戦国時代がテーマの映画やドラマで、しばしば登場する陣幕(英語ではWind Shield)。後ろにある仕切りのような物ですね。
この陣幕、実はキャンプでも、とても役に立つアイテムなんです。そこで今回は、その魅力をお伝えしたいと思います。
今も昔も野営は風が大敵
風が強いとキャンプは大変です。テントやタープも吹き飛ぶし、調理もままなりません。
おそらく戦国時代も、強風の中で何時間も陣営でじっとしているのは大変だったのでしょう。まわりに木々があまりない草原は、かなり風にさらされる危険が高く、陣幕を張ってしのいでいたのでしょう。
現代の陣幕とは?
昔と役割は同じですが、現代の陣幕は生地が違います。撥水加工を施したポリエステルコットンでできているため、丈夫な上、雨に強く燃えにくいです。
使い方も、昔はタル木に布を巻きつけていましたが、今は組み立て式のポールです。かなり軽くなった上、収納性も抜群です。
火の粉が他の物にかからないように
風が弱くても、たき火をしていると、どうしても火の粉や灰が飛んでしまいます。
なるべく周りの物にはかけたくないですし、隣のサイトまで飛んでしまうと、たき火をするのが気まずくなってしまいますよね。
燃えづらい素材でできた陣幕をたき火との間に置くことで、快適に火を使うことができます。
プライバシーの確保にも役立ちます
陣幕は風や火の対策以外に、プライベート空間を創りだす素敵なツールでもあります。
陣幕ががない状態ですと・・・テントの中が外から丸見えですよね。
それに対してこちらが陣幕をつけた状態。
明らかにプライベート感が違います。
広い草原にぽつんと自分たちのサイトを確保できる時はよいのですが、夏休みやGWなどの混み合う時期に仕切られていない自由設営のサイトだと、プライベートな空間を確保するのはなかなか難しいです。そんなとき、陣幕は仕切りとして活躍してくれます。
オススメの陣幕は?
陣幕はさまざまなアウトドアブランドから発売されていますが、最もおすすめしたいのはテンマクの陣幕です。火に強いコットン100%の生地ではないですが、じゅうぶんな防炎性能を持っています。
●オープン時のサイズ 幅510cm × 高140cm
●収納時のサイズ 12㎝ × 12㎝ × 70cm
●総重量 4,300g
さらにもっと広く張りたいというニーズに応えて、陣幕ワイドも出ています。
●オープン時のサイズ 幅855cm × 高140cm
●収納時のサイズ 不明
●総重量 6,840g
陣幕ワイドには、コットン100%でより火に強いタイプもあります。
ソロキャンプ向きの小さな陣幕ミニもあります。ロースタイルで焚き火を楽しむときなどに便利です。こちらもコットン100%です。
●オープン時のサイズ 幅100cm × 高300cm
●収納時のサイズ 不明
●総重量 3,300g
陣幕はLの字やコの字にしても使えるので、陣幕ワイドのほうが使い勝手がよいかもしれません。まさに「大は小を兼ねる」ですね。焚き火の際に使う想定の方は、コットン100%のものを選ぶと安心です。
最後に
キャンプ上級者が良く使っている陣幕は、一度手にすると離せなくなるシロモノです。ぜひ陣幕でワンランク上のキャンプをお楽しみください。
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