前に他のライターさんが、火起こしの基本的なやり方を紹介した記事を挙げていらっしゃいましたね。
そこで今回はこちらを補足する形で、「ライターやマッチを忘れた!」場合に備えて、マッチ類をいっさい使わない火の起こし方をご紹介したいと思います!
その1「虫眼鏡の原理」を思い出そう
By: Kate Ter Haar
小学校の時、理科の実験で虫眼鏡を使った火起こしを覚えていらっしゃいますか? 凸レンズを通して太陽光を集め、その焦点を黒い紙に合わせて熱を持たせる、そういった実験だったかと思います。
この原理は太陽光を集める、すなわち熱を集めることによって火を起こしますよね。では光を集める役割を持ったモノを使えば、どれでも火が起こせるということです。
ここでおススメしたいのが、懐中電灯です!
「懐中電灯の反射鏡」は火起こしの最強アイテム
By: Marcin Wichary
懐中電灯は火付けに使えます。使うのは電球の周りにある反射板です。
懐中電灯を使った火おこしの手順
まず、消し炭などの火口(ほくち)を用意します。これは火種をひろうための着火剤のようなモノです。光が集まりやすいため、黒い火口があると良いでしょう。
あとは、その火口を目がけて反射板で太陽光を反射させるだけ。
ご存知の通り、懐中電灯の反射板は湾曲型の鏡でできているので、光を集めやすい特徴があります。これを持ってすれば太陽光を一点に集中させることは難しいことではありません。
虫眼鏡の代わりに氷やペットボトルでも可能
懐中電灯がない場合は、凸レンズのようなモノを探しましょう。虫眼鏡以外は見当たらないと思われるかもしれませんが、ある程度ふくらみのある透明なものとイメージすると身の回りにたくさんあります。
例えばペットボトル。空のペットボトルに水を入れて黒い紙にかざしてみましょう。すると、レンズのように光が集まるのがわかると思います。光の当たり具合を見ながら紙とペットボトルを調整するといいでしょう。
また、冬場でしたら氷も使えます。軽く削った後、手で表面を溶かしてツルツルにするとレンズのようになります。
そして意外に使えるのが、男性用避妊具のコンドームです。嘘のようですが、生地が強く破けにくいことから、本格的な冒険家のサバイバルキットに含まれていますよ。使い方は他と同じく水を入れるだけです。
その2「科学の力で火を起こす」
より理科の実験の要素が強くなりますが、科学の力を使った火起こしもできます。用意するのは、乾電池とガムの包み紙だけ。
(1)初めにガムの包み紙を砂時計型にカットします。砂時計型の首の部分は幅2mmくらいが良いでしょう。
(2)カットした包み紙を、電池のプラスとマイナスにあてがうだけで、ちょうど包み紙の首のあたりから煙とともに火種ができます。
(3)発火した火種を着火剤におけば自然と燃えてくれるでしょう。
これだけで火が着くのだから驚きですよね。ただ注意点として、紙をプラスマイナスにあてがう時、相当な熱を発します。手袋などはめて、十分注意しながら行ってください。
火口はお手製がオススメ
着火する際の火口も色々ありますが、せっかくなので作ってみましょう。
まず、程よい大きさのコットン生地を用意します。その生地に火をつけ、フタ付きの缶に入れてください。こうするとコットン生地が蒸し焼きにされ、火付きの良い黒々とした火口が完成します。作る際は煙がけっこう出ますので、外で作るようにしましょう。
サバイバル的要素が強い火起こしですが、身近なもので簡単に起こせるんですね。これでマッチやライターを忘れても大丈夫ですよ!
毎月1度はキャンプに出掛ける2児のパパ。子供を連れて行き自然に触れる教育を実践しようと試みるも、結局一番はしゃいでるのは自分という本末転倒を繰り返しています。座右の銘は“一流の遊びが出来なければ、一流の仕事はできない”。
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1 件の口コミ
匿名さん [
]おもしろい。