夏はやっぱり海辺のキャンプ! 岩場で磯遊び! という方も多いでしょう。
そんな岩場でよく目にする、岩と岩の隙間などに群生している「カメノテ」。亀の手そっくりの見た目は少しグロテスクですが、実はおいしいってご存知でしたか?
今回はそんなカメノテの採取方法とレシピについてご紹介します。
カメノテって?
一見すると貝みたいですが、実は甲殻類です。国内のどこの海辺でも見かけられ、引き潮のときに干上がるような場所に群生しています(岩と岩の割れ目にいます)。東南アジアやヨーロッパなどでも食べられており、特にスペインでは高級食材として人気があります。
カメノテの旬は? 味は?
1年を通して見かけられるカメノテですが、旬は夏です。5~8月くらいがベストで、まさにキャンプシーズンど真ん中の味覚と言えます。食べ方は、殻をとって中の身を食べます。
国によっては高級食材となるほどですから、とてもおいしいです。ひとたび口にしたら、ハマること間違いなし!
ちなみに、以前は日本中どこでも採れ、地元では普通に食べられてきました。一般には流通しませんでしたが、最近ではテレビの影響などで人気が出て、ネット通販などでも購入できるようになっています。
採取の方法
岩の割れ目など、手が入りにくい場所に群生しています。採取の際には、周りのフジツボなどを傷つけないよう注意しながら、マイナスドライバーなどで大きいものだけを採取しましょう。
茎のように見える部分が食べられる部分なので、なるべくこの部分を残すように根元から採ったほうがいいでしょう。
ただ、地域によっては漁業権の対象となっていて採れません(勝手に採ると罰せられてしまいます)。もし採りたい場合、事前に地元の漁協などに問題ないか確認してください。
カメノテの味噌汁の作り方
ではさっそくカメノテを調理してみましょう。
1.採取したカメノテを水でしっかりと洗ってください。このとき手を切らないように注意してください。
2.鍋に水とカメノテを入れて煮ます。お湯ではなく、必ず水に入れてから煮てください。
3.煮立ったら中火~弱火にして5分ほど煮ます。このときアクが出てきますので、丁寧に取り除いてください。
4.火を止めて味噌を溶き入れます。
5.再び火をつけて、ひと煮立ちさせて完成です。
あの見た目からは想像できないくらいの濃厚でおいしい味噌汁ができます。さらに磯の香りが食欲をそそりますよ。
具のカメノテはだしとして使い、食べずに捨ててしまってもいいのですが、私は最後にこのカメノテの中の身を食べながら一杯やるのが好きです。味噌汁だけじゃなくて、酒蒸しやワイン蒸しにしてもおいしいですよ。
海辺でキャンプをした際にはぜひ一度試してみてくださいね。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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