかし、雪山ならまだ間に合いますよ!しかも、街中ではあまり見ることの出来ない、自然が織りなす芸術作品が多く見られるのも雪山ならでは。雪山は、冬限定の美術館と言っても過言ではありません。

今回は雪山で見られる芸術をご紹介したいと思いますので、参考にしてみて下さいね!

 

雪山で見られる自然の芸術作品

シュカブラ

シュカブラは、ノルウェー語で「skovla」と表記し、スカブラとも言われることもあります。ちなみに日本語では雪紋(せつもん)とも言われており、雪の表面に表された図形や紋様という意味です。

雪紋の字のごとく、山に吹く風の影響で雪の表面上に出来る、波のような模様のことです。風の強さや吹き方、まわりの環境によって、さまざまな表情のシュカブラが出来ます。どれをみても芸術的な模様ですよ!

 

霧氷

霧氷とは、字のごとく霧が氷になった状態のことをあらわします。霧の水滴が過冷却され氷となり、風によって木の枝などに付着します。まるで、木に白い花をたくさんつけたような美しい光景です。

 

樹氷

樹氷とは、氷点下になった水の粒が冷たい樹木に衝突して付着し、凍り付いたものです。樹木ではなく、冷えた物体にこの水の粒が衝突すると同じような現象が起き、前述でご紹介した霧氷となります。樹氷も霧氷の一種なのですね!

 

スノーモンスター

By: yo &

樹氷によって、樹木が完全に覆われた状態のことをスノーモンスターと呼んでいます。その姿はまるで恐竜や怪獣のような迫力ある容姿。「スノーモンスター」や「アイスモンスター」、「雪の坊」と呼ばれることもあります。

近くで見ても迫力ありますが、多くの樹木が立ち並んでいる場所では遠くから見ると恐竜の群れのようで迫力ありますよ!

日本でスノーモンスターが見られる場所としては、八甲田山や蔵王が有名です。

 

エビのしっぽ

岩や柱などに付着した霧氷ですが、強風などの影響で、風上側にできるものです。横に長く付着した氷が、まるでエビのしっぽのような形状からこのような名前が付いたとされます。

 

ダイヤモンドダスト

ダイヤモンドダストとは、空気中の水分が冷気によって結晶化し、その結晶が光に照らされキラキラと輝く自然現象で「雪」の仲間です。

この現象がみられる条件としては、まず大気中に水分があることと、氷点下10℃を下回る気温であることです。さらに天気は快晴で風もなく、明け方の日が差す場所が良いということです。

ダイヤモンドダストは空気中に舞う結晶が光によって反射し、無数の小さなダイヤモンドを散りばめたようなキラメキを見せてくれます。

 

氷瀑

By: IbaGeo

氷瀑とは、滝が丸ごと凍った状態のもの。滝から流れる水が、氷点下の外気に触れて凍ったものです。ツララの滝バージョンと言ったらイメージが付きやすいと思います。

滝の表面だけが凍りつき、その中に氷に覆われながら水が流れている姿も神秘的でステキな光景です。

道中に滝がある山の場合は、ぜひ立ち寄ってみて下さいね!しかし、滝のまわりは大きな石などで足場が悪いところが多く、雪で覆われていると分かりにくく、足を滑らせ痛めたり、冷たい水場に落ちてしまうなどのアクシデントがある可能性があるので注意が必要です。

 

天然のプラネタリウム

星がよく見える条件としては、まずは天気が良いこと、人工的な照明などがなく暗いことと、まわりに視界を遮る建物や木々などがないこと。そして空気が澄んでいることです。

山の上から見る星空は、まるで貸し切りのプラネタリウムのようです。天気さえ良ければ、満天の星空を見るのには、寒い雪山がピッタリの条件というわけです。

街中など標高の低いところでは見えなかった星たちが、手に取れるような近さで、空一面にビッシリと見えますよ!

 

おしまいに

(画像:氷瀑をバックに筆者と愛犬)

人間が作り出した芸術作品も、自然からヒントを得たものや自然をモチーフにしたものが数多くあり、人工的とはいえ美しいものはたくさんあります。しかし、自然にしか作り出すことの出来ない美しさがあることも確かです。自然の芸術作品をより美しく神秘的に感じ取るには、五感をフルに使い、体全体で感じ取ることが大きなポイントです。

雪山にある自然の美術館に、心身ともに癒されに行ってみませんか?

まずは車や公共交通機関、ロープ-ウェイなどを使い雪山に慣れ、雪山登山にチャレンジをする良いきっかけ作りにもなるかもしれませんよ!

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