キャンプといえばバーベキューコンロを使った料理が定番ですよね。しかし、本格的な料理を味わいたい時はコンロだと限界があります。そこで今回は、キャンプ場でもキッチンのように料理を楽しめる、ツーバーナーについてご紹介します。
ツーバーナーは主に2種類
ツーバーナーは主にガソリンとガスの2種類ありまして、それぞれメリット・デメリットがあります。それぞれご紹介します。
火力は強いが色々と面倒なガソリンツーバーナー
By: Jason Ippolito
古くからキャンプ場のツーバーナーとして使われているのはガソリンツーバーナーです。ガソリンと言っても自動車に使われている赤ガソリンではなく、不純物の少ないキャンプ用のホワイトガソリンを使います。ホワイトガソリンは、後ほどご紹介しますガスと比べると燃費が良く燃料代を安価に抑えることができます。また、寒冷地でも安定した火力が魅力です。
その代わり、メンテナンスの手間、バーナーをつける際のポンピング作業(ガソリンを気化させるための加圧作業)など、色々と面倒がかかる難点もあります。
使いやすい手軽なガスツーバーナー
ガスのツーバーナーは魅力は、とにかく使いやすいという点です。ガスカートリッジを本体にセットして、家庭のガスコンロと同じくレバーを回しながらスイッチをONすれば着火します。ガソリンツーバーナーと比べると格段に使いやすいですね。
キャンプ初心者でも使いやすい事から、コールマンやSOTO、スノーピークといった多くのアウトドアメーカーから販売されています。
ただしガスバーナーの場合、使う時ごとにガスカートリッジを用意する必要があります。ガソリンと比べるとどうしても割高になります。また、冬キャンプの場合はガスですと火力が弱く、あまりに気温が低くなると着火しづらいというデメリットがあります。
お手入れすれば、長く使える
ツーバーナーはシンプルな構造をしています。ガソリンにしてもガスにしても、それほど複雑な構造をしていませんので、お手入れが簡単ですよ。
特にガソリンツーバーナーは、構成されているパーツのほとんどが販売されています。ユーザーが手軽に修理メンテナンスできるというのも魅力の一つだと思います。
もちろん、メーカーに修理を依頼することもできますし、極力自分で修理をしたいという方はメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。火を扱うことですから、少しでも不安に感じる場合はメーカーに問い合わせることをお勧めします。
2口だから料理の幅が広がる
ツーバーナーをお勧めしたい最も大きな理由がコンロ口が2口あるという事です。これが意外にもにも重要で、例えばパスタを作る時は片方でパスタを茹でて、もう一方でパスタソースを作ることができます。また、一方でスープを作り、もう一方で炒め物を作ることもできます。
このようにツーバーナーを使えば家庭と同じように料理することができるのです。料理の腕に自信があれば豪華料理が作れますので、今流行りのグランピング気分を味わうことができますよ。
シングルバーナーはソロキャンプにオススメ
1人だから2口も使わないよ、荷物を少なく済ませたいよ、という方にはシングルバーナーがお勧めです。コンロ口は1口だけですが火力はツーバーナーと同等ですし、何より手のひらサイズですので荷物を最小限に抑えることができます。バイクでのソロキャンプやカップルでの料理にはとても重宝しますよ。
ツーバーナーと同じく各メーカーが販売しており、ガソリンもガスも販売しています。有名なところではコールマンの508Aや、イワタニプリムスの153ウルトラバーナーなどが挙げられます。海外メーカーのMSRが発売しているドラゴンフライは、ホワイトガソリンはもちろんのこと、自動車用の赤ガソリン、灯油、軽油といった様々な燃料が使えますので、アウトドア以外にも災害時に役立つことでしょう。
いかがでしたか?大勢でバーベキューコンロをつつくのも良いですが、いまはグランピング人気も強いため、本格的な料理を味わいたいという方も増えていますよ。
ツーバーナーを持っていれば今までできなかった料理も得意になるかもしれません。
毎月1度はキャンプに出掛ける2児のパパ。子供を連れて行き自然に触れる教育を実践しようと試みるも、結局一番はしゃいでるのは自分という本末転倒を繰り返しています。座右の銘は“一流の遊びが出来なければ、一流の仕事はできない”。