アウトドアでは食材の現地調達に欠かせない釣りですが、漁港や堤防などで釣りをしていると、狙ってないのにすぐかかる魚があります。
白と黒のはっきりとした縞々の魚。
今まではリリースしていたのですが、実はとってもおいしい魚だったんです。
今回はそんな「外道」としてリリースされてしまうことの多い魚「サンバソウ」の食べ方についてご紹介します。
サンバソウとは
サンバソウは磯の王者とも呼ばれているイシダイの幼魚です。漁港や堤防の周りなど、比較的浅いところに群れで生息していることが多く、成魚になるにつれて沖の磯へと移動していき、名前もイシダイと変わります。
白と黒の縞がはっきりしているのが特徴で、成魚になると縞は次第に薄くなり、やがて消えて口元が黒くなっていきます。
サンバソウのシーズンは4月〜10月頃の暖かい時期。水温は18~24度が適温といわれています。
サンバソウの食べ方
見た目は小さくてもやはり王者イシダイの子供だけあって、どんな食べ方をしてもおいしく食べられます。
一般的に、魚は大きくなるほど脂がのっておいしくなるといわれますが、サンバソウは小さいほうが味がよく、食用に向いています。また小さい体からは想像できないくらい身が付いている魚で、刺身の他、煮つけ、焼き物、から揚げ、フライ、カルパッチョなど様々な調理方法が楽しめます。
サンバソウの刺身
サンバソウは大きさによってかなり味に違いが出ます。また同じくらいの大きさでも個体差があります。
小さめだと、脂は少ないですが、うまみがあっておいしいです。
中型くらいだと、脂が身に回って濃厚な味になります。
大きすぎると味が落ちるので、身が取れるサイズを見極めて、まずは釣りたての新鮮なものを刺身で味わってみてください。
では、ここからお刺身以外の楽しみ方をご紹介します。
1. サンバソウの煮つけ
漁師さんはサンバソウは刺身か煮つけで頂くそうです。
ただ、煮つけると独特の磯臭さが出るので、酒とショウガを多めに入れて、しょうゆと砂糖・みりんで濃い目に味をつけて煮るのがおすすめです。
2. サンバソウのから揚げ
サンバソウの身に片栗粉をまぶして油で揚げただけです。塩、ソース、マヨネーズ、何で食べてもおいしいです。小さいと3枚におろすのが少々面倒ですが、味もよくビールのおつまみにもピッタリです。
3. サンバソウの塩焼き
塩焼きにする際は、塩をふって少し寝かせてから焼くのがおすすめです。そのまま焼くと身が反り返ってしまうので、皮に切れ込みを入れてから焼きましょう。
まとめ
これまでずっとリリースしてしまっていたサンバソウですが、実はとてもおいしい魚でした。簡単に釣れるので、初心者の方はサンバソウ狙いで釣りをすると、釣りも料理も楽しめて一石二鳥かもしれませんよ。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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