春から初夏にかけては山菜の季節です。山に行くといろんな山菜が顔を出す、一年で最もワクワクする時期です。
そんな山菜の代表と言えばやはりわらびではないでしょうか?
でも、わらびってあく抜きが必要だし、アウトドアであく抜きは面倒。そう思っている方もいるかもしれません。
そこで今回は、わらびの採取方法と、アウトドアでも簡単にできるわらびのあく抜き方法、簡単レシピをご紹介します。
わらびの見つけ方と採取方法
わらびは晩春から初夏にかけて、日本全土の草原、谷地、原野などの日当たりのよいところに群生します。森林の中というよりも道路わきの拓かれた日の当たる場所や、森林が何らかの理由で伐採され日がよく当たるようになった場所などに自生しています。
キャンプ場の近くなどで、切り開かれて良く日が当たるようになった場所などにも群生していることが多いです。
わらびは毎年同じ場所に生えてきますので、去年の大きく成長したわらびが枯れたあとの、葉がたくさんあるような場所では、その枯れた葉をかき分けると下から若芽が顔を出していることが多く、すぐに見つけられます。
次の写真のように枯れたわらびの葉があるところを見つけたら、かき分けて探してみてください。時期さえ合っていればかなりの確率で顔を出しているはずです。
採取の際には、根元近くの茎をもって「ポキッ」と簡単に折れるところから採取します。(「ポキッ」と折れないところは硬くて食べることができません)
間違っても引っ張って根を抜いてしまったりすることの無いようにしましょう。
わらびのあく抜き方法
わらびはそのままではあくが強いため、あく抜きをしてから食べます。
あく抜き方法は、ゆでたあと「一晩漬けておく」「一日漬けておく」などと書かれているものも多く、すぐにその場で食べるのは無理なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今回はアウトドアでも簡単にできて、すぐに食べられるあく抜き方法をご紹介します。
用意するもの
わらび | 適量 |
---|---|
重曹 | 茶さじ1 |
1.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら重曹を入れます。
2.すぐにわらびを投入し、10秒くらいしたら火を止め、そのまま自然に冷めるまで放置しておきます。
3.しっかり冷めたら、きれいな水で洗い、使うまでは大きな容器やバケツなどに水をはり、浸しておきます。
重曹を入れる場合は、ゆですぎると柔らかくなりすぎ、風味も食感もなくなってしまうため、気をつけてください。
重曹なしのあく抜き方法
採れたてのわらびをすぐに食べたい!でも重曹がない!
続いてはそんな時でも簡単にできるあく抜きの方法をご紹介します。
用意するもの
わらび | 適量 |
---|---|
小麦粉 | 大さじ5 |
塩 | 大さじ1 |
1.鍋にたっぷりの水を入れ、そこに小麦粉、塩を入れ、しっかりと混ぜておきます。。
2.鍋を火にかけ、沸騰したらわらびを投入し、3分ほどゆでます。
3.冷水に取って洗い、使うまでは大きな容器やバケツなどに水をはり、浸しておきます。
小麦粉がわらびのあくをしっかりと吸着してくれますので、短時間でもあくが抜けます。
わらびを使った簡単レシピ・2種類のピクルス
アウトドアということで、冷蔵庫はありません!
ですから、そのまま常温で置いておいても悪くなりにくく、翌日以降もおいしく食べられるピクルスを作ってみました。
レシピ1・わらびのピクルス
用意するもの
わらび | 適量 |
---|---|
酢 | カップ1/2 |
水 | カップ1/2 |
塩 | 小さじ2 |
砂糖 | 大さじ1 |
しょうゆ | 大さじ1 |
唐辛子 | お好みで1~2本 |
粒こしょう | あればお好みで3~4個 |
1.わらび以外の材料を鍋に入れ火にかけ、沸騰したら火を止めます。
2.あく抜きしたわらびを食べやすい大きさに切ります。
3.容器にわらびと1の漬け汁を入れ、そのまま放置(家庭で作る場合は冷蔵庫へ)
ちょっとした酒のあてや箸休めにおすすめです。
レシピ2・昆布茶のピクルス
用意するもの
わらび | 適量 |
---|---|
昆布茶 | 小さじ1~2 |
酢 | カップ1/2 |
水 | カップ1/2 |
砂糖 | 小さじ1~2 |
作り方はレシピ1と全く一緒です。
濃い目の味付けなので、しっかりと漬かっていなくても食べられますが、やはりおいしいのは二日目以降です。
まとめ
今回は山菜の代表・わらびの見つけ方と採取方法、その場ですぐに食べられるあく抜きの仕方と簡単レシピをご紹介しました。
今回ご紹介したわらびのピクルスですが、保存がきくと言っても限度があります。屋外の場合はできれば2日で食べきってください。冷蔵庫で保存した場合には5日~1週間ほどは日持ちします。
わらびは煮物、炒め物、揚げ物、サラダ、おひたし、パスタの具など、様々な料理に使えますので、いろんなアウトドア料理にチャレンジしてくださいね。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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