この記事では、BBQのときに、絶対にやってはいけない7つのことをご紹介します。キャンプなどアウトドアシーンでBBQを行なう人は多いですよね。だけど、気を付けていないとトラブルを引き起こすことがあります。BBQのときに気が付かないうちに、やってはいけない7つのことをやっている人もいるかも。これからキャンプシーズンが始まりますので、BBQをするときは7つのことを絶対に行なわないようにしてくださいね。
BBQ火おこし編
ここでは、BBQの火おこしするときに絶対にやってはいけないことをご紹介します。
①火をつけたあとに着火剤を手で入れる
火おこしするときに、「火力が少し弱いかな…」そんなとき、火がついている状態の炭の中へ手で着火剤を入れたりしていませんか? 火をつけたあとに着火剤を入れると、思いのほか炎がぶわぁ~っと燃え上がる可能性があり、手で入れてしまうと火傷をする可能性があるので大変危険です。
なるべくは、最初に入れた着火剤で頑張ってみましょう。着火剤が燃え切り、炭の火が消えてしまったら、ひばさみなどを使い、炭の下に着火剤を入れましょう。きちんと火が消えていることを確認するようにしてくださいね。
②風が強い日に新聞紙を着火剤として使用する
風が強い日などにBBQをするとき、新聞紙を着火剤として使用していませんか? 新聞紙を着火剤として使用することは、全然問題ないのですが、“風の強い日”だと大問題なのです。その理由は、新聞紙は大量に煙が発生する、灰が舞い上がるからです。
風がなくて、BBQをする場所の周りに他のグループがいなければまだいいのですが、いる場合は大変迷惑行為になりますよ。
新聞紙を着火剤として使用する場合は、周囲の環境をよくみて使用するようにしてくださいね。
③ガソリンや灯油を投入する
「持って行った着火剤がしけっていて、火がつかない!だけど他に着火剤にするものがない…」そんなときに、ストーブやランタンに使う燃料を、火おこしのときに使っていたりしていませんか? 言わなくても大体の方が分かると思いますが、これはとても危険な行為です。
ガソリンや灯油は揮発するので、ティッシュやタオルなどにガソリンや灯油を染み込ませて火をつけてしまうと、火をつけるまでの時間で揮発した燃料に火が燃え移り、爆発を引き起こしてしまいます。
とくに灯油に比べるとガソリンは常温でも揮発性が高く、取り扱いにはかなり注意が必要。着火剤代わりになるものを探す場合は、こちらの「【バーベキューで自作着火剤】着火剤を忘れてもOK!牛乳パックやガムテープで火おこしマスター」を参考してくださいね。
BBQ飲食中編
BBQを楽しんでいるときに、ついついやりがちだけれど、絶対やってはいけないことをご紹介します。「あ!それやっている!」そんな方は、次のBBQからしないようにしましょう。
④同じトングで生肉と焼けた肉を触る
お肉を焼くときにトングを使って焼きますよね。そのトングで、生肉と焼けた肉、両方触っていませんか? 実はそれ、大変危険な行為なのです。生肉には、雑菌はもちろん食中毒の原因にもなるカンピロバクターという菌が潜んでいる可能性があります。
その生肉をトングで触って、焼けた後の肉を触ると…そうです。カンピロバクターが焼けた肉に付着し、それを食べてしまうことになるのです。BBQをやった人たち全員が食中毒になると大変ですよ!
そのため、お肉を焼くときには、生肉用と焼けた肉用の2つのトングを用意するようにしましょう。
⑤食べている最中にうちわであおぐ
BBQをやっているときに、火力が弱くなったらどうしていますか?「うちわであおぐ」という方が大半ですが、実は火力を強くするときにうちわであおぐとき、絶対にやってはいけないことがあります。それは、網の上に肉をのせたままあおぐことです。
BBQの途中ということは、炭はだいぶ燃えて灰が出ている状態になります。この状態でうちわを使いあおぐと、灰が舞い上がってしまいます。このときに網の上に肉がある状態だと、灰が肉に付着してしまうのです。
せっかく美味しい肉なのに、灰がついてしまってはもったいないですよね。BBQの途中で火力調整するときには、一旦肉が乗っている網を下ろしてから、うちわであおぐようにしてくださいね。もちろん、肉が乗っていない網を置いている状態のまま、うちわであおぐと網に炭が付着してしまうので、これもやめましょう。
BBQ後片付け編
絶対にやってはいけないBBQの後片付け編をご紹介します。「なんとなくやっていた」という方が多いので、当てはまる人は次回以降やらないように気を付けてくださいね。
⑥BBQ後の網をそのまま保管
BBQが終わると、どうしても後片付けってめんどうに感じて、「ついつい使い終わったあとの網をそのまま保管してしまう…」そんな人も多いでしょう。ここでご紹介するのは、毎回新品の網を使っているよ!という人は問題ありませんが、網を毎回使いまわしている人に、注意してほしいことがあります。
それは、網を綺麗にしないまま保管するということ。これをしてしまうと、どうしても次に使うまで期間が空き、いざ使おうとしたときに「カビて使えなくなっている…」ということにもなりかねません。
「カビが生えてもそのときに綺麗にして熱すれば大丈夫!」と考えている人もいるかもしれませんが、一緒に食べる人からすると“一度でもカビの生えた網を使いたくない!”と思う人がほとんど。
そうならないようにするには、毎回使い終わったら金ブラシなどでコゲや油汚れをこそぎ落としましょう。
⑦炭をそのまま放置して帰るor炭に水をかける
BBQ後の使わない炭の始末はどうしていますか?きちんと火消し壺に入れたり、完全に炭が消火されるのを待っていますか?後片付けで絶対にやってはいけないことが、炭をそのまま地面などに置いて放置して帰ること、炭に水を直接かけることです。
炭を地面にそのまま置いてしまうと、アスファルトの場合は溶かしてしまいますし、芝生や草の上に置くと、芝生や草が燃えてしまい最悪の場合は発火の原因にもなります。キャンプ場などみんなが使う場所でそういうことをすると、次にその場所を使う人に対しても大変迷惑になりますし、小さい子どもが裸足で踏んだり、キャンプ場が火災にでもなったら「大変!」では済まされなくなります。
また、炭に水を直接かけると、炭の表面は消化されますが、炭の中までは完全に火は消火されません。その状態で放置すると、再び火がついてしまいます。さらに熱々の炭に水かけることで、炭を一気に熱することになり水蒸気が発生し、最悪の場合は水蒸気爆発のようになってしまうことが考えられます。
炭の処理方法を間違えてしまうと、自分たちだけではなく他人にまで危険が及びます。それぞれのグループのBBQが終わったら、完全に炭を消化すること&炭を持ち帰ることを徹底しましょう。
おわりに
今回は火おこしから食事中、BBQの後片付けのときに分けて、絶対にやってはいけない7つのことをご紹介しました。「過去にやったことがある」「やろうと思ったけど、やんなくて正解だった」などなどそういう方もいるでしょう。次からは、ご紹介した7つのことを絶対にやらないようにすること、とくに炭の扱いを注意してケガやトラブルのないように、BBQを心から楽しんでくださいね。
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
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