バーベキューの時に誰もが難しいと感じる、火加減の調節。
火が強くなりすぎて、すぐに肉が焦げてしまう。逆に、弱すぎて全然焼けない。しかも火力を足すのに時間がかかる…なんて経験はありませんか?
今回は誰でも簡単にできる火加減の調節方法をご紹介します。
スリーゾーンファイアで火加減を操る!
炭火の火加減を簡単に操る方法で「スリーゾーンファイア」というものがあります。
スリーゾーンファイアとは簡単にいえば、炭を置いているグリルを3つのゾーンに区切って、強火ゾーン・中火ゾーン・弱火ゾーンを作ることで火加減を調節する方法なのです。
炭は、どうしてもガスコンロのように強火や弱火の瞬時の切り替えは難しいものです。
それなら、グリルの中でそれぞれの火の強さのゾーンを作ることで火加減を調節してしまおう!というわけです。
スリーゾーンファイアの作り方
1.強火ゾーンを作る。
まずはグリルの端の1/3のゾーンに強火ゾーンを作ります。
強火ゾーンは、炭を2層ほど積み上げて上部が平らになるようにしましょう。
2.中火ゾーンを作る。
次にグリルの真ん中の1/3のゾーンに中火ゾーンを作ります。
中火ゾーンは炭を1層平らに敷き詰めます。
3.弱火ゾーンを作る。
最後にグリルの余った1/3のゾーンに弱火ゾーンを作ります。
このゾーンには炭は置かずに、アルミホイルや油の受け皿を置いておきます。
こうすることで肉から滴った油などがグリルに焦げ付いてしまうのを防ぐことができるのです。
これでスリーゾーンファイアの完成です。
頼りになるのは自分の手!
スリーゾーンファイアの理屈は以上ですが、
では、それぞれのゾーンはどのくらいの火加減にすればいいのでしょうか。
実は、自分の手を使ってそれぞれのゾーンの温度を確認することができます。
グリルの網の部分から15cmほどの高さに手をかざし、
その上で何秒間耐えられるかでおよその温度を知ることができるのです。
それぞれのゾーンの目安は次のようになっています。
1.強火ゾーン
耐えられる時間…3秒⇒温度…230℃~280℃
2.中火ゾーン
耐えられる時間…6秒⇒温度…180℃~230℃
3.弱火ゾーン
耐えられる時間…10秒⇒温度…120℃~180℃
例えば強火ゾーンに手をかざして5秒も耐えていられるようであれば、火力不足です。
少し炭を足したり、中火ゾーンから移動させましょう。
中火ゾーンに手をかざして3秒も耐えられないようであれば、火力が強すぎるということになります。
炭の量を強火ゾーンに移動させましょう。
というようにして、それぞれのゾーンの火加減を調節するのです。
スリーゾーンファイアを使えば、1つのコンロの中で火力をある程度調節することができます。
食材が焦げるの防ぐこともできるので、ぜひみなさんも試してみてください。
ただし、温度を確認するときの火傷にだけはくれぐれも注意するようにしましょう!
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