春先になると一斉に芽吹き、どこでも見ることができるよもぎ。街中や公園、田んぼのあぜや土手、山の中、川の近く、日本中のいたるところに自生しています。
独特の香りがなんとも言えず好きという方もいると思いますが、香りがいいだけじゃなくて、古くから薬としても用いられてきています。
今回は、そんな身近に生えているよもぎを使って、誰でも簡単に作れる草餅の作り方をご紹介します。
よもぎの採取方法
よもぎの採取時期はだいたい5〜7月ごろですが、草餅にするならやはり春先(5月)の柔らかい新芽を採取したいところですね。
新芽は白くてやわらかい毛がたくさんついていて、ふわふわしていて見るからに柔らかそうです。そんな柔らかくておいしそうなところを摘んでください。
よもぎの効能
よもぎは古くから薬として利用されてきました。お灸に使うもぐさの原料がよもぎだっていうのは有名ですね。
消炎作用や止血の作用があり、虫刺されやちょっとした切り傷の時には生の葉を揉んで貼っておくと効果があるといわれます。
韓国には「よもぎ蒸し」という美容法がありますが、よもぎはお風呂に入れても効果的で、肌荒れや湿疹、冷え性、神経痛、腰痛などにも効くとされます。
昔からよもぎを草餅やお茶にするのには、香りがいいだけじゃなくて、それなりの理由があるからなんです。
蒸し器を使わない草餅の作り方
用意するもの
よもぎ | 適量 |
---|---|
上新粉 | 180g |
砂糖 | お好みで |
つぶあん | 適量 |
1.摘みたてのよもぎの葉はゴミなどを取り除いてよく洗い、塩を入れたお湯で茹でます。ゆで上がったら冷水にさらします。
2.固く絞ったよもぎの葉を、包丁で細かく刻んでから、すり鉢に入れてすりこぎですりつぶします。
3.上新粉に少しずつ水を加えながら、耳たぶくらいの硬さまでこねます。
4.3を小さめに丸め、沸騰したお湯に入れて茹でます。平べったくつぶしておくと、早くゆで上がります。
5.2のすり鉢の中にゆで上がった餅を入れて、よもぎとよく混ぜ合わせ、しっかりとこねていきます。
6.適当な大きさに丸め、手のひらでつぶし、中にあんこを入れて半分に折ります。周りをしっかり押さえて閉じたらできあがりです。
フライパンで作るカンタン草餅
用意するもの
よもぎ | 適量 |
---|---|
白玉粉 | 180g |
絹ごし豆腐 | 150~200g |
砂糖 | 大さじ1 |
つぶあん | 適量 |
1.摘みたてのよもぎの葉はゴミなどを取り除いてよく洗い、塩を入れたお湯で茹でます。ゆで上がったら冷水にさらします。
2.固く絞ったよもぎの葉を包丁で細かく刻んでから、すり鉢に入れてすりこぎですりつぶします。
3.白玉粉に砂糖を加え、そこに豆腐を少しづつ加えながら、しっかりこね合わせます。
4.そこへすりつぶしたよもぎを加え、水分が足りなければ豆腐の残りか、少量の水を加え、耳たぶくらいの硬さまでこねます。
5.生地を丸め、手のひらでつぶし、中にあんこを入れて半分に折ります。周りはしっかりと押さえて閉じておきます。
6.フライパンに油をひき、餅を焼いていきます。
7.軽く焦げ目が付いたら、ひっくり返し、ヘラなどで押さえながら両面に焦げ目が付くまで焼きます。
8.焼きたてをアツアツのままどうぞ!
まとめ
今回は摘みたてのよもぎの新芽で作る、香り高い草餅のレシピをご紹介しました。
餅を作る際には、本来なら蒸し器で蒸すのですが、今回は誰でも簡単にできるように、ゆでる方法と焼く方法の2パターンのレシピをご紹介しました。
よもぎの量はお好みによって増減していただいてOKですが、目安としては「両手に山盛り」くらいです。
今年の春にはぜひ、摘みたてのやわらかいよもぎを使って、春の味覚・草餅を作ってみてくださいね。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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