バーベキューやキャンプで火は必要不可欠。では、焚き火や炭を起こすとき、何で火をつけますか?
ライターやマッチも確かにお手軽で便利です。でも、せっかくのアウトドアですから、どうせならワイルドな火起こしに挑戦してみましょう!
ファイヤースターターとは?
ファイヤースターターとは、要は "火打ち石" です。
火打石は、石に別の石を打ち付けて火花を散らしますが、ファイヤースターターはマグネシウムの棒と「ストライカー」と呼ばれる金具を擦り合わせて火花を発生させます。これはマグネシウムの欠片が摩擦によって発火する原理を応用したもので、火打ち石と比べて発火性能が格段に高いです。
By: George Carter
ファイヤースターターで着火するまでの使い方
多くのファイヤースターターは火口(ほくち)と呼ばれる着火物にマグネシウムの粉末を削り出して、そこに火花を散らして火を起こします。
実際の使い方は、以下の動画がわかりやすいと思います(動画は5分あります。すぐに使い方が知りたい方は、動画の下にある簡単な解説までスクロールしてください)
具体的な使い方を簡単に解説します。
【手順1】はじめに火口となる物を選びます。専用の火口も販売されていますが、最初はティッシュペーパーや新聞紙など身近なアイテムがオススメです。
【手順2】ナイフや金具を使ってマグネシウムの棒を削り、火口に粉末を散らします。これで発火準備は完了です。
【手順3】用意した火口に向けて火花を散らします。注意点は、ストライカー(打ち付ける金具)を動かすのではなく、マグネシウムの棒を手前に引くようにしましょう。
【手順4】火口が燃え始めたら、空気を送りながら木の枝などの燃料を少しずつ足しましょう。しばらくすると立派な炎が上がりますよ。
初心者におすすめのファイヤースターター&火口
ファイヤースターターはたくさん種類がありますが、ここでは「初心者の方の使いやすさ」から厳選した3つのファイヤースターター+火口をご紹介します。
ファイヤースターター
金属棒の部分は使えば使うほど削れていきます。そのため長いほうがお得ですが、長すぎると持ち運びに不便なことも。その点、こちらは6.3センチとバランスが良いです。しかもたった359円と安いため、ファイヤースターター初挑戦におすすめです。
サイズが小さいと、持ちにくい・使いにくい=火をつけにくいデメリットがありますが、こちらは初心者でも使いやすい大きめのサイズ(12センチ)です。火花の勢いも強く、他のファイヤースターターより簡単に火がつけられます。収納もケース1つに収まるコンパクト仕様なので、大きいですが持ち運びやすいですよ。
スウェーデン軍に採用されているプロフォースのファイヤースターター。雨天・雪中でも火花が出る火力が最大の魅力です。発火可能回数が3,000回とやや少ないですが(練習していると、それくらいは簡単に届きます)、初心者でも割りと火花を出しやすいので、コスパは悪くありません。
火口
着火のしやすさは火口にかかっていると言っても過言ではありません。慣れた人だと "麻ひも" をほぐして火口にしますが(昔は麻ひもが一般的な火口でした)、初心者の方には少し難しいです。
また上で紹介したティッシュや新聞紙は、火の付きは良いのですが、すぐ燃え広がってしまうので、モタモタしていると火が大きくならず失敗してしまいます。
そこでオススメしたいのが、LIGHT MY FIREの「ティンダーオンアロープ」です。
こちらは天然の油分を80%も含んでいる、水に濡れても火がつく着火用の木材です。環境にも優しいので気兼ねなく使える着火剤と言えるでしょう。
初心者&上手く出来ない人へ、ちょっとしたコツ
いざファイヤースターターを使ってみると、最初は意外と難しいです。そこでちょっとしたコツをご紹介します。
まず、マグネシウムの粉は気持ち多めに削りましょう。ゴリゴリ思い切り削るのが鉄則です。
木や紙は灯油やガソリンと違って意外と火が付きません。マグネシウムのほうを燃やして火を起こすくらいの気持ちで勢いよく削ってしまいましょう。
次に、ストライカーをマグネシウムの棒に打ちつけるのではなく、擦るイメージでやってください。打ち込むだけだと火花があまり散りません。必ず擦るように使いましょう。
モーラナイフとセットになった北欧のスグレモノ
最後に、モーラナイフとセットになったファイヤースターターをご紹介します。
モーラナイフとは、スウェーデンで昔から愛用されてきたご当地ナイフです。丈夫で長持ち・価格が安い・何よりシンプルで格好良いと三拍子そろった一品で、今では世界中のアウトドア愛好家のご用達となっています。
そんなモーラナイフの中に、ファイヤースターターが装着されている「モーラナイフ・ブッシュクラフト・サバイバル・ブラック」というナイフがあります。
こちらは刃の部分を覆うシースにマグネシウムの棒が装着されており、このナイフ一式と乾いた木の枝があれば、どこでも火をつけられます。
使い方としては、まずナイフで枝を細かく削り、削りクズの上にマグネシウムの粉末を削っていきます。そこにファイヤースターターと同じ要領でナイフをストライカーがわりに使えば、火がつきます。初めは難しいですが、練習を重ねれば誰でもできるようになりますよ。
ファイヤースターターに慣れてきたら、ぜひモーラナイフにも挑戦してみてください!
おわりに
慣れてくれば、ファイヤースターターほど便利な火起こし道具はありません。災害時などにも役に立つので、この機会にぜひ練習してみてください!
毎月1度はキャンプに出掛ける2児のパパ。子供を連れて行き自然に触れる教育を実践しようと試みるも、結局一番はしゃいでるのは自分という本末転倒を繰り返しています。座右の銘は“一流の遊びが出来なければ、一流の仕事はできない”。
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