秋冬シーズンに使っているキャンパーも多い「薪ストーブ」。これから使ってみようと思っている方の中には「石油ストーブやガスストーブと比べて、どんな魅力があるの?」と疑問の方も多いでしょう。
そこで今回は、薪ストーブならではの魅力をご紹介したいと思います!
(1)揺らぐ炎に癒される
「キャンプの醍醐味は焚き火」という方も多いでしょう。ですが、焚き火はタープやテント内ではできませんよね。
薪ストーブの中には焚き火に近いアイテムがあり、しかも薪ストーブ対応のテントやタープも出ています。そのため、室内でも揺らぐ炎を眺められます(薪ストーブ内の様子が見られる、窓付き薪ストーブのみ)。炎を眺めながら「パチッ パチッ」と薪が燃える音を聞いていると、自然と癒やされますよ。
(2)薪ストーブの暖かさは最強
薪ストーブが暖かい理由は、大きく2つあります。
1つは輻射熱(ふくしゃねつ)です。薪ストーブは、薪が燃えたときの熱エネルギーが本体と窓ガラスから赤外線となって放出され、この赤外線が体の内側までしっかり温めてくれます。薪ストーブは体の芯から温まると言われるのは、このためです。
もう1つは放熱です。薪が燃えた後も、ストーブ本体からしばらく緩やかな放熱があるので、いきなり冷えることがありません。
(3)意外とアウトドア用の薪ストーブは安い
薪ストーブは高いというイメージを持っている方もいらっしゃると思います。ですが、意外と安く手に入るアイテムもありますよ。
人気ブランドになると2~5万円ほどする薪ストーブもありますが、あまりこだわらなければ、必要なアイテム一式を1万円ほどで揃えられます。値段を抑えるのか、デザインや機能にこだわるのかで価格はガラリと変わるので、購入前にしっかり考えましょう。
ちなみに、筆者は約1万円で揃えた薪ストーブを使っています。それでも十分な仕事をこなしてくれているので、大満足ですよ!
(4)ラクラク調理ができる
薪ストーブの上にダッチオーブンを置いて、あとはほったからし! そんなラクラク調理が可能です。しかも、めちゃくちゃ美味しい!
特に個人的にオススメなのが、ダッチオーブン調理の無水カレー。ダッチオーブンに材料を入れ、薪ストーブの上に置けば、あとはほったらかしで完成! それなのに驚くほど美味しいですよ!
ただ、薪ストーブは火力が強いので、焦げ付かないよう注意が必要です。薪ストーブをつけて少し時間がたった頃、火力が少し落ち着いたところで調理を始めるといいですよ。
(5)コンパクト
ご自宅に設置するような薪ストーブは重くて動かすのも一苦労ですが、アウトドア用の薪ストーブには軽くてコンパクトなアイテムもあります。
持ち運びやすい薪ストーブのおすすめは、「DODのメラテレビ16型」です。
https://www.dod.camp/product/ms3_613_sl/
薪ストーブ本体と煙突を収納できるバッグ付きなので、持ち運びも簡単!(総重量16.1kg)
さらに大きな窓付き薪ストーブなので、燃えている薪を外から眺められるのもオススメ!
(6)キャンプサイトの雰囲気がグッと良くなる
薪ストーブがあるのとないのでは、キャンプサイトの雰囲気が全く違います。とてもおしゃれな雰囲気を演出できて、周りのキャンパーから「それどこの薪ストーブですか?」「いいですね!」と声をかけられる、なんてことも。
まだまだ薪ストーブを導入しているキャンパーは少ないので、きっと他キャンパーからも憧れるサイトになること間違いなし!
薪ストーブを使う際の注意点
薪ストーブを使うときは、一酸化炭素中毒をはじめ、いくつか注意点があります。最悪、命の危険にさらされるので、正しい取り扱いを覚えておきましょう。
一酸化炭素中毒に気をつけよう
テントやタープ内で薪ストーブを使う際、一酸化炭素中毒に気をつけてください。狭い空間で使用し、不完全燃焼すると、一酸化炭素が発生してしまいます。
一酸化炭素が室内に充満してしまうと、人体は酸素不足に陥り、めまい・吐き気・頭痛・しびれなどの症状を引き起こします。そのまま放置すると、起き上がれない・意識が遠のくなど重症化し、最悪の場合、死亡する恐れがあり、大変危険です。
室内で薪ストーブを使う際は、かならず室内の換気を行うこと、一酸化炭素警報機を設置するなど、対策を行いましょう。一酸化炭素警報機は、一定の一酸化炭素を検知すると、アラームで危険を教えてくれます。電池残量が十分にあるか、キャンプ前に必ず確認するようにしてくださいね。
煙突が倒れないよう固定する
たまに、煙突が風で簡単に倒れてしまう薪ストーブがあります。また、無風でも物や人がぶつかって倒れてしまうこともあります。
煙突が倒れると、テントやタープが燃えるなど不測の事態を引き起こす恐れがあります。そのため、煙突は倒れないように必ず固定してください。ホームセンターなどで販売している鉄製の棒を地面に打ち付けて、そこにロープなどで煙突を固定するなど、対策を行いましょう。
燃えやすいものを近くに置かない
薪ストーブをテントやタープの中で使用する場合、近くに燃えやすいものを置かないようにしましょう。テントやタープは燃えやすい素材のものが多いため、延焼する恐れがあります。また芝生のサイトの場合、地面から燃え広がる可能性も考えられるので、地面に触れないようにしましょう。
加えて、燃えにくいテントやタープを使用する、煙突ガードなどの幕除けを使う、といった対策も取れると良いでしょう。
おわりに
薪ストーブは他の暖房器具に比べて、より暖かく心を癒してくれる最強のアイテムです。しかし、間違った使い方をしてしまうと、命の危険にもつながります。
ですが、しっかり注意すれば大丈夫。ぜひキャンプに薪ストーブを取り入れて、その魅力を楽しんでください!
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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