この記事では、サーモスについてやボトルの保温性や保冷性、山専用ボトルについて詳しくご紹介します。「アウトドアで使うボトルが欲しい!」そう考えている人も多いでしょう。しかし本当に保温性が高いのか、使い勝手がいいのかなど、使ってみなければ分からないことってたくさんありますよね。そこで今回は、ボトルの中でも人気のサーモスを詳しくお伝えするとともに、実際に使っている人の口コミなども併せてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
100年以上の歴史をもつ「サーモス」
今ではボトルブランドでも有名な「サーモス」ですが、100年以上の歴史を持つ人気のブランドなんです。ここでは、サーモスの歴史について詳しくお伝えしていきます。
100年以上も前にさかのぼること、1880年代。ドイツの「ヴァインホルトさん」という物理学者が、多重の真空容器を発想したことがサーモスの始まりです。多重の真空容器の発想をもとに、イギリスの科学者「ジェームス・デュワーさん」が1892年に真空の二重ガラス容器を考案したのです。
この真空の二重ガラス容器が今でいう「魔法瓶」の原型ともいえるもの。今は魔法瓶という名称で馴染み深いですが、当時は「デュワーびん」として知られていたのです。デュワーの元でガラス容器を製造していた「ラインホルト・ブルガーさん」というガラス職人が、ガラス製の真空ボトルの保護として金属ケースを考案。その後1904年にドイツでTHERMOS G.m.b.H.(テルモス有限会社)という会社をベルリンに設立しました。(英語読み:THERMOS=サーモス)
1907年にはアメリカ、イギリス、カナダでサーモス各社が次々と設立。日本へは、明治時代「驚くべき発明なる寒暖瓶」として登場したんですよ。日本にある「日本酸素」という会社が世界初となる高真空製魔法瓶「アクト・ステンレスポット」を開発し発売を開始しました。
その後1989年には、アメリカ、イギリス、カナダのサーモス各社が日本酸素の傘下に入り、サーモスブランドを全面的に使用するようになったんですよ。
サーモス株式会社は株式会社日酸サーモと日本酸素株式会社(現大陽日酸株式会社)サーモス事業本部が2001年に統合して発足したのです。
ブランドのコンセプト「サーモスマジック」
サーモスブランドのコンセプトである「サーモスマジック」とは、一体どんな思いが込められているのでしょうか。
魔法びんのパイオニアとして守り育ててきた断熱技術と、ユニークな生活快適発想を柔軟に組みあわせ、もっとおいしく、パッと便利で、ほっとここちよい、夢ある暮らしを創造します。
そのためにもおいしさの違い、便利さの違い、発想の違いをお客様が「なるほど!」と実感できるオンリーワン商品であることにこだわり続けます。
そして、人々の健康な暮らしに貢献する企業として、環境や社会と誠実に関わりながら、もっと、ずっと愛されるサーモスを目指します。引用:サーモス公式HP「ブランドコンセプト」
サーモスは保温性や保冷性が優れているボトルというのはもちろん、「使う人々の日常をより豊かにする」そんな思いを込めているコンセプトなんですよ。
携帯性はもちろん、使い勝手も良く、使う人の気持ちが製品に反映されているんですよね。消費者が満足できるクオリティの製品を開発し続けているからこそ、100年以上にもなる長い期間、愛用され続けている理由のひとつでしょう。
120カ国以上で愛用され続けている「サーモス」
現在サーモス製品は、日本だけではなく120カ国以上の国で愛用されています。世界中で通用するくらい、誰もが納得いく製品だということですよね。サーモス製品は、さまざまなボトルを展開しています。それは、キャンプや登山などアウトドアシーンに適しているもの、スポーツのときに使いやすいもの、普段にも使いやすいストロー付きのボトルなど、利用シーンに合わせたさまざまな種類があるのです。
いろいろなシーンに合ったボトルがあることが、世界中で今なお愛され続けている理由なのではないでしょうか。
山専用のサーモスボトルがある
サーモス製品にはたくさんの種類がありますが、その中に「山専用ボトル」があります。山のフィールドで使うことを想定されていますので、ボトルを落としてしまったとき、衝撃によってボトルが壊れないように衝撃吸収カバーを採用するなど、保温力はもちろん耐久性を追求しているボトルなのです。
さらに軽量化されているので、荷物への負担を少なくしている設計になっていたり、握ったときのグリップ性を良くするためシリコン製リングを採用していたりと、山で使うことを前提とした製品になっていますよ。
山専用ボトルの保温性・保冷性について
サーモスのボトルの中でもアウトドアシーンに適している「山専用ボトル」。こちらの保温性や保冷性が気になりますよね。ここでは、保温性と保冷性について詳しくお伝えします。
容量のサイズごとに異なる
山専用のボトルには「500ml」と「900ml」の2種類があります。容量が異なると、保温性・保冷性についても変わってきます。表にまとめましたので、ご参考にしてください。
500ml | 900ml | |
---|---|---|
保温効力 | 6時間 77℃以上 24時間 50℃以上 | 6時間 80℃以上 24時間 60℃以上 |
保冷効力 | 6時間 10℃以下 | 6時間 9℃以下 |
※保温効力の条件としては、室温20℃の場所で、製品に熱湯を中せん下端まで満たして、縦置きにした状態。製品に入れた湯温が95℃±1℃のときから中せんとコップをつけて24時間及び6時間放置した場合の温度です。
※保冷効力の条件としては、室温20℃の場所で、製品に4℃以下の水を中せん下端まで満たして、縦置きにした状態。製品に入れた水温が4℃のときから中せんとコップを付けて6時間放置した場合の温度です。
多少保温・保冷の力に違いはありますが、アウトドアシーンで利用すると考えても十分な効力を発揮していますよね。保温・保冷性に優れているボトルを探している人は、サーモスの「山専用ボトル」がおすすめです。
交換部品がある!
