口の広いカップに取っ手が付いた独特なフォルムのシェラカップ。キャンプシーンやBBQなどで一度は目にしたことあるのではないでしょうか。シェラカップがここまで使われているのも、それなりの理由があります。今回はシェラカップの使い方についてご紹介しましょう。
シェラカップとは
シェラカップはアメリカの自然保護団体“シエラクラブ”によって20世紀初頭に誕生しました。シェラカップの売り上げの一部がシエラクラブの基金に充当され自然保護に使われたいきさつから、アウトドアシーンで広く使われるようになったと伝えられています。キャンプのサイトなどでシェラカップを吊るしていると、私は自然を大切にする人ですよ~、という意思表示になったんだとか。
しかし、現在は誕生した背景だけでなくシェラカップの機能面が評価され、多くのキャンパーに使われているのです。それでは、その魅力的な機能面についてご紹介しましょう。
シェラカップが使われる理由
シェラカップが使われる大きな要因として、とても頑丈だという点が挙げられます。ほとんどのシェラカップがステンレス、もしくはそれ以上の強度を誇るチタンでできています。ですから落としても割れることはありませんし、2~3回で壊れることもありませんので長く使える事でしょう。
そしてもう一つの利点が直接火にかけられるという点です。メーカーによって異なりますが、ほとんどのシェラカップは300ml以上の容量がありますので、1杯分のコーヒーを作る時にはシェラカップでお湯を沸かすことができます。ちなみに、カップの縁の部分には取っ手のワイヤー巻かれていますので、熱伝導の影響で熱くなりにくくなっています。
食器としてでなく、他の用途にも
食器以外にもアウトドアシーンで活躍するのがシェラカップです。先程ご紹介した火にかけられるという事で、炒め物や湯沸かしなどに使えます。またシェラカップに合った専用の蓋も販売されていますので、煮物や一人用のご飯を炊く方もいらっしゃいますよ。
シェラカップの中には目盛がついているものがあります。つまり計量カップとしても使えるんですね。キャンプで少し手の込んだ料理をするときもシェラカップがあれば分量を間違える心配もありません。取っ手がついていますので直接注ぐことができますし、料理が出来上がったら“おたま”として使う事もできます。
調理後、食後はきれいに洗って取っ手のフックを使って吊るすこともできますよ。
シェラカップで作る!簡単クッキング
調理器具として大活躍のシェラカップ。今回は初心者でも簡単に作れる美味しい料理をご紹介します。
一番簡単で美味しいのがシイタケのバターしょうゆ焼きです。
まず、少量の油をしいたシェラカップにシイタケの石づきを取って洗ったものを傘を下にして4つ入れます。2分程経ってシイタケにバターを少量のせて、しょうゆをカップ1周分入れます。あとは裏返して火が通ったら出来上がり。お酒のあてにもぴったりですよ。
あと、バーニャカウダーソースも簡単に作れます。シェラカップにオリーブオイルを入れて、にんにくチューブとアンチョビペーストを入れて火にかけるだけ。あとはカット野菜につければ美味しいバーニャカウダーが楽しめます。
おすすめシェラカップはこれだ!
オススメのシェラカップをいくつかご紹介しましょう。
はじめにご紹介するのが、スノーピークのチタン製シェラカップです。
何より軽く、チタン製なので非常に頑丈な作りです。取っ手の部分のカーブが指にかかりやすいので持ちやすくなっています。目盛付きですので計量にも良いでしょう。
取っ手がジャマだな、と思う方にはエバニューのシェラカップがオススメです。
取っ手部分が折りたためますので、ボウルなどにしまい込むこともできますよ。
容量を求めるなら、ベルモントの深型シェラカップです。通称ロッキーカップと呼ばれるこのサイズは、即席ラーメンを作っても十分な余裕がありますよ。
容量は600ミリ以外に、480ミリ、250ミリもあります。
シェラカップは重ねられるので持ち運びに便利です。ファミリーキャンプなら一人一つ持っていてもいいのではないでしょうか。
毎月1度はキャンプに出掛ける2児のパパ。子供を連れて行き自然に触れる教育を実践しようと試みるも、結局一番はしゃいでるのは自分という本末転倒を繰り返しています。座右の銘は“一流の遊びが出来なければ、一流の仕事はできない”。
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