春になるとあちこちから顔を出すつくし。全国各地で自生しており、田畑の近くやあぜ、公園や道路わきの植え込みなどでも気軽に採取することが出来ます。
今回はそんな身近な野草・つくしの採取方法と簡単レシピをご紹介します。
つくしとは
スギナの胞子茎のことで、頭にある穂が胞子の集まりです。成長すると穂が開いて、胞子が飛んでいきます。
生えているのは、全国の田畑のあぜや広場、道路のわき、河川敷など。私たちの身近によく見られます。
つくしの採取・選び方
全国各地で採れる為、地方により時期に開きがありますが、本州ですとだいたい3月頃に出始め、4月頃に旬を迎えます。北の地方や標高の高い地域では、5月初旬~中旬頃まで採取が可能です。
取るときは、穂の部分が開いていないものを選びましょう。すでに開いているものは成長し切っており、あとは枯れるだけ。味も落ちているので食用には適しません。すくすく育っている最中の穂がしまっているつくしがおすすめです。
またハカマ(茎についているエリマキのような葉っぱ)の間隔も選ぶひとつの目安です。成長するほどハカマの間隔は開いていくので、なるべく狭いものを選びましょう。
下処理とあく抜きの方法
つくしは採取したらすぐに下処理をすることでおいしく食べることが出来ます。
まずはつくしのハカマを取り除きます(ハカマはゆでても硬く食べられません)
続いてあく抜きをします。
一般的には、沸騰したお湯の中に入れ、再び沸騰してから10~15秒ほどゆでて、冷水に取ります。
ゆですぎると柔らかくなりすぎておいしくないので、さっと火を通すような感じです。
その後、水を取り替えて再びあくを抜きます。これを2〜3回ほど繰り返せば完了です。
つくしは、つくだ煮や卵とじ、おひたしやてんぷらなどにするとおいしいです。てんぷらにする際はあく抜きをせず、ハカマだけ取って生のまま使ってください。
今回は卵とじとつくだ煮のレシピを紹介します。
つくしのレシピ・つくしの卵とじ
用意するもの
つくし | 適量 |
---|---|
卵 | 2個 |
ねぎ | 細くてやわらかいもの1本 |
しょうゆ | 大さじ1 |
だし汁 | 大さじ2 |
ごま油 | 大さじ2 |
1.フライパンにごま油を入れ、あく抜きしたつくしを炒めます。
2.いろどり用にネギも入れ、さっと炒めます。菜の花などを入れても鮮やかでおすすめです。
3.しょうゆ、だし汁を入れ、味をからめます。
4.溶き卵を入れ、軽く混ぜ合わせたら完成です。
つくしのレシピ2・つくしのつくだ煮
みりんとしょうゆだけで味付けをした簡単レシピです。つくしのほろ苦さを生かすために、炒めすぎないことがポイントです。
用意するもの
つくし | 適量 |
---|---|
みりん | 大さじ1 |
しょうゆ | 小さじ1 |
サラダ油 | 少々 |
1.フライパンに少々のサラダ油を入れ、あく抜きしたつくしをさっと炒めます。
2.しょうゆ、みりんを入れ、水分がなくなるまで炒めたら出来上がり。
まとめ
今回は、どこにでも自生しており簡単に採取できる山菜・つくしの下処理方法、あく抜き、簡単レシピをご紹介しました。
他にもパスタの具にしたり炊き込みご飯に入れてみたり、いろいろと利用できます。ビタミンEが多く含まれていて、美肌効果・老化防止効果もありますよ。
一年に一度のこの時期だけの食材をぜひ味わってみてください。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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