春~初夏にかけてのアウトドアクッキングでぜひ利用してほしいのが三つ葉です。
江戸時代から栽培されていたというほど日本人には馴染みのある食材の三つ葉。ハウス物や水耕栽培物が一年中出回っていますが、野生の三つ葉はスーパーなどに売られているものとは比べ物にならないくらい味も濃くて香りも強く、また栄養価も高いそうですよ。
※採取するときは、権利者から確認を取るようにしてください。
三つ葉の見分け方と採集方法
三つ葉は山間部の日陰でやや湿った場所によく生えています。小川のそばや林道の脇でもよく見かけることができます。
スーパーでも見たことのあるような特徴的な3枚の葉は、見ればすぐに「これって三つ葉じゃない?」とわかるはずですが、自信がない時には、葉か茎を軽く指先で揉んで匂いを嗅いでみてください。三つ葉独特のさわやかな香りがすれば三つ葉です。
採集する際には根元からナイフで切り取るようにして、決して根っこごと抜かないようにしましょう。(根元を持って引っ張ると、根っこごと抜けてしまう場合が多いです。)
三つ葉によく似た毒草もあるのて注意
三つ葉と同じように湿った場所を好み、三つ葉によく似た葉の形をしているものに、「キツネノボタン」という植物があります。大きく成長すると全く違う形の葉だということはすぐに分かるのですが、キツネノボタンの若芽は三つ葉にそっくりです。
三つ葉レシピ・三つ葉のさっぱりスパゲッティ
野生の三つ葉は、β-カロテンを多く含み、栄養価はほうれん草並みか、それ以上。抗酸化作用に優れ、抗がん作用や高血圧症状の改善に期待されています。
山菜につきもののアクはほとんどないので、そのまま卵と一緒に炒めたり、味噌汁やお吸い物に入れたり、おひたしにしたりと、いろいろな料理に使えます。
少量を香り付けに使うという場合も多いのですが、今回は野生の味の濃い三つ葉をがっつり使った主食になる一品をご紹介します。
用意するもの
三つ葉 | 適量 |
---|---|
梅干 | 1~2個 |
スパゲッティ | 食べたいだけ |
油 | 適量 |
マヨネーズ | お好みの量で |
しょうゆ | 少々 |
1.三つ葉は洗って食べやすい大きさにザクザクと切っておきます。
2.上記とは別にトッピング用に細かく切ったものも用意しておきます。
3.梅干しは大さじ3くらいの水を入れて指でつぶしながら種を取り除きます。果肉の皮の部分は、取り出し細かく刻んでおきます。
4.沸騰したお湯に塩を入れ、パスタをゆでます。あとからもう一度火を入れるためここではやや硬めにゆでるのがコツです。
5.フライパンに少量の油を入れそこにマヨネーズを入れます。油を使わずにマヨネーズだけでもOKです。
6.マヨネーズをよく炒めてからそこに1.の三つ葉を入れます。
7.細かく切った梅干しも入れて炒めます。
8.最後に梅干しの残りを水ごと入れます。梅干しの塩分だけでも十分味は付いていますが、足りないようでしたら塩を足しながら味を調えます。お好みで醤油も少々入れます。
9.一煮立ちしたらパスタを入れて混ぜ合わせながら水分がなくなるまで炒めます。
10.お皿に盛りつけで、細かく刻んだ三つ葉をトッピングして出来上がり。
三つ葉のさわやかな香りと梅干の酸味が初夏のアウトドアクッキングに花を添えます!
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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