春の山であちこちにニョキニョキと生えているヤマウド。顔を出したばかりのヤマウドは見つけにくくても、コツがわかればすぐに見つかりますよ。そこで今回は、ヤマウドの見つけ方と、すぐに作れる簡単レシピをご紹介します。
※採取するときは、権利者から確認を取るようにしてください。
ヤマウドの見つけ方
ヤマウドは野ウドとも呼ばれ、林の脇など日当たりのよい場所や、半日陰の傾斜地などに生えています。
まずは写真のような、ヤマウドの大きくなった葉っぱを探します。これはけっこう見つけやすいので、まずは大きくなったはを見つければ、その近くにちょうど食べ頃のウドが生えていることが多いです。
スーパーなどで売られている白いウドは、日の当たらない地下の部屋で、株に土を盛り、暗闇の中で栽培したもので、モヤシのように茎を白く伸ばして出荷しているため、スーパーで見るウドしか知らない人にとっては「これが同じウド?」と思うかもしれません。でも山に自生している野生のウドはこんな感じです。
写真のような、まだ葉が開く前の状態のが採集時です。見つけたら根元からナイフで切り取ります。
引っ張ると根まで抜けてしまいますので、ナイフなどを使って切り取るようにしてください。
ヤマウドのあく抜き方法
ヤマウドには独特の香りと苦みがあり、特に山に自生しているものはあく抜きをしないと苦いと感じます。大きさにもよりますが、茎の太いものは軽く皮をむいて、細いものや小さくて柔らかいものや葉の部分はそのまま使用します。葉は少々開いていても問題ありません。
採集したヤマウドをよく洗った後、鍋に湯を沸かし沸騰したら塩を一つまみ入れて2~3分ほどゆでます。苦味が好みならさっと湯がくだけでもOKです。ゆですぎると香りも飛び食感も悪くなってしまうのでゆですぎには注意してください。ゆであがったら水にさらしておきます。
太くて柔らかい茎の部分は生でも食べられます。生で食べる場合には、皮をむいた後、食べやすい大きさに切って酢水につけておきます。
かなりあくが出てきますので、水の色が茶色くなったら水を交換し、20~30分ほど水にさらしたらOK。酢味噌を添えれば日本酒い合う一品の出来上がりです。
次は、お手軽にできるしょうゆ漬けレシピを紹介します。
ヤマウドのしょうゆ漬け
用意するもの
ヤマウド(あく抜きしたもの) | その日に食べる分だけ |
---|---|
めんつゆ | 適量 |
かつお節 | 少々 |
作り方
1.あく抜きをして水にさらしてあるヤマウドを固く絞ります。
2.チャックバックに市販のめんつゆを入れます。そこに1.のヤマウドを入れます。
3.クーラーボックスの中や涼しいところでしばらく寝かせば出来上がり。
食べたい量を取りだし、適当な大きさに切って器に盛り、最後にかつおぶしを少々散らせば箸休めやおつまみに最適な一品の出来上がりです。
2~3日漬けたものが一番おいしいですが、昼間に取ったヤマウドをすぐに処理をしてつけておけば、夜や翌朝にはおいしくいただくことができます。
キャンプではどうしても焼き物や炒め物、揚げ物ばかりになってしまうので、簡単に作ることができるヤマウドの醤油漬けはおすすめです。
また、少々開いた葉っぱは、炒め物にしたり、天ぷらにしてもおいしくいただけます。
キャンプ地でヤマウドを見つけた時にはぜひ作ってみてください。
モットーは「人生は毎日がキャンプ!」。だいたい年間の半分以上は海外や日本国内を旅しています。山に行けば山菜や渓流の魚を料理し、海へ行けば岩場の貝や釣れた魚を堪能しています。国内では車中泊が多いですが、海外では列車での国境越えや、駅で段ボールを敷いて野宿することも。基本的には無計画で行き当たりばったりの旅。山菜はいろいろと食べてみた中で、美味しかったものを中心にご紹介します!
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1 件の口コミ
仙台市在住 仙台すずめさん [
]水原和希さん こんにちは、アウトドアハッカーの山菜に「山ウド」の紹介がありましたが、掲載写真は「シシウド」と思われます。山ウドとは展開した刃先の形状が全く違います。茎の上方から3つに分岐する点も違います。シシウドの根は薬として独活(ドッカツ)と呼ばれることから山独活(山ウド)と混同されたものと思われますが、ヤマウドはウコギ科、シシウドはせり科です。毒草ではありませんがアクの強さはシシウドが圧倒的に強いです。一愛読者として早目に訂正されることをお勧めします。今後のご活躍お祈り申し上げます。