東北地方では「ミズ」と呼ばれ、山菜として流通しているウワバミソウ。アクもクセもなくどんな料理にも合うことから「山菜の王様」とも言われています。シーズンが5月〜10月頃と長いため、非常に重宝する山菜です。
今回はこのウワバミソウの採集方法とレシピをご紹介します。
ウワバミソウの見つけ方・見分け方
ウワバミソウの別名・方言の「ミズ」は、水辺や湿地帯に自生しているから、また茎に水分をたくさん含んでみずみずしいから、というのが名前の由来のようです。
その名の通り、ウワバミソウは山の中の渓流沿いや、山肌・岩肌から常に水がしみ出ているような場所、沢の近くの湿地などに群生しています。日が当たる場所より、日当たりの悪い深い谷などを好むようです。
そうしたウワバミソウが自生していそうな場所を見つけたら、周辺を探してみてください。かなりの確率で見つけることができます。ウワバミソウは群生していることが多いので、一本見つけたらその周辺に山ほどある可能性があります。
採取方法
ウワバミソウは比較的簡単に見つけることができ、群生しているところを見つければ、1か所で食べきれないほど採取できる場合もありますが、必ずその日に食べる分だけを採取するようにしてください。
採取の際は、根元から1~2㎝を残して、ナイフで切り取るように収穫します。間違っても引っ張って抜かないように! 水辺や湿地など柔らかい土地に自生しているため、引っ張ると根っこまで簡単に抜けてしまいます。翌年のためにも、必ず根は残しておいてください。
ウワバミソウの下処理方法
ウワバミソウはアクもクセもないのでアク抜きは必要ありません。ただ下処理は必要です。
1.葉っぱをすべて取ります。
2.茎の表面の薄皮をむきます。茎をポキッポキッと折りながらむいていくと、やりやすいです。
下処理は以上です。
調理方法によっては熱湯をくぐらせたり、サッと塩ゆでしたりしてから使います。
根元の赤みの強い部分は粘り気も強く、生のままたたきにしてもおいしいです。
炒め物や煮物、汁の実などには、さっとゆがいたものが使いやすいです。
ウワバミソウのレシピ
一般的には煮物にしたり、豚肉などと一緒に炒めたりすることが多いですが、おひたしや和え物、たたき、漬け物、みそ汁の具など、どんな調理方法でもおいしく頂けます。
そんな中で今回は、アウトドアにぴったりの手早く簡単にできる一品をご紹介します。
用意するもの
ウワバミソウ | その日に食べる分だけ |
---|---|
塩 | 適量 |
コショウ | 少々 |
しょうが | お好みの量 |
1.下処理をしたウワバミソウを適当な大きさに切り、塩をふっておきます。
2.鍋に湯を沸かし、沸騰したらウワバミソウを入れ軽くかき回します。
3.きれいな緑色に変わったらザルに上げ、すぐに冷水で粗熱を取ります。冷水でしっかり冷やすと、鮮やかな緑色になります。
4.3を器に取り、塩・コショウで味をととのえ、細く切ったしょうがをちらして出来上がり。
たったこれだけの簡単料理ですが、ウワバミソウのさわやかな風味とシャキシャキ感を楽しめる最高の一品です。
また、取り除いた葉はてんぷらにするとおいしいですよ。近くに自生しているヨモギやユキノシタの葉、オオバコ、ミゾソバなど、いろいろな野草と一緒にてんぷらにしてもいいですね。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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1 件の口コミ
西さん [
]とっても良いですね。
来春から夏にかけて採ってきます。