アウトドアで楽しむ和風ティータイム『野点(のだて)』のススメ

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    すっかり春ですね!温かな陽気が感じられるこの季節は、冬眠していた動物や植物も目を覚まし、活動的になる季節です。人間も同じように、お花見やピクニック、登山などのアウトドアに出かけたい意欲が湧いてきやすいのもこの季節。

    アウトドアでは、休憩がてら途中で一息入れるティータイムも楽しみのひとつですよね。皆さんは、どのようなティータイムをお過ごしですか?缶コーヒーやペットボトルのお茶は手軽ですし、アウトドアなら何でも美味しく感じるものですが、いつものアウトドアティータイムに、ちょっと変化を付けてみるのも面白いですよ!

    それは、今までのティータイムとは一味違う、「和」を意識した『野点(のだて)』です。
    今回は、『野点(のだて)』の方法や道具など楽しみ方をご紹介いたしますので、参考にしてみて下さいね!

     

    『野点(のだて)』とは?

    野点はあまり聞きなれない言葉かもしれません。しかも「野点」と書いて「のだて」と読むことも難しいと思います。
    野点とは、天候良い時に綺麗な景色を楽しみながら、屋外でお茶をたてて飲む、お茶会のことを言います。

    「野」でお茶を「点てる(たてる)」ので『野点』。

    そんな野点の始まりは、約500年以上前に、千利休が豊臣秀吉の行軍途中に野外でお茶を点て、振る舞ったことが始まりと言われています。
    外でお茶を楽しむ習慣が、日本にそんなに昔からあったとは驚きですね!

     

    『野点(のだて)』に必要なアイテム

    By: whity

     

    「茶道経験や知識のない自分がやるには敷居が高いのでは?」「道具を揃えるのにお金がかかるのでは?」など、自分とは縁遠く感じている方も多いかもしれません。

    しかし、思っている以上に簡単で、代用が利く道具も多くあるため手軽、そして気軽に楽しむことができます。まずは野点に必要な道具類を見てみましょう。

    【 道具 】

    ・敷物

    お茶碗などを汚れや傷から守るためや、お茶をこぼしてしまった際に植物など自然を汚さないよう、自然環境を守るために敷物があると良いでしょう。なくても気にならないならそのまま直置きでも大丈夫ですが、アウトドアならどのような場所で休憩できるか分からりません。

    野点専用のものではなくても、お気に入りのランチョンマットでもOK!和柄のバンダナやハンカチ、風呂敷などをチョイスすると、和の雰囲気が出て良いですよ!

     

    ・茶碗

    通常、陶器製のお茶碗を使用するのが一般的な作法ですが、アウトドアでは移動が多いため、割れ物だとなにかと気を遣ってしまいますね。プラスチック製やメラミン製のものだと、割れにくく軽量な物が多いため、アウトドアには向いています。慣れてきたらこだわりの陶器製のお茶碗でもいいかもしれませんね。

     

     

    ・茶杓子

    茶杓子とは、抹茶の粉をすくう小さな茶さじのことです。こちらも専用のものではなくても、ティースプーンなどでの代用も可能です。ただ、金属製のものは、、持ち運びの際にカチャカチャと音がしたり、お茶碗などその他の物を傷つけてしまう可能性があるため、プラスチックや木製のものがおススメです。

    おススメは、持ち運びに便利なコンパクトになる折りたたみ式のものや、100円ショップでも購入できる木製のスプーンなどがGOODですよ。

     

    ・茶筅

    こちらの茶筅だけは、代用できるものがありません。なので自宅にある方はそれを持参しましょう。ない方は購入するなど準備をしましょう。持ち運びに便利な小さなタイプが便利です。

     

    ・抹茶

    抹茶は、日常ではあまり飲む機会が少ないため、自宅に常備していない方も多いかと思います。そのため、大袋で購入してしまうと、湿気で固まってしまったり、鮮度が落ち抹茶の風味を損なう可能性があるため、初めは少量のものがおススメです。

