東西30キロ、南北20キロメートルにわたって連なる奥多摩は、都心から1時間というアクセスの良さと豊かな自然で人気のエリア!
奥多摩エリアにはビギナーから上級者向けまでたくさんのハイキングコースがあります。
本格的な山歩きを経験できる奥多摩エリア最深部の山を紹介します。
鷹ノ巣山(たかのすやま)
標高1736メートル。日原川の南を東西に走る石尾根のちょうど真ん中に位置している鷹ノ巣山は、新緑の時期に登るにはぴったりの名峰です。日原側から稲村岩尾根をたどるコースは、標高差1100メートルをいっきに登る傾斜40度の奥多摩エリアを代表する急登としても知られています。山頂から東西に延びる石尾根は見晴らしもよく、爽快な山歩きを楽しむことができます。
<おすすめコース>
最寄り駅
JR奥多摩駅
コース
奥多摩駅―(バス30分)―東日原バス停―(55分)―稲村岩のコル―(2時間10分)―鷹ノ巣山頂―(1時間50分)―六ツ石山頂―(2時間15分)―奥多摩駅
歩行距離
15キロメートル
所要時間
7時間10分(バス乗車時間をのぞく)
<山のマメ知識>
鷹ノ巣山の由来
全国各地にある「鷹ノ巣山」という名前の山。その由来は、江戸時代に鷹狩りに使う鷹を捕獲するために、鷹が巣をつくる山を特別に指定したことから。雛鳥は時間をかけて訓練されたのち将軍に献上されたといわれています。
<周辺スポット>
日原鍾乳洞
日原支流の小川谷に広がる関東最大級の鍾乳洞。秩父古生層の石灰岩が地下水で浸蝕されてできた自然洞窟で、東京都の天然記念物にも指定されています。摂氏11℃に保たれた鍾乳洞の内部は広く、総延長1200メートルの洞内を約40分かけて見学することができます。ガマ岩や水琴窟などユニークな名前がつけられた鍾乳石とライトアップされた幻想的な空間はまさに天然のイリュージョンです!(ホームページ)
天目山(てんもくざん)
標高1576メートル。日原川の北岸の東京都・埼玉県境にあり、別名「三ツドッケ」とも呼ばれています。登山道沿いにブナやミズナラなど広葉樹の雑木林が広がる奥多摩エリアでも屈指の自然豊かな山域では、ニホンザルやシカなどに遭遇することも珍しくありません。新緑や紅葉の季節にぜひ訪れたい山です。
<おすすめコース>
最寄り駅
JR奥多摩駅
コース
奥多摩駅―(30分)―東日原バス停―(2時間30分)―一杯水避難小屋―(25分)―天目山頂―(20分)―一杯水避難小屋―(1時間40分)―東日原バス停―(バス30分)―奥多摩駅
歩行距離
12.2キロメートル
所要時間
4時間55分(バス乗車時間をのぞく)
<おすすめポイント>
奥多摩の自然の豊かさを堪能できる天目山ですが、山頂付近が整備されたことで近年では眺望の山として訪れる人も増えています。東西南と3方向に広がるパノラマからは、石尾根や奥多摩三山などを一望することができます!高度感と比較すると歩行時間も長くないので、一度で何度もおいしい山旅が味わうことができます。山ガール・森ガールにも訪れてほしい奥多摩の隠れ人気スポットです。
<周辺スポット>
もえぎの湯
登山のあとにはなんといっても温泉!「奥多摩温泉 もえぎの湯」は内風呂、露天風呂に加えて足湯が完備されているハイカー御用達の温泉です。日本最古の古生層から湧き出る泉質は神経痛、筋肉・関節痛に効能があり、ハイキングの後の疲労回復に最適です。奥多摩駅から徒歩10分の好立地に加え、休憩スペースや食事処もあるので、登山計画に合わせてさまざまな使いかたができるのも魅力的です。(ホームページ)
雲取山(くもとりやま)
標高2017メートル。東京都の最高峰であり、唯一の2000メートル峰です。日本百名山でもある雲取山は、東京・埼玉・山梨の都県境にそびえる奥多摩の盟主として多くのハイカーを引きつけています。厳しくも豊かな自然とすばらしい眺望を備えた雲取山は、日帰りでのスピードハイクや山小屋やテントを利用した泊りがけの縦走、山梨や埼玉側からの多彩なコース取りなど、山歩きの多面的な魅力を楽しむことができます。難易度は決して低くありませんが、一度は登っておきたい山のひとつです。
<おすすめコース>
最寄り駅
秩父鉄道・三峰口駅、JR奥多摩駅
コース
三峰口駅―(バス10分)―太陽寺入口バス停―(2時間15分)―太陽寺―(2時間20分)―藻霧ヶ峰―(2時間5分)―白岩山―(1時間)―雲取山荘<宿泊>―(30分)―雲取山頂―(1時間25分)―七ツ石山―(2時間30分)―鴨沢バス停―(バス35分)―奥多摩駅
歩行距離
25キロメートル
所要時間
12時間5分(バス乗車時間をのぞく)
<おすすめポイント>
距離が長く高低差もある雲取山は日帰り登山も可能ですが、体力や技術に自信のない人、はじめての人には山小屋を利用した一泊プランがおすすめです。早起きして見るご来光に元気をもらえますよ!
定員200名の雲取山荘は素泊まりや食事つきなどのプランを選べるほか、キャンプ場も併設されているのでテント泊での縦走もできます。(ホームページ)
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