サーモス製品の嬉しいポイントは、ボトルに採用しているパッキンなどの交換部品が販売していることです。使っていくうちに、どうしてもパッキンなど消耗品は劣化してしまいますよね。だからといって買い替えるとなると、またお金がかかってしまいます。そこをサーモス製品は交換部品を取り扱うことで、無駄な出費をせずに同じボトルを長年使えるようにしているんですよ。
交換用部品のお求め方法は3つあります。
●販売店・直営店でお取り寄せ
●サーモスオンラインショップで購入
●お客様相談室でお取り寄せ
どの製品の何を購入するかが分かっている場合は、サーモスオンラインショップで購入をおすすめしますが、「この部品で大丈夫なのかな?」など少しでも不安がある人は、販売店や直営店、お客様相談室でお取り寄せをすると良いでしょう。
詳しくはこちらをご覧ください。「サーモス製品の交換部品お求め方法」
実際に使っている人の口コミが気になる!
実際にサーモス製品を使っている人の口コミって気になりますよね。ここでは実際にサーモス製品を使っている人の口コミをご紹介します。
・真空断熱のマグタイプを購入し使っていますが、とにかく保温力がすごい!出かける前にホットコーヒーを入れて、いざ飲もうとすると“熱すぎて飲めない”ことがしばしば・・・(笑)それほどサーモスの保温力は素晴らしいです!
・夏の暑い日に子どもが友達と公園へ遊びに行くということで、私も一緒についていきました。その際、新調したサーモスのボトルに、キンキンに冷えた麦茶を入れていったのですが、休憩のときに飲むと“キンキンの状態”が続いていたのです!子どもと一緒に大はしゃぎ。今までは百均などで購入したボトルを使っていたので、その違いに愕然…(笑)見事サーモス信者になりました。(笑)
・出勤前にサーモスボトルに温かい飲み物を入れていくのですが、お昼の休憩のときに飲むと保温力に優れているせいか、熱々のまま。ほっと一息つけられてリラックスできます。これからもサーモスのボトルを使い続けます!
・子どものミルクを作るためのお湯をサーモスのボトルに入れて持ち運んでいます。ボトル自体とても軽量で、使いやすい。ミルクを作るときの温度も全く問題ないです。子どもがミルクを飲まなくなるころまではサーモスのボトルを重宝しそうです。
・小学生の子どもに、遠足で使うときのためにサーモスのボトルを購入しました。氷と一緒に冷たい飲み物を入れると、お昼のころにはまだ氷が解けていなかったとのこと。遠足から帰ってくると速攻「冷たいままだったよ!」とサーモスボトルの保冷性について話してくれました(笑) これからも遠足などのときに使います。
・登山のときにサーモスの「山専用ボトル」を持って行きました。サーモス製品を使うのは初めてだったので、あまり期待していませんでしたが、いざ飲むときに「こんなに保温力があるのか!」と驚いたくらい。沸騰したお湯をそのまま入れて、身体が冷えたときに飲もうかなっと思ったのですが、熱すぎて冷ましてからではないと飲めないくらいでした(笑) 山で熱いお湯をフーフーしながら飲むのもまた良かったです。
口コミを見ると分かりますが、本当にいろいろなシーンでサーモスボトルが活躍しているのが分かるでしょう。保温・保冷性についても申し分ないですね。
おわりに
今回はボトルブランドの中でも有名なサーモスについて、詳しくご紹介しました。サーモス製品は保温・保冷性はもちろん、さまざまなシーンでの利用がよく考えられています。中にはアウトドアシーンにピッタリな「山専用ボトル」もありますよ。口コミでも好評なサーモスボトル。これからボトルの購入を考えている方は、サーモス製品を検討してみてはいかがでしょうか。
自然をこよなく愛するアウトドアライター。テント泊が大好きで、テントを張れる場所であればどこでもテント泊します。わいわいキャンプも好きだけど、少人数のしっぽりキャンプも好き。培った経験をもとに、使っているギアや読者様のタメになる情報を発信していきます。
関連する記事
-
Amazon.USAを利用する際に気を付けることは?6つのポイントに注意しよう!
(評価数:0件) -
【キャンプ道具】ヘキサタープ
(評価数:1件) -
キャンプにコレ1本!アレコレ使えるハッカ油スプレーのススメ
(評価数:0件)