みょうがと言えばスーパーで買ってくるものと思っている方も多いと思いますが、実は人里近くのやぶの中などで自生しているのをよく見かけることができるんです。
みょうがの葉が生い茂っているのを見つけたらかき分けて根元を見てください。かわいいみょうがの子が顔を出しているかもしれません。そこで今回は、自生しているみょうがの見つけ方と、簡単レシピをご紹介します。
※みょうがを採取するときは、権利者から確認を取るようにしてください。
みょうがについて
しょうがと共に大陸から渡ってきたと伝えられているみょうがですが、日本人には古くからなじみが深く、平安時代にはすでに食用にされていたと言います。
ちなみに、「食べると物忘れがひどくなる」と言われているみょうがですが、昔の釈迦とその弟子の逸話が由来のようで(諸説あり)、学術的な根拠はないようです。
みょうがの見つけ方と採集方法
みょうがはキャンプ場近くのやぶの中などでもよく見かけることができるのですが、実際に自生しているものを採集する人は少ないようです。
その理由の一つとして、「みょうがの葉がどんなものなのかわからない」「スーパーで売られているものしか見たことないので、どうやって生えているのかがわからない」という方も…
そこで簡単な見つけ方をまとめました。まずはみょうがの葉を見つけてください。
写真のような感じで葉はつやつやと光沢があります。日陰に生えているものはもっと緑が濃いものも多いです。
葉を見つけることが出来たら、その根元をかき分けて、スーパーなどで売っているような「みょうがの子」を探してみてください。
みょうがの子が出てくる時期は、地域によっても違いますが、だいたい7月~10月くらいです。本州の中部辺りでは、8月末~9月上旬がベストです。
自生しているみょうがを料理するときの注意事項
山で採集してきたみょうがは土をかんでいることが多いので、しっかりと洗ってください。よく洗ったつもりでも、あとで土が残っているとせっかくの料理も台無しになってしまいます。外側の数枚はしっかりむいて洗った方がいいでしょう。
さらに、みょうがを縦半分に切り、水につけてゆらゆらと揺らしてみてください。中に入り込んでいた土が出てきます。
スーパーで売っているハウス物や水耕栽培のものしか見たことのない方にとっては、こんなに土をかんでいるのはビックリかもしれませんが、市販のものとは比べ物にならないくらいの強い香りと濃い味を楽しむことができますよ。
みょうがレシピ!シャキシャキみょうがご飯
みょうがは薬味としていろいろな料理に使えるほか、そのままてんぷらやフライにしてもおいしいです。
でもそれ以外になかなか食べ方がわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、続いてはそのみょうがを使った、シャキシャキの食感が楽しい「みょうがごはん」をご紹介しましょう。
用意するもの ※2人前
ご飯 | 2合 |
---|---|
みょうが | 2~3個 |
ベーコン | 30~50g(お好みで) |
ごま油 | 少々 |
ナンプラー | 大さじ1/2 |
三つ葉や水菜など | いろどり用にお好みで |
作り方手順
1.ご飯は飯ごうで普通に炊いておきます。
2.しっかりと洗って土を取り除いたみょうがを、縦に半分に切ってから2~3mmの幅に刻んでおきます。小さすぎるとシャキシャキ感が少なくなってしまいますし、大きすぎると繊維が口の中に残ってしまいますので、ちょうどいい大きさに切ってください。
3.ベーコンを好みの大きさに切って少量のごま油で炒めます。ベーコンからも油が出ますので、しっかりと油を出すつもりで軽く焦げ目がつくまで炒めます。
4.そこに刻んだみょうがを入れ、さっと炒めてナンプラーで味付けをします。みょうがは生でも食べられるので軽く炒めるだけでOKです。(火を通しすぎるとシャキシャキ感がなくなってしまいます。)
ベーコンからも味が出ますので、ベーコンを多めに入れた時にはナンプラーは控えめにしたほうがいいでしょう。
5.火を止めます。いろどり用に細かく切った三つ葉や水菜などを入れ、そこに炊きたてのご飯を入れさっくりと混ぜ合わせます。ご飯は必ず火を止めてから、炊きたてを入れてください。
6.器に盛り付けてできあがり。
ナンプラーの香りとみょうがの香りがとっても相性よくマッチした一品です。
山に自生しているみょうがは市販のものよりも香りも味も強いのですが、みょうがは軽く火を通すことで独特の香りがかなり抑えられます。ですから、みょうがの香りが苦手だという方やお子様にもおすすめです。
みょうがが好きな方は最後に生のみょうがを薄く刻んで乗せてもいいでしょう。
まとめ
今回は、やぶのなかなどに自生しているみょうがの見つけ方と採集方法、そして簡単に作れるレシピをご紹介しました。
見つけ方を知っているだけでいろんな料理に使えるみょうがです。今年のキャンプではぜひ、自生のみょうがも見つけてみてくださいね。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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