    製菓用の抹茶は比較的安価で購入できますが、飲み物としての使用は控えたほうが良いでしょう。美味しさの目安は30gで1,000円くらいのものであれば、間違いないようです。

    ネットでも購入できますが、不安な方はお茶専門店などでおススメを聞いてみると、勉強になるかもしれませんね。

     

    ・棗(なつめ)

    棗(なつめ)とは、抹茶を入れる入れ物のことです。野点用に使用するなら、小さめのものがかさばらず便利です。

    抹茶の容器からのこぼれ防止と、抹茶を湿気から守るために中蓋付きの物を選ぶと良いですね。
    購入しなくても、小さめの密閉できる小瓶やタッパーなどに入れ代用してもOKです。

     

    ・お湯

    お茶を点てるために必要不可欠なお湯ですが、火の使用が可能な場所の場合は、・お水・シングルバーナーなどのアウトドアコンロ・ガス缶・ケトル、などお湯を沸かすために必要なアイテムを持って行きましょう。

    火の使用が不可の場所では、予め沸かしたお湯を、保温効果の高い魔法瓶などの水筒に入れて持って行くと良いでしょう。荷物もかさばらず手軽なため初めての方にはコチラがおススメです。

     

    ・菓子

    お菓子は好みのものでOK!登山やトレッキングなど体力を使う上での野点は、エネルギー補給として糖分のある甘いものがおススメです。和の雰囲気を優先するなら、季節を感じられる花がモチーフの練り切りなどの和菓子がいいですね!しかし持ち運ぶ際に形が崩れてしまう可能性があるため、羊羹やお饅頭、クッキーやスポンジケーキのようなものでも気軽に持ち運べ、楽しみの幅が広がりますよ!

    お菓子が練り切りや羊羹など、布の上に直におけないようなお菓子の場合は、小さな盆皿と楊枝があるとさらに雰囲気アップです。

    プラスチック製や木製の、軽くて割れにくい茶宅やコースターなどを菓子受けにしてもGOODですよ!

     

    ・その他

    使用後のお茶碗などの水分や汚れを拭き取る布巾やティッシュなどがあると便利です。そして、それらを入れる防水性のある袋があると片付けも楽になりますよ!

    天気が良く日光を遮る場所ではない所で行う場合は、熱中症や熱射病予防のため帽子を着用すると良いですね!つばのあるハットやタオル、スカーフなどで首の後ろを直射日光から守りましょう。

     

    「野点アイテム」全部セット

    アレコレ細かいものを準備するのは楽しい反面、時間もかかります。揃える時間がない方や、何をどのように選んだらよいか不安な方は、便利な野点道具のセットが販売されていますので、要チェックです!

     

    『野点(のだて)』の楽しみ方

    抹茶でお茶を立てる・・・というと、和装でお茶道のお作法をこなし・・・など敷居が高く感じてしまうものです。しかし、アウトドアでの野点は、自分流で楽しめればOKです。

    細かな作法にとらわれず、自分流の楽しみ方を見出すのも、楽しみの一つと言えるでしょう。

    一番の目的は、「外でお茶を楽しむ」ことです。下記のいくつかのポイントさえおさえることで、きっと楽しい野点ができるでしょう。

    ・自分が心地よいと思える好きな場所で行う。

    ・自分のお気に入りの道具、柄のもので行う。

    ・自分が美味しいと思えるお菓子を用意する。

    ・自分がお茶を点て飲むことに満足をする。

     

    おしまいに

    野点は決して茶道経験者が行う敷居の高いものではないと、お分かりいただけたと思います。

    青空の下、自然の中に身を置きお茶を点て、ゆっくりとお茶とお菓子をいただく時間は格別ですよ!清々しい空気とキレイな景色がさらに美味しさを際立たせてくれます。

    さらに「和」の心でお茶を楽しむことで、心が落ち着き心身ともにリフレッシュできること間違いなし!

    ぜひ、この機会に自分流の野点にチャレンジしてみませんか?

     